ブンゴウサーチ

赤い部屋

江戸川乱歩

『赤い部屋』は青空文庫で公開されている江戸川乱歩の中編作品。19,365文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数
60分以内
19,365文字
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書出

異常な興奮を求めて集った、七人のしかつめらしい男が(私もその中の一人だった)態々其為にしつらえた「赤い部屋」の、緋色の天鵞絨で張った深い肘掛椅子に凭(もた)れ込んで、今晩の話手が何事か怪異な物語を話し出すのを、今か今かと待構えていた。

初出「新青年」博文館、1925(大正14)年4月
底本江戸川乱歩全集 第1巻 屋根裏の散歩者
表記
新字新仮名
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