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60分以内で読める青空文庫の中編作品

青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

2,001-2,050件 / 全2,216件
作品名著者読了時間人気
日本名婦伝吉川英治
60分以内
暁からの本能寺の煙が、まだ太陽の面に墨を流しているうちに、凶乱の張本人、光秀の名と、信長の死は、極度な人心の愕きに作用されて、かなり遠方まで、国々の耳をつらぬいて行った。
梅颸の杖吉川英治
60分以内
辰蔵の成人ぶりもお目にかけたい。
フランセスの顔有島武郎
60分以内
たけなわな秋のある一夜。
しめしあわせエドガー・アラン・ポー
60分以内
そこにてわれを待たれよ!われ必ずその低き渓谷に御身と逢わむ(チチェスターの僧正ヘンリー・キング1のその妻の死せしおりの葬歌)御身自らの想像の光輝の中に惑乱し、御身自らの青春の焔の中に倒れし、薄命にして神秘なる人よ!再び幻想の中に予は御身を見る!いま一たび御身の姿は予の前に浮び上ってきた!――御身が今あるように――すなわち、ひややかなる影の谷の中にあるようにしてではなく――おお、そうではなく、――御身があるべきようにして――す...
四十年の回想柳宗悦
60分以内
『民藝四十年』というのは私の著書なので、自分の本を読んでその感想なり、当時の事情なりを書くのはおかしな事だとも思える。
廃める伊藤左千夫
60分以内
「や、矢野君だな、君、きょう来たのか、あそうか僕の手紙とどいて。
急行十三時間甲賀三郎
60分以内
箱根山にかかると、車内も大分落着いて来た。
白馬岳木暮理太郎
60分以内
位置今では日本北アルプスの名で広く世に知られている飛騨山脈は、加藤理学士の説に拠ると、凡そ南十度西より北十度東に向って並走せる数条の連脈から成っているものであるという。
マル及ムレについて木暮理太郎
60分以内
本稿は昭和十一年十一月十五日霧の旅会で催した集会の席上に於て述べたもので、謂(い)わば私の物ずきな地名穿鑿(せんさく)の際にふと思い付いた考に過ぎないのであるが、山名や地名などを考証する場合、時としてはこうした方面も考慮に入れて然る可きではあるまいかと思うので、本誌に掲載して読者の一粲を博することにした、何かの御参考ともなれば幸である。
伊藤左千夫
60分以内
朝霧がうすらいでくる。
老獣医伊藤左千夫
60分以内
糟谷獣医は、去年の暮れ押しつまってから、この外手町へ越してきた。
物貰ひの話三田村鳶魚
60分以内
今度は物貰のことを御話するつもりです。
幇間谷崎潤一郎
60分以内
明治三十七年の春から、三十八年の秋へかけて、世界中を騒がせた日露戦争が漸くポウツマス条約に終りを告げ、国力発展の名の下に、いろいろの企業が続々と勃興して、新華族も出来れば成り金も出来るし、世間一帯が何となくお祭りのように景気附いて居た四十年の四月の半ば頃の事でした。
押絵と旅する男江戸川乱歩
60分以内
この話が私の夢か私の一時的狂気の幻でなかったならば、あの押絵と旅をしていた男こそ狂人であったに相違ない。
二銭銅貨江戸川乱歩
60分以内
上「あの泥坊が羨しい」二人の間にこんな言葉が交される程、其頃は窮迫していた。
人間椅子江戸川乱歩
60分以内
佳子は、毎朝、夫の登庁を見送って了うと、それはいつも十時を過ぎるのだが、やっと自分のからだになって、洋館の方の、夫と共用の書斎へ、とじ籠るのが例になっていた。
D坂の殺人事件江戸川乱歩
60分以内
(上)事実それは九月初旬のある蒸し暑い晩のことであった。
青い眼鏡野村胡堂
60分以内
「アラ、皆さんお揃い、よかったわねエ」素晴らしい年増、孔雀のように悠揚としてクラブの食堂に現われました。
悪人の娘野村胡堂
60分以内
「お願いで御座いますが…………」振り返って見ると、同じ欄干にもたれた、乞食体の中年の男、鳴海司郎の顔を下から見上げて、こう丁寧に申します。
悪魔の顔野村胡堂
60分以内
物騒な話題「そんな気味の悪いお話はお止しなさいませ、それより東京座のレヴィユーが大変面白いそうじゃ御座いませんか」と話題の転換に骨を折って居るのは、主人石井馨之助氏の夫人濤子、若くて美しくて、客が好きで物惜みをしないというので、苟(いやしく)も此邸に出入する程の人達から、素晴らしい人気のある夫人でした。
踊る美人像野村胡堂
60分以内
不思議な手紙「兄貴、こいつは一杯食わされたらしいぜ」「叱(し)ッ」関東新報の社会部長で、名記者と言われた千種十次郎は、好んで斯(こ)んな伝法な口をきく、部下の早坂勇――一名足の勇――をたしなめるように、霞門の方から入って来る狭い道を指しました。
女記者の役割野村胡堂
60分以内
「オヤお揃いだネ」カフェー人魚の闥(ドア)を押して、寒い風と一緒に飛込んで来たのは、関東新報記者の早坂勇――綽名を足の勇――という、筆より足の達者な男でした。
音波の殺人野村胡堂
60分以内
流行歌手の死夜中の十二時――電気時計の針は音もなく翌る日の最初の時を指すと、社会部長の千種十次郎は、最後の原稿を一と纏(まと)めにして、ポンと統一部の助手の机に投りました。
古城の真昼野村胡堂
60分以内
「ああ退屈だ。
古銭の謎野村胡堂
60分以内
「別ぴんさん勘定だよ、……こんなに多勢居る娘さんが、一人も寄り付かないのは驚いたネ、せめて、勘定だけは取ってくれよ」とてもいい心持そう。
死の予告野村胡堂
60分以内
伯爵の悩み「千種君、暫らく此処へ掛けたまえ、平常あまり人が来ないから、掃除は行届かないが、その代り此(この)辺なら決して話を人に聞かれる心配は無い」私のためには旧藩主に当る元伯爵海原光栄氏は、尊大が通りものの顔を柔げて、広大な庭園の奥の、洒落た四阿の中に私を導き入れました。
葬送行進曲野村胡堂
60分以内
呪われた名曲「どうなさいました、貴方」若い美しい夫人の貴美子は、夫棚橋讃之助の後を追って帝劇の廊下に出ました。
呪の金剛石野村胡堂
60分以内
プロローグ「世の中のあらゆる出来事が、みんな新聞記事になって、そのまま読者に報道されるものと思うのは大間違いです。
法悦クラブ野村胡堂
60分以内
覆面の女達武蔵野の片ほとり、軒端に富士を眺めて、耳に多摩川の瀬の音を聞こうと言った場所にいとも清浄なる一宇の堂が建って居りました。
判官三郎の正体野村胡堂
60分以内
「泥棒の肩を持つのは穏かではないな」唐船男爵は、心持その上品な顔をひそめて、やや胡麻塩になりかけた髭に、葉巻の煙を這わせました。
焔の中に歌う野村胡堂
60分以内
温かい、香ばしい芙蓉(ふよう)の花弁が、そっと頬に触れた――。
流行作家の死野村胡堂
60分以内
「勇、電話だよ」と社会部長の千種十次郎が怒鳴ると、「おッ、今行くぞ、どうせ市内通報員だろう」「いや、そんなものじゃ無い、早坂勇さんとはっきりお名差しだ」「月賦の洋服屋にしては少し時刻が遅いね」無駄を言い乍(なが)ら、ストーブの側を離れた早坂勇、部長の廻転椅子の肘掛に腰を下すように、新聞社の編輯局にだけ許されて居る不作法な様子で、千種十次郎の手から受話器をたぐり寄せました。
白い月の世界中谷宇吉郎
60分以内
黒い月と白い月ハワイ島の高峰マウナ・ロアは、一万三千七百フィートの山頂を中心にして、神奈川県よりも一周り広い全地域が、黒い熔岩で蔽われている。
アラスカ通信中谷宇吉郎
60分以内
アリューシャンを越えて七月六日の午後、ノース・ウェスト機で羽田を立った時は、雨の中であった。
全羅紀行柳宗悦
60分以内
昨年の旅はまた今年の旅を誘った。
台湾の民芸について柳宗悦
60分以内
上○林本源邸とにかくえらい力だね。
益子の絵土瓶柳宗悦
60分以内
栃木県益子の窯場で長らく土瓶の絵附をしていた皆川マスというお婆さんのことは、既に多くの方々も知ってお出での事と思います。
梅崎春生
60分以内
その夜僕も酔っていたが、あの男も酔っていたと思う。
凡人凡語梅崎春生
60分以内
その子は、ぼくを嫌っています。
石の思い坂口安吾
60分以内
私の父は私の十八の年(丁度東京の大地震の秋であったが)に死んだのだから父と子との交渉が相当あってもよい筈(はず)なのだが、何もない。
いずこへ坂口安吾
60分以内
私はそのころ耳を澄ますようにして生きていた。
戯作者文学論坂口安吾
60分以内
この日記を発表するに就ては、迷った。
安吾史譚坂口安吾
60分以内
勝海舟の明治二十年、ちょうど鹿鳴館時代の建白書の一節に次のようなのがある。
遺産水上滝太郎
60分以内
おもいもかけない大地震は、ささやかな彼の借家と、堂々たる隣の家との境界を取払ってしまった。
果樹水上滝太郎
60分以内
相原新吉夫婦が玉窓寺の離家を借りて入ったのは九月の末だった。
九月一日水上滝太郎
60分以内
八月三十一日の夕方、朔日から学校の始まるちいさい子供達を連れて、主人夫婦は東京に帰る事になり、由井ヶ浜の曲淵の別荘には、九人の人数が残る事になった。
安吾史譚坂口安吾
60分以内
天草四郎という美少年は実在した人物には相違ないが、確実な史料から彼の人物を知ることはほとんどできない。
安吾史譚坂口安吾
60分以内
国史上「威風高き女性」をもとめると数は多いが、私は高野天皇の威風が好きである。
島守中勘助
60分以内
これは芙蓉(ふよう)の花の形をしてるという湖のそのひとつの花びらのなかにある住む人もない小島である。
途上谷崎潤一郎
60分以内
東京T・M株式会社員法学士湯河勝太郎が、十二月も押し詰まった或(あ)る日の夕暮の五時頃に、金杉橋の電車通りを新橋の方へぶらぶら散歩している時であった。
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