30分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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美談附近 | 岸田国士 | 30分以内 | |
両袖献納川村節子さんは、未だ嘗て、人のせぬことをしたことはなかつた。 | |||
愛人と厭人 | 宮原晃一郎 | 30分以内 | |
有島武郎君の「惜みなく愛は奪ふ」は出版されるや否や非常な売れ行きであるさうな。 | |||
自殺を買う話 | 橋本五郎 | 30分以内 | |
――妻らしき妻を求む。 | |||
科学者と夜店商人 | 海野十三 | 30分以内 | |
こう暑くなっては、科学者もしぶしぶと実験室から匍(は)い出さずにはいられない。 | |||
映画と音楽 | 伊丹万作 | 30分以内 | |
映画における音楽の位置をうんぬんするとき、だれしも口をそろえて重大だという。 | |||
余裕のことなど | 伊丹万作 | 30分以内 | |
近ごろの世相は私に精神的呼吸困難を感じさせることが多い。 | |||
わが妻の記 | 伊丹万作 | 30分以内 | |
素姓中学時代の同窓にNという頭のいい男がいた。 | |||
物理学革新の一つの尖端 | 長岡半太郎 | 30分以内 | |
二十世紀は物理學革命の時期を畫してゐる。 | |||
死屍を食う男 | 葉山嘉樹 | 30分以内 | |
いろんなことを知らないほうがいい、と思われることがあなた方にもよくあるでしょう。 | |||
幸福な家庭 | 魯迅 | 30分以内 | |
「……するもしないも全く自分の勝手だが、作品というからには、鉄と石とカチ合って出来た火花のようなものでは駄目だ。 | |||
墓 | ギ・ド・モーパッサン | 30分以内 | |
一八八三年七月十七日、草木もねむる真夜なかの二時半のことである。 | |||
大阪といふところ | 長岡半太郎 | 30分以内 | |
は仁徳天皇のころから既に開けた都會であることは申すに及ばない。 | |||
紅白縮緬組 | 国枝史郎 | 30分以内 | |
「元禄の政は延喜に勝れり」と、北村季吟は書いているが、いかにも表面から見る時は、文物典章燦然と輝き、まさに文化の極地ではあったが、しかし一度裏へはいって見ると、案外諸所に暗黒面があって、蛆(うじ)の湧いているようなところがある。 | |||
科学が臍を曲げた話 | 海野十三 | 30分以内 | |
みなさん、科学だって、時には気むずかしいことがありますよ。 | |||
『地球盗難』の作者の言葉 | 海野十三 | 30分以内 | |
本書は、僕がこれまでに作った科学小説らしいものを殆んど全部集めたものだ。 | |||
心霊研究会の怪 | 海野十三 | 30分以内 | |
その頃の研究昭和五年から十年頃まで、わが國で、心靈研究がかなり盛んだつたことがある。 | |||
麻雀を語る | 南部修太郎 | 30分以内 | |
話はだいぶ古めくが、大正十一年の秋の或(あ)る一夜のことだ。 | |||
母たち | 小林多喜二 | 30分以内 | |
弟が面会に行くとき、今度の事件のことをお前に知らせるようにと云ってやった。 | |||
国際学術会議への旅 | 仁科芳雄 | 30分以内 | |
私は昨年9月14日から16日まで,デンマークの首都コペンハーゲンで開かれた國際學術會議に,日本學術會議を代表して出席することになり,9月9日の朝2時すぎにパンアメリカンの飛行機で羽田を發った.そして翌朝未明に沖繩の那霸空港につき,1時間ばかりですぐ飛び立ち,香港に向った.途中は好い天氣であったが,香港に着いて聞くと,同地は昨日時速100マイルの颱風があったということで,まだ荒れ氣味である.香港の空港は九龍側にあって,多くの空港と同樣殺風景なところであるが,空路が集中しておって,... | |||
日本再建と科学 | 仁科芳雄 | 30分以内 | |
1.緒言現在の我が國は,虚脱状態にあると謂はれる.全くその通りである.これは敗戰國の常として怪しむに足りない.殊にあれだけの無茶な戰爭をした後としては急に立ち直ることを注文する方が無理であらう.然し終戰後既に半年を過ぎても荒漠たる燒野原は依然としてその儘であり,燒け殘つた工場の煙突からはいつ迄經つても殆んど煙は擧らない.そして次から次へと勞働爭議が起り,賃金と物價とが競爭して昂騰して行つた結果が經濟緊急措置となつて現はれたのであるが,この先がどうなることかと... | |||
調査機関 | 中井正一 | 30分以内 | |
西洋の近代文明の特徴の一つは、科学的・実証的精神である。 | |||
人造物語 | 海野十三 | 30分以内 | |
人造人間――1931年型である。 | |||
知識と政治との遊離 | 中井正一 | 30分以内 | |
現在往々にして、知識層が政治に期待を失って、その行動の方向を失わんとしつつあると伝えられている。 | |||
地方文化運動報告 | 中井正一 | 30分以内 | |
終戦の混乱から広島県の東部地方がその身辺を整理しはじめたのは昨年の九月中旬頃からであった。 | |||
図書館法楽屋話 | 中井正一 | 30分以内 | |
この議会で図書館法が通過したことは、全図書館人にとって、まことに感慨深いものがあるのである。 | |||
新疆所感 | 日野強 | 30分以内 | |
予が嘉峪関をこえて新疆を横断し、カラコルム山脈を超越しおわりしまでに費したる日数、約三百日、その間親しく天山山脈に沿う高原を視察し、タリム河に瀕する平野を踏査して、耳聞目睹したる結果は、五十八万方マイルの大宝庫、古来蛮雲のとざす所となりて、空しく草莱(そうらい)に委し、二百万の生霊、なお瘴烟(しょうえん)の裡に包まれて、いたずらに混沌として睡眠するの憐むべき情態にあると同時に、新疆の運命すこぶる悲観すべきものあるに想到し、うたた感慨に堪えざるなり。 | |||
弓道中祖伝 | 国枝史郎 | 30分以内 | |
「宿をお求めではござらぬかな、もし宿をお求めなら、よい宿をお世話いたしましょう」こう云って声をかけたのは、六十歳ぐらいの老人で、眼の鋭い唇の薄い、頬のこけた顔を持っていた。 | |||
戯作者 | 国枝史郎 | 30分以内 | |
初対面「あの、お客様でございますよ」女房のお菊が知らせて来た。 | |||
正雪の遺書 | 国枝史郎 | 30分以内 | |
丸橋忠弥召捕りのために、時の町奉行石谷左近将監が与力同心三百人を率いて彼の邸へ向かったのは、慶安四年七月二十二日の丑刻を過ぎた頃であった。 | |||
山男の四月 | 宮沢賢治 | 30分以内 | |
山男は、金いろの眼を皿のようにし、せなかをかがめて、にしね山のひのき林のなかを、兎(うさぎ)をねらってあるいていました。 | |||
国文学の発生(第一稿) | 折口信夫 | 30分以内 | |
日本文學が、出發點からして既に、今ある儘の本質と目的とを持つて居たと考へるのは、單純な空想である。 | |||
鴉片を喫む美少年 | 国枝史郎 | 30分以内 | |
(水戸の武士早川弥五郎が、清国上海へ漂流し、十数年間上海に居り、故郷の友人吉田惣蔵へ、数回長い消息をした。 | |||
郷介法師 | 国枝史郎 | 30分以内 | |
初夏の夜は静かに明け放れた。 | |||
善悪両面鼠小僧 | 国枝史郎 | 30分以内 | |
乃信姫に見とれた鼠小僧「曲者!」という女性の声。 | |||
岷山の隠士 | 国枝史郎 | 30分以内 | |
「いや彼は隴西の産だ」「いや彼は蜀(しょく)の産だ」「とんでもないことで、巴西の産だよ」「冗談を云うな山東の産を」「李広[#「李広」は底本では「季広」]の後裔だということだね」「涼武昭王※(りょうぶしょうおうこう)の末だよ」――青蓮居士謫仙人、李太白の素性なるものは、はっきり解っていないらしい。 | |||
村井長庵記名の傘 | 国枝史郎 | 30分以内 | |
娘を売った血の出る金今年の初雷の鳴った後をザーッと落して来た夕立の雨、袖を濡らして帰って来たのは村井長庵と義弟十兵衛、十兵衛の眼は泣き濡れている。 | |||
山の秋 | 高村光太郎 | 30分以内 | |
山の秋は旧盆のころからはじまる。 | |||
山の春 | 高村光太郎 | 30分以内 | |
ほんとうは、三月にはまだ山の春は来ない。 | |||
山の雪 | 高村光太郎 | 30分以内 | |
わたしは雪が大好きで、雪がふってくるとおもてにとび出し、あたまから雪を白くかぶるのがおもしろくてたまらない。 | |||
仙人掌と花火の鑑賞 | 蒲原有明 | 30分以内 | |
わたくしはいつもの瞑想をはじめる。 | |||
枕上浮雲 | 河上肇 | 30分以内 | |
暖くなりしためか、静養の結果か、営養の補給十分なりしためか、痩せゐることは変りなきも、この数日総体に体力のやや恢復せるを覚ゆ。 | |||
若い木霊 | 宮沢賢治 | 30分以内 | |
〔冒頭原稿数枚なし〕「ふん。 | |||
馬鈴薯からトマト迄 | 石川三四郎 | 30分以内 | |
自然ほど良い教育者はない。 | |||
百姓日記 | 石川三四郎 | 30分以内 | |
私の農事実験所欧羅巴に漂浪のみぎり、私は五六年の間、仏蘭西で百姓生活を営んで来た。 | |||
河馬 | 中島敦 | 30分以内 | |
河馬の歌うす紅くおほに開ける河馬の口にキャベツ落ち込み行方知らずもぽつかりと水に浮きゐる河馬の顏郷愁も知らぬげに見ゆこの河馬にも機嫌・不機嫌ありといへばをかしけれどもなにか笑へず赤黒きタンクの如く並びゐる河馬の牝(めす)牡(をす)われは知らずも水の上に耳と目とのみ覗きゐていぢらしと見つその小さきを××わが前に巨き河馬の尻むくつけく泰然として動かざりけり無禮げにも我が眼の前にひろごれる河馬の臀(ゐしき... | |||
「壇」の解体 | 中井正一 | 30分以内 | |
文壇、画壇、楽壇、歌壇、俳壇、乃至学壇、評壇等々、それはそれぞれ犯すべからざる神聖なるにわである。 | |||
レンズとフィルム | 中井正一 | 30分以内 | |
引金を引くような心持ちで指でふれる時、フィルムはすでに回転している。 | |||
物理的集団的性格 | 中井正一 | 30分以内 | |
やや重い感じのする回転音、……フィルムは三フィート、五フィートと記録していく。 | |||
脱出と回帰 | 中井正一 | 30分以内 | |
一つの神話日本の伝説の中で、光の美しさを描いているものでは、何といっても、手力男の命が、あの巌壁を開く時、さしはじめる光の、あの強烈な感じの右に出るものはあるまい。 | |||
探偵小説の芸術性 | 中井正一 | 30分以内 | |
ラテン語で書かれたすべての哲学書がいつでもイヴの犯した罪なしには書きはじめられなかったように、ドイツ語のあらゆる哲学書も歴史の末にあるという最後の審判なしにはその本を書き終ることができない。 |