60分以内で読める青空文庫の中編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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東京要塞 | 海野十三 | 60分以内 | |
非常警戒凍りつくような空っ風が、鋪道の上をひゅーんというような唸(うな)り声をあげて滑ってゆく。 | |||
不思議なる空間断層 | 海野十三 | 60分以内 | |
友人の友枝八郎は、ちょっと風変りな人物である。 | |||
軍用鼠 | 海野十三 | 60分以内 | |
探偵小説家の梅野十伍は、机の上に原稿用紙を展べて、意気甚だ銷沈していた。 | |||
支那史上の偉人(孔子と孔明) | 桑原隲蔵 | 60分以内 | |
私は今後六囘に亙つて此の題目の下に、過去の支那に現はれた四人の大人物、即ち孔子・始皇帝・張騫・諸葛亮四人の事蹟を紹介せうと欲ふ。 | |||
売色鴨南蛮 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
はじめ、目に着いたのは――ちと申兼ねるが、――とにかく、緋縮緬であった。 | |||
鷭狩 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
初冬の夜更である。 | |||
木の子説法 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
「――鱧(はも)あみだ仏、はも仏と唱うれば、鮒(ふな)らく世界に生れ、鯒(こち)へ鯒へと請ぜられ……仏と雑魚して居べし。 | |||
半島一奇抄 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
「やあ、しばらく。 | |||
古狢 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
「しゃッ、しゃッ、しゃあっ!……」寄席のいらっしゃいのように聞こえるが、これは、いざいざ、いでや、というほどの勢いの掛声と思えば可い。 | |||
小春の狐 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
朝――この湖の名ぶつと聞く、蜆(しじみ)の汁で。 | |||
ある男の堕落 | 伊藤野枝 | 60分以内 | |
私がYを初めて見たのは、たしか米騒動のあとでか、まだその騒ぎの済まないうちか、よくは覚えていませんが、なにしろその時分に仲間の家で開かれていた集会の席ででした。 | |||
日本国民の文化的素質 | 内藤湖南 | 60分以内 | |
今日申します演題は「日本國民の文化的素質」斯う云ふ風な事を申上げることに致しましたのですが、私は此の問題は前から種々考へて居りますけれども、もう少し悠り考へを纏めようと思ひまして、今日迄何處でも之に就いて講演したこともありません。 | |||
犬物語 | 内田魯庵 | 60分以内 | |
俺かい。 | |||
革鞄の怪 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
「そんな事があるものですか。 | |||
菎蒻本 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
如月のはじめから三月の末へかけて、まだしっとりと春雨にならぬ間を、毎日のように風が続いた。 | |||
第二菎蒻本 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
雪の夜路の、人影もない真白な中を、矢来の奥の男世帯へ出先から帰った目に、狭い二階の六畳敷、机の傍なる置炬燵に、肩まで入って待っていたのが、するりと起直った、逢いに来た婦の一重々々、燃立つような長襦袢ばかりだった姿は、思い懸けずもまた類なく美しいものであった。 | |||
茸の舞姫 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
「杢(もく)さん、これ、何?……」と小児が訊(き)くと、真赤な鼻の頭を撫(な)でて、「綺麗な衣服だよう。 | |||
開扉一妖帖 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
ただ仰向けに倒れなかったばかりだったそうである、松村信也氏――こう真面目に名のったのでは、この話の模様だと、御当人少々極りが悪いかも知れない。 | |||
縁結び | 泉鏡花 | 60分以内 | |
襖(ふすま)を開けて、旅館の女中が、「旦那、」と上調子の尻上りに云(い)って、坐(すわ)りもやらず莞爾(にっこり)と笑いかける。 | |||
娯楽論 | 戸坂潤 | 60分以内 | |
娯楽論――民衆と娯楽・その積極性と社会性・――戸坂潤娯楽というものの価値が正当に評価されていない、娯楽が有つ深長な意義にもっと注意を払わなければいけない、娯楽の理論的な考察をもっと真剣に試みる必要がある、とそう私は主張したいのである。 | |||
骨董羹 | 芥川竜之介 | 60分以内 | |
別乾坤Judith Gautier が詩中の支那は、支那にして又支那にあらず。 | |||
続野人生計事 | 芥川竜之介 | 60分以内 | |
放屁アンドレエフに百姓が鼻糞をほじる描写がある。 | |||
澄江堂雑記 | 芥川竜之介 | 60分以内 | |
大雅の画僕は日頃大雅の画を欲しいと思つてゐる。 | |||
地図にない街 | 橋本五郎 | 60分以内 | |
私にこの物語をして聞かせた寺内とかいう人は、きくところによると、昨年の十一月末、ちょうど私がこれを聞いて帰ったその日の夜七時頃、もう病気をつのらせて、自ら部屋の柱に頭を打ちつけて死んだのだそうである。 | |||
長崎の印象 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
不図眼がさめると、いつの間にか雨が降り出している。 | |||
二黒の巳 | 平出修 | 60分以内 | |
種田君と一しよに梅見に行つて大森から歩いて来て、疲れた体を休ませたのが「桔梗」と云ふお茶屋であつた。 | |||
公判 | 平出修 | 60分以内 | |
これは某年某月某日、ある裁判所に起つた出来事である。 | |||
瘢痕 | 平出修 | 60分以内 | |
躍場が二つもある高い階段を軽くあがつて、十六ばかりの女給仕が社長室の扉をそつと叩いた。 | |||
夜烏 | 平出修 | 60分以内 | |
夏水をかぶつた猿ヶ馬場耕地の田地は、出来秋の今となつては寔に見すぼらしいものであつた。 | |||
橋 | 池谷信三郎 | 60分以内 | |
人と別れた瞳のように、水を含んだ灰色の空を、大きく環を描きながら、伝書鳩の群が新聞社の上空を散歩していた。 | |||
五大堂 | 田沢稲舟 | 60分以内 | |
世にうれしき事はかずあれど、親が結びし義理ある縁にて、否でも否といひいでがたき結髪の夫にもあれ、妻にもあれ、まだ祝言のすまぬうち、死せしと聞きしにまさりたるはあらずかし。 | |||
男女関係について | 大杉栄 | 60分以内 | |
野枝さん。 | |||
鵞鳥 | 幸田露伴 | 60分以内 | |
ガラーリ格子の開く音がした。 | |||
解説(『風知草』) | 宮本百合子 | 60分以内 | |
「乳房」について「乳房」は一九三五年(昭和十年)三月に書かれた。 | |||
計画 | 平出修 | 60分以内 | |
「昨日大川君から来たうちから、例の者を送つてやつて下さい。 | |||
逆徒 | 平出修 | 60分以内 | |
判決の理由は長い長いものであつた。 | |||
雪の夜 | 小林多喜二 | 60分以内 | |
仕事をしながら、龍介は、今日はどうするかと、思った。 | |||
二つの家を繋ぐ回想 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
厭だ厭だと思い乍ら、吉祥寺前の家には、一年と四ヵ月程住んだ。 | |||
蝙蝠 | 岡本かの子 | 60分以内 | |
それはまだ、東京の町々に井戸のある時分のことであつた。 | |||
老主の一時期 | 岡本かの子 | 60分以内 | |
「お旦那の眼の色が、このごろめつきり鈍つて来たぞ。 | |||
上田秋成の晩年 | 岡本かの子 | 60分以内 | |
文化三年の春、全く孤独になつた七十三の翁、上田秋成は京都南禅寺内の元の庵居の跡に間に合せの小庵を作つて、老残の身を投げ込んだ。 | |||
一九二五年より一九二七年一月まで | 宮本百合子 | 60分以内 | |
○パオリのこと○父と娘との散策○武藤のこと○貴婦人御あいての若い女○夢(二)○隣の職工の会話○夜の大雨の心持。 | |||
一九二七年春より | 宮本百合子 | 60分以内 | |
○雲に映るかげ○茅野の正月○ゴーゴリ的会の内面○アルマ○花にむせぶ(Okarakyo の夫婦、犬、息子(肺病))○となり座敷(下スワの男、芸者二人。 | |||
一九二九年一月――二月 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
二月日曜、二十日朝のうち、婦人公論新年号、新聞の切りぬきなどをよんだ。 | |||
年譜 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
一八九九年(明治三十二年)二月十三日。 | |||
獄中への手紙 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
十二月八日〔牛込区富久町一一二市ヶ谷刑務所の宮本顕治宛淀橋区上落合二ノ七四〇より(封書)〕第一信。 | |||
琵琶伝 | 泉鏡花 | 60分以内 | |
新婦が、床杯をなさんとて、座敷より休息の室に開きける時、介添の婦人はふとその顔を見て驚きぬ。 | |||
元時代の蒙古人 | 桑原隲蔵 | 60分以内 | |
今日は元時代の蒙古人の話を申すのですが、諸君の中の多數は此學校で既に幾分東洋史も習つて居るだらうし、又中學校あたりで東洋史も習つたであらうから、元時代の蒙古人の話は大概知つて居るだらうと思ひます。 | |||
日本天変地異記 | 田中貢太郎 | 60分以内 | |
序記国土成生の伝説大正十二年九月一日の大地震及び地震のために発したる大火災に遭遇して、吾吾日本人は世界の地震帯に縁取られ、その上火山系の上に眠っているわが国土の危険に想到して、今さらながら闇黒な未来に恐怖しているが、しかし考えてみれば、吾吾は小学校へ入った時から、わが国土が地震と火山とに終始していて、吾吾国民の上には遁(のが)れることのできない宿命的な危険が口を開いて待っているということを教えられていたように思われる。 | |||
東西交通史上より観たる日本の開発 | 桑原隲蔵 | 60分以内 | |
私の講演は「東西交通史上より觀たる日本の開發」といふ題目である。 |