60分以内で読める青空文庫の中編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 女人渇仰 | 岸田国士 | 60分以内 | |
舞台は黒幕の前、左手と右手にそれぞれ室内を暗示する簡単な装置。 | |||
| 学者安心論 | 福沢諭吉 | 60分以内 | |
学者安心論 店子いわく、向長屋の家主は大量なれども、我が大家の如きは古今無類の不通ものなりと。 | |||
| 『人形の家』解説 | 島村抱月 | 60分以内 | |
一 『人形の家』の作者ヘンリック・イブセン(Henrik Ibsen)は西暦千八百二十八年三月二十日、ノールウェーのスキーンといふ小都會に生まれ、千九百六年五月二十三日、七十九歳で同國の首府クリスチアニアに死んだ。 | |||
| 小知恵にとらわれた現代の法律学 | 末弘厳太郎 | 60分以内 | |
概念的に美しく組み立てられた法律学がだんだんと世間離れしてゆくことは悲しむべき事実である。 | |||
| 瘤 | 犬田卯 | 60分以内 | |
一 中地村長が胃癌という余りありがたくもない病気で亡くなったあと、二年間村長は置かぬという理由で、同村長の生前の功労に報いる意味の金一千円也の香料を村から贈った直後――まだやっとそれから一ヵ月たつかたたないというのに、札つきものの前村長の津本が、再びのこのこと村長の椅子に納まったというのであるから、全くもって、「ひとを馬鹿にするにもほどがある」と村民がいきり立つのも無理はなかった。 | |||
| 米 | 犬田卯 | 60分以内 | |
一 三間竿の重い方の鋤簾を持って行かなければならぬ破目になって、勝は担いでみたが、よろよろとよろめいた。 | |||
| 沼畔小話集 | 犬田卯 | 60分以内 | |
伊田見男爵 伊田見男爵と名乗る優男が、村の一小学教師をたずねて、この牛久沼畔へ出現ましました。 | |||
| 「ほ」・「うら」から「ほがひ」へ | 折口信夫 | 60分以内 | |
ほぐ[#「ほぐ」は罫囲み]・ほがふ[#「ほがふ」は罫囲み]など言ふ語は、我々の国の文献時代には、既に固定して居たものであつた。 | |||
| 唱導文学 | 折口信夫 | 60分以内 | |
唱導文学といふ語は、単なる「唱導」の「文学」と言ふ事でなく、多少熟語としての偏傾を持つて居るのである。 | |||
| 熟語構成法から観察した語根論の断簡 | 折口信夫 | 60分以内 | |
私が単語の組織を分解するのは、単語の研究が実の処、日本の詞章の本質を突きとめて行くことになると思つてゐるからである。 | |||
| 副詞表情の発生 | 折口信夫 | 60分以内 | |
一 ――けなばけぬかに 道に逢ひてゑますがからに、零雪乃消者消香二恋云わぎも(万葉巻四) ……まつろはず立ち対ひしも、露霜之消者消倍久、ゆく鳥のあらそふはしに、(同巻二) 一云ふ、朝露之消者消言(香かと云ふ)爾うつそみとあらそふはしに 私は、今の場合、「けなばけぬかに」を主題としようとするのではない。 | |||
| 二人の男 | 島田清次郎 | 60分以内 | |
九月のある朝。 | |||
| 青いポアン | 神西清 | 60分以内 | |
第一部 明子は学校でポアンといふ綽名で通つてゐた。 | |||
| 夜の鳥 | 神西清 | 60分以内 | |
去年の夏のことだ。 | |||
| 赤げっと 支那あちこち | 国枝史郎 | 60分以内 | |
船中で(一) 僕達夫妻が支那見物をするべく秩父丸で神戸を出帆したのは四月の十九日の正午だった。 | |||
| 画筆に生きる五十年 | 上村松園 | 60分以内 | |
今夏は、私は誠にすがすがしい心持でおります。 | |||
| 余齢初旅 | 上村松園 | 60分以内 | |
海を渡りて 年々、ずいぶんあわただしい生活がつづいている。 | |||
| 神楽坂 | 矢田津世子 | 60分以内 | |
一 夕飯をすませておいて、馬淵の爺さんは家を出た。 | |||
| 父 | 矢田津世子 | 60分以内 | |
一 居間の書棚へ置き忘れてきたという父の眼鏡拭きを取りに紀久子が廊下を小走り出すと電話のベルがけたたましく鳴り、受話機を手にすると麻布の姉の声で、昼前にこちらへ来るというのであった。 | |||
| 凍雲 | 矢田津世子 | 60分以内 | |
秋田市から北の方へ、ものの一時間も汽車に揺られてゆくと、一日市という小駅がある。 | |||
| 女心拾遺 | 矢田津世子 | 60分以内 | |
一 常は無駄口の尠い唐沢周得氏が、どうしたはずみか、この数日来妙に浮きたって、食事の間も駄洒落をとばしたりしては家人を笑わせたりする。 | |||
| キャラコさん | 久生十蘭 | 60分以内 | |
一 しばらくね、というかわりに、左手を気取ったようすで頬にあて、微笑しながら、黙って立っている。 | |||
| キャラコさん | 久生十蘭 | 60分以内 | |
一 まだ十時ごろなので、水がきれいで、明るい海底の白い砂に波の動きがはっきり映る。 | |||
| キャラコさん | 久生十蘭 | 60分以内 | |
一 ……それは、三十四五の、たいへんおおまかな感じの夫人で、大きな蘭の花の模様のついたタフタを和服に仕立て、黄土色の無地の帯を胸さがりにしめているといったふうなかたです。 | |||
| キャラコさん | 久生十蘭 | 60分以内 | |
一 麻布竜土町の沼間家の広い客間に、その夜、大勢のひとが集まっていた。 | |||
| ノンシャラン道中記 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
一、天機洩らすべからず花合戦の駆引き。 | |||
| ノンシャラン道中記 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
一、ココナットから象が出る馬耳塞の朝景色。 | |||
| ノンシャラン道中記 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
一、鼻には鼻、耳には耳――現品取引。 | |||
| 秋深き | 織田作之助 | 60分以内 | |
医者に診せると、やはり肺がわるいと言った。 | |||
| チェーホフ試論 | 神西清 | 60分以内 | |
1 チェーホフの人柄については、コロレンコ、クープリン、ブーニン、ゴーリキイの回想をはじめ、弟ミハイール、妻オリガ、スタニスラーフスキイなど芸術座の人びと、そのほか無数といっていいほどの遠近の知人による証言がある。 | |||
| 鏑木さん雑感 | 木村荘八 | 60分以内 | |
一 ぼくは鏑木さんに面と向ふと「先生」と呼ぶ。 | |||
| 随筆 寄席囃子 | 正岡容 | 60分以内 | |
寄席囃子 当代志ん生の味 当代の噺家の中では、私は文楽と志ん生とを躊躇なく最高位におきたい。 | |||
| 小杉放庵 | 木村荘八 | 60分以内 | |
これはしかつめらしい小杉論でもなければ、小杉伝でもない。 | |||
| 両国界隈 | 木村荘八 | 60分以内 | |
永井さん(荷風子)が「日和下駄」の中の一節に路地について記された件りがある。 | |||
| 私のこと | 木村荘八 | 60分以内 | |
………生ひ立ちについて記せといふことですが、生ひ立ち万端すべていつか記しつくしたやうに思ひます。 | |||
| 丸の内 | 高浜虚子 | 60分以内 | |
ドンが鳴ると 震災ずっと以前のことであった。 | |||
| 異版 浅草灯籠 | 正岡容 | 60分以内 | |
花川戸の家 人生辛酸を幾多経た今日でも私の記憶から喪失することのできないのは、三歳から十四歳までの春秋をおくつた浅草花川戸の家である。 | |||
| ながうた勧進帳 | 酒井嘉七 | 60分以内 | |
一 師匠の名は杵屋花吉と申されました。 | |||
| 初看板 | 正岡容 | 60分以内 | |
上 ……つらつら考えてみると、こんな商売のくせに私はムッツリしてていったい、平常はあなたもご存じの通りに口が重たいほうなのに、しかもいたってそそっかしい。 | |||
| 進化学より見たる哲学 | 加藤弘之 | 60分以内 | |
井上哲博士が先頃心理學會で「哲學より見たる進化論」と云ふ題にて講演されたとのことで、それが哲學雜誌の第二十五卷第二百八十一號に掲載してある、それを讀で見ると余の意見とは全く反對であるから余は今囘「進化學より見たる哲學」と云ふ題で聊か批評を試みたいと考へたのである、併し余は進化學も哲學も十分に知て居るのではないから井上博士の説を批評する抔いふことは頗る大膽すぎたことで到底物にはなるまいと思ふ、豫め此 | |||
| 水族館 | 堀辰雄 | 60分以内 | |
1 私は諸君に、このなんとも説明のしやうのない淺草公園の魅力を、出來るだけ完全に理解させるためには、私の知つてゐるかぎりの淺草についての千個の事實を以てするより、私の空想の中に生れた一個の異常な物語を以てした方が、一そう便利であると信ずる。 | |||
| 詩劇「水仙と木魚」 | 三好十郎 | 60分以内 | |
プロローグ 私は京極光子と申します 年は十七年三カ月 学問は中学を卒業しただけで 病気のために寝たきりで 自分一人では一メートルも動けない 詩を読んだのは 宮沢賢治とホーマアのオデッセィの二冊だけです その私が、おどろくなかれ 水仙と木魚という題で 長い長い詩を書きますから どうぞ皆さん覚悟してくださいな この中で私は 人類よ、思いあがって 水爆や原爆なんぞをポカポカとおっことして 地球をこなご | |||
| プルウスト雑記 | 堀辰雄 | 60分以内 | |
一 一九三二年七月七日 今朝、僕はこんな夢を見た。 | |||
| 探偵戯曲 仮面の男 | 平林初之輔 | 60分以内 | |
人物 青木健作 富豪 久子 青木夫人 芦田義資 警視庁探偵 牧 芦田の腹心の警部補 東山 亜細亜新聞社会部長 書生 正木夫人 島村夫人 塩田夫人 ある富豪 文枝 ある富豪の娘、東山の許嫁 女中 園遊会の客男女多勢、警官多勢 第一幕 第一場 成金実業家青木邸の主人の居間、室内の家具、装飾等卑俗なくらいにけばけばしい洋室である。 | |||
| 釘抜藤吉捕物覚書 | 林不忘 | 60分以内 | |
一 空はすでに朝。 | |||
| 釘抜藤吉捕物覚書 | 林不忘 | 60分以内 | |
一 ひどい風だ。 | |||
| 釘抜藤吉捕物覚書 | 林不忘 | 60分以内 | |
一 三十間堀の色物席柳江亭の軒に、懸け行燈が油紙に包まれて、雨に煙っていた。 | |||
| 釘抜藤吉捕物覚書 | 林不忘 | 60分以内 | |
一 がらり、紅葉湯の市松格子が滑ると、角の髪結海老床の親分甚八、蒼白い顔を氷雨に濡らして覗き込んだ。 | |||
| 釘抜藤吉捕物覚書 | 林不忘 | 60分以内 | |
一 「あっ! こ、こいつぁ勘弁ならねえ。」 いの一番に傘を奪られた勘弁勘次、続いて何か叫んだが、咆える風、篠突く雨、雲低く轟き渡る雷に消されて、二、三間先を往く藤吉にさえ聞き取れない。 | |||
| 釘抜藤吉捕物覚書 | 林不忘 | 60分以内 | |
一 近江屋の隠居が自慢たらたらで腕を揮った腰の曲がった蝦の跳ねている海老床の障子に、春は四月の麗かな陽が旱魃つづきの塵埃を見せて、焙烙のように燃えさかっている午さがりのことだった。 | |||