第二菎蒻本
泉鏡花
『第二菎蒻本』は青空文庫で公開されている泉鏡花の中編作品。18,640文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数 | 60分以内 18,640文字 |
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書き出し書出 | 雪の夜路の、人影もない真白な中を、矢来の奥の男世帯へ出先から帰った目に、狭い二階の六畳敷、机の傍なる置炬燵に、肩まで入って待っていたのが、するりと起直った、逢いに来た婦の一重々々、燃立つような長襦袢ばかりだった姿は、思い懸けずもまた類なく美しいものであった。 |
初出 | |
底本 | 泉鏡花集成6 |
表記 | 新字新仮名 |
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