国際学術会議への旅
仁科芳雄
『国際学術会議への旅』は青空文庫で公開されている仁科芳雄の短編作品。6,805文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数 | 30分以内 6,805文字 |
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書き出し書出 | 私は昨年9月14日から16日まで,デンマークの首都コペンハーゲンで開かれた國際學術會議に,日本學術會議を代表して出席することになり,9月9日の朝2時すぎにパンアメリカンの飛行機で羽田を發った.そして翌朝未明に沖繩の那霸空港につき,1時間ばかりですぐ飛び立ち,香港に向った.途中は好い天氣であったが,香港に着いて聞くと,同地は昨日時速100マイルの颱風があったということで,まだ荒れ氣味である.香港の空港は九龍側にあって,多くの空港と同樣殺風景なところであるが,空路が集中しておって,... |
初出 | 「自然」1950(昭和25)年2月 |
底本 | 自然 300号記念増刊 総収録 仁科芳雄・湯川秀樹・朝永振一郎・坂田昌一 |
表記 | 旧字旧仮名 |
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