60分以内で読める青空文庫の中編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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麦藁帽子 | 堀辰雄 | 60分以内 | |
私は十五だった。 | |||
ルウベンスの偽画 | 堀辰雄 | 60分以内 | |
それは漆黒の自動車であった。 | |||
旅の絵 | 堀辰雄 | 60分以内 | |
……なんだかごたごたした苦しい夢を見たあとで、やっと目がさめた。 | |||
不器用な天使 | 堀辰雄 | 60分以内 | |
カフエ・シヤノアルは客で一ぱいだ。 | |||
日記 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
七月二十一日晴木の葉のしげみや花ずいの奥にまだ夜の香りがうせない頃に目が覚めた。 | |||
日記 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
一九三〇年のソヴェート舞台芸術に於ける特徴一、まわり舞台の一般的利用、М・Х・А・Тの「復活」、全然日本のかえし。 | |||
怨霊借用 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
婦人は、座の傍に人気のまるでない時、ひとりでは按摩を取らないが可いと、昔気質の誰でもそう云う。 | |||
昔の女 | 三島霜川 | 60分以内 | |
埃深い北向の家である。 | |||
嬰寧 | 蒲 松齢 | 60分以内 | |
王子服は※(ひつぎ)の羅店の人であった。 | |||
公益に有害の鉱業を停止せざるの儀に付質問書 | 田中正造 | 60分以内 | |
公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書(明治三十年二月廿六日、衆議院提出)一、栃木縣上都賀郡足尾銅山鑛毒の慘酷なる事實は、今尚其被害地なる栃木群馬茨城埼玉の四縣下人民より提出しつゝある鑛業停止請願に依り又群馬縣々會も鑛業停止すべきを内務大臣に建議を爲したるを以て明なり。 | |||
落ちてゆく世界 | 久坂葉子 | 60分以内 | |
ある日――足音をしのばせて私は玄関から自分の居間にはいり、いそいで洋服をきかえると父の寐ている部屋の襖をあけました。 | |||
屋久島紀行 | 林芙美子 | 60分以内 | |
鹿兒島で、私たちは、四日も船便を待つた。 | |||
松浦あがた | 蒲原有明 | 60分以内 | |
「黄櫨成レ列隴※(ひた)[#「月+祭」、107-上-4]間南望平々是海湾未レ至二栄城一三五駅忽従リ二林※(ひた)[#「縢」の「糸」に代えて「土」、U+584D、107-上-5]一得タリ二温山ヲ一。 | |||
化鳥 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
愉快いな、愉快いな、お天気が悪くって外へ出て遊べなくっても可いや、笠(かさ)を着て、蓑(みの)を着て、雨の降るなかをびしょびしょ濡れながら、橋の上を渡って行くのは猪(いのしし)だ。 | |||
死の接吻 | 南部修太郎 | 60分以内 | |
猫の唸聲「ふウん、臺所に電氣がついてる‥‥」凍りついた雪の道に思はず足を止めて、若い農夫のカアルソンは宵闇の中に黒く浮んでゐる二階建の別荘の方へおびえたやうな視線を投げた。 | |||
ドナウ源流行 | 斎藤茂吉 | 60分以内 | |
この息もつかず流れている大河は、どのへんから出て来ているだろうかと思ったことがある。 | |||
悲しめる心 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
我が妹の亡き御霊の御前に只一人の妹に先立たれた姉の心はその両親にも勝るほど悲しいものである。 | |||
二十三番地 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
暫く明いて居た裏の家へ到々人が来て仕舞った。 | |||
追憶 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
二日も降り続いて居た雨が漸う止んで、時候の暑さが又ソロソロと這い出して来た様な日である。 | |||
無題(一) | 宮本百合子 | 60分以内 | |
旅人はまだ迷って居ます。 | |||
死者の書 続編(草稿) | 折口信夫 | 60分以内 | |
山々の櫻の散り盡した後に、大塔中堂の造立供養は行はれたのであつた。 | |||
ほうとする話 | 折口信夫 | 60分以内 | |
ほうとする程長い白浜の先は、また、目も届かぬ海が揺れてゐる。 | |||
ひな勇はん | 宮本百合子 | 60分以内 | |
いつでも黒い被衣を着て切下げて居た祖母と京都に行って居たのは丁度六月末池の水草に白い豆の様な花のポツリポツリと見え始める頃から紫陽花のあせる頃までで私にはかなり長い旅であった。 | |||
千世子(二) | 宮本百合子 | 60分以内 | |
外はしとしとと茅葦には音もなく小雨がして居る。 | |||
蛋白石 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
劇場の廊下で知り合いになってからどう気が向いたものか肇はその時紹介して呉れた篤と一緒に度々千世子の処へ出掛けた。 | |||
水の女 | 折口信夫 | 60分以内 | |
古代詞章の上の用語例の問題口頭伝承の古代詞章の上の、語句や、表現の癖が、特殊な――ある詞章限りの――ものほど、早く固定するはずである。 | |||
熊の足跡 | 徳冨蘆花 | 60分以内 | |
勿來連日の風雨でとまつた東北線が開通したと聞いて、明治四十三年九月七日の朝、上野から海岸線の汽車に乘つた。 | |||
淡路人形座訪問 | 竹内勝太郎 | 60分以内 | |
一、地元踏査一月十日雪の後の睛れやかな明石海峽を渡つて洲本へ上つた。 | |||
若水の話 | 折口信夫 | 60分以内 | |
ほうっとする程長い白浜の先は、また目も届かぬ海が揺れてゐる。 | |||
髯籠の話 | 折口信夫 | 60分以内 | |
十三四年前、友人等と葛城山の方への旅行した時、牛滝から犬鳴山へ尾根伝ひの路に迷うて、紀州西河原と言ふ山村に下りて了ひ、はからずも一夜の宿を取つたことがある。 | |||
愛護若 | 折口信夫 | 60分以内 | |
若の字、又稚とも書く。 | |||
ごろつきの話 | 折口信夫 | 60分以内 | |
ごろつきの意味無頼漢などゝいへば、社会の瘤のやうなものとしか考へて居られぬ。 | |||
雪の島 | 折口信夫 | 60分以内 | |
志賀の鼻を出離れても、内海とかはらぬ静かな凪ぎであつた。 | |||
神道に現れた民族論理 | 折口信夫 | 60分以内 | |
今日の演題に定めた「神道に現れた民族論理」と云ふ題は、不熟でもあり、亦、抽象的で、私の言はうとする内容を尽してゐないかも知れぬが、私としては、神道の根本に於て、如何なる特異な物の考へ方をしてるかを、検討して見たいと思ふのである。 | |||
瑪瑙盤 | 林芙美子 | 60分以内 | |
ミツシヱルは魚ばかり食べたがる女であつた。 | |||
「リラ」の女達 | 林芙美子 | 60分以内 | |
もう、いゝかげん退屈しきつて、女達は雀をどりの唄をうたつてゐた。 | |||
朝夕 | 林芙美子 | 60分以内 | |
わかればなしが持ちあがるのも、すべてはゆきなりの事だと、芯から声をあげて、嘉吉もなか子もあはあはあはと笑ひあつたのだが、嘉吉の心の中には、ゆきなりとは云ひぢよう、ゆきなりの事だと云ひきれないものがあつたし、なか子の心のうちには、これからひとり者になつてゆく淋しさを愉しんでゐるふうな、そんな吻つとしたところがあつた。 | |||
就職 | 林芙美子 | 60分以内 | |
何をそんなに腹をたててゐるのかわからなかつた。 | |||
秋果 | 林芙美子 | 60分以内 | |
芝居が閉ねて劇場を出ると、もんは如何にも吻つとしたやうに暗い街を歩いた。 | |||
旧聞日本橋 | 長谷川時雨 | 60分以内 | |
お星さまの出ていた晩か、それとも雨のふる夜だったか、あとで聞いても誰も覚えていないというから、まあ、あたりまえの、暗い晩だったのであろう。 | |||
樋口一葉 | 長谷川時雨 | 60分以内 | |
秋にさそわれて散る木の葉は、いつとてかぎりないほど多い。 | |||
獄中への手紙 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
一月五日〔市ヶ谷刑務所の顕治宛上落合より(封書)〕あけましてお目出度う。 | |||
遺稿 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
この無題の小説は、泉先生逝去後、机邊の篋底に、夫人の見出されしものにして、いつ頃書かれしものか、これにて完結のものか、はたまた未完結のものか、今はあきらかにする術なきものなり。 | |||
貝殻追放 | 水上滝太郎 | 60分以内 | |
大正五年秋十月。 | |||
道成寺(一幕劇) | 郡虎彦 | 60分以内 | |
人物道成寺和尚妙念僧徒妙信僧徒妙源僧徒妙海誤ち求めて山に入りたる若僧女鋳鐘師依志子三つの相に分ち顕われたる鬼女清姫今は昔、紀ノ国日高郡に道成寺と名づくる山寺ありしと伝うれど、およそ幾許の年日を距つるのころなるや知らず、情景はそのほとり不知の周域にもとむ。 | |||
下町 | 林芙美子 | 60分以内 | |
風が冷いので、りよは陽の当たる側を選んで歩いた。 | |||
小さな出来事 | 寺田寅彦 | 60分以内 | |
蜂私の宅の庭は、わりに背の高い四つ目垣で、東西の二つの部分に仕切られている。 | |||
再び科学的精神について | 戸坂潤 | 60分以内 | |
私はまえに「科学的精神とは何か」という文章を書いた。 | |||
おとずれ | 国木田独歩 | 60分以内 | |
※上※五月二日付の一通、同十日付一通、同二十五日付の一通、以上三通にてわれすでに厭(あ)き足りぬと思いたもうや。 | |||
郊外 | 国木田独歩 | 60分以内 | |
※一※時田先生、名は立派なれど村立小学校の教員である、それも四角な顔の、太い眉の、大きい口の、骨格のたくましい、背の低い、言うまでもなく若い女などにはあまり好かれない方の男。 |