長谷川時雨の全作品
青空文庫で公開されている長谷川時雨の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|
青空文庫で公開されている長谷川時雨の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|---|---|---|
柳原燁子(白蓮) | 長谷川時雨 | 60分以内 | |
ものの真相はなかなか小さな虫の生活でさえ究められるものではない。 | |||
糸繰沼 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
湖、青森あたりだとききました、越中から出る薬売りが、蓴菜が一ぱい浮いて、まっ蒼(さお)に水銹の深い湖のほとりで午寐をしていると、急に水の中へ沈んでゆくような心地がしだしたので、変だと思っていると、何処でか幽かに糸車を廻す音がきこえたともうします。 | |||
人魂火 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
これは私の父が、幼いころの気味の悪るかったことという、談話のおりにききましたことです。 | |||
「郭子儀」異変 | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
柳里恭の「郭子儀」の對幅が、いつのころかわたくしの生家にあつた。 | |||
尼たちへの消息 | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
日蓮聖人の消息文の中から、尼御前たちに對(あた)へられた書簡を拾つてゆくと、安産の護符をおくられたり、生れた子に命名したりしてゐて、哲人日蓮、大詩人日蓮の風貌躍如として、六百六十餘年の世をへだてた今日、親しく語りかけられる心地がする。 | |||
あるとき | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
むさしのの草に生れし身なればやくさの花にぞこころひかるると口ずさんだりしたが、「わたしの前生はルンペンだつたのかしらん。 | |||
家 | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
ある日、婦人ばかりといつてよい招待の席で、小林一三氏が、吉屋信子さんの新築の家を絶讃された。 | |||
大川ばた | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
大川は、東京下町を兩斷して、まつすぐに流れてゐる。 | |||
お灸 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
お灸(きう)ずきの祖母が日に二三度づつお灸をすゑる。 | |||
おとづれ | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
十五夜の宵だつた。 | |||
鏡二題 | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
暗い鏡鏡といふものをちやんと見るやうになつたのは、十八――九の年頃だつたと思ひます。 | |||
傘 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
秋雨のうすく降る夕方だつた。 | |||
河風 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
江東水の江村の、あのおびただしい蓮が、東京灣の潮がさして枯れさうだといふ、お米も枯れてしまつたといふ、葛飾の水郷もさうして、だん/″\と工場町になるのだらう。 | |||
桑摘み | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
庭木の植込みの間に、桑の細い枝が見える。 | |||
こんな二人 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
一人は太古からかれない泥沼の底の主、山椒の魚でありたいといひ、ひとりは、夕暮、または曉に、淡く、ほの白い、小さな水藻の花でありたいと言ふ、こんな二人。 | |||
下町娘 | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
江戸の女を語るには、その階級から語らなければならない。 | |||
春宵戯語 | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
ふと、ある日、菜の花のお漬けものがございますかとAさんにお目にかかつたとき、關西の郊外の話から、お訊ねしたことがあつた。 | |||
住居 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
松岡映丘畫伯の晩年の作によく見えた丘の段々畑。 | |||
煎薬 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
腸を拂ふと欝血散じ、手足も暖まり頭輕く、肩張りなんぞ飛んでゆくと、三上の友人が漢方醫を同道されて、藥効神のごとしといふ煎藥をすすめてゆかれたので、わたしはそれを一服、ちよつと失禮して見た。 | |||
佃のわたし | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
暗の夜更にひとりかへる渡し船、殘月のあしたに渡る夏の朝、雪の日、暴風雨の日、風趣はあつてもはなしはない。 | |||
東京に生れて | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
大東京の魅力に引かれ、すつかり心醉しながら、郷里の風光に思ひのおよぼすときになると、東京をみそくそにけなしつける人がある。 | |||
夏の女 | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
一夏、そのころ在阪の秋江氏から、なるみの浴衣の江戸もよいが、上布を着た上方の女の夏姿をよりよしと思ふといふ葉書が來たことがある。 | |||
夏の夜 | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
暗い窓から地球が吸ひよせる雨――そんなふうな降りだ。 | |||
菜の花 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
水油なくて寢る夜や窓の月(芭蕉)の句は、現代のものには、ちよつとわかりにくいほど、その時代、またその前々代の、古い人間生活と、菜の花との緊密なつながりを語つてゐる。 | |||
日本橋あたり | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
その時分、白米の價(あたひ)が、一等米圓に七升一合、三等米七升七合、五等米八升七合。 | |||
初かつお | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
鰹といふと鎌倉で漁れて、江戸で食べるといふふうになつて、賣るも買ふも、勇み肌の代表のやうになつてゐるが、鰹は東南の海邊では、どこでも隨分古くから食用になつてゐる上に、鰹節の製造されたのも古いと見えて、社の屋根の鰹木は、鰹節をかたどつたものだと、「舍屋の上に堅魚を」と古事記にあれば、水の江の浦島の子をよめる萬葉の長歌には春の日の霞める時に住吉の、岸に出でゐて釣船の、とをらふ見れば古の事ぞ思ほゆ、水の江の浦島の兒が堅魚釣り、鯛釣りほこり七日まで――と、魚の王鯛と同格... | |||
花火と大川端 | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
花火といふ遊びは、金を飛散させてしまふところに多分の快味があるのだから、經濟の豐なほど豪宕壯觀なわけだ。 | |||
春 | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
今朝昨夜、空を通つた、足の早い風は、いま何處を吹いてゐるか!あの風は、殘つてゐたふゆを浚つて去つて、春の來た今朝は、誰もが陽氣だ。 | |||
凡愚姐御考 | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
義理人情の美風といふものも歌舞伎芝居の二番目ものなどで見る親分子分の關係などでは、歪んだ――撓(た)めた窮屈なもので、無條件では好いものだといひかねる。 | |||
水 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
趣味とは、眺めてゐるものと、觸(さ)はつて見るもの、觸(ふ)れなければ堪能できないものと、心に養つてゐるものとがある。 | |||
むぐらの吐息 | 長谷川時雨 | 30分以内 | |
十二月廿五日夜、東京日日新聞主催の「大東京座談會」の席上で、復興の途上にある大東京は、最初の豫算三十億の時から十億に削られた時まで、一千萬圓の國立劇場建築費が保存されてあつたが、終に最後の七億になつて消滅してしまつたといふことを、復興局長官の堀切善次郎氏によつて語られた。 | |||
桃 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
桃。 | |||
四人の兵隊 | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
出征文人の一員、林芙美子のリユツクサツクのなかへはいつて[#「はいつて」は底本では「はついて」]、わたしの心持も行くといふと奇矯にきこえるが、わたくしの兵隊さん慰問文が、おぶつていつてもらふことになつた。 | |||
吾が愛誦句 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
六歳のをり、寺小屋式の小學校へはいりまして、その年の暮か、または一二年たつてかのお席書きに、「南山壽」といふのを覺えました。 | |||
私の顔 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
寫眞を出して並べたわたくしの顏は、どれもこれも、みんな違つてゐる。 | |||
古い暦 | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
坪内先生は、御老齢ではあったけれど、先生の死などということを、考えもしなかったのは我ながら不覚だった。 | |||
紫式部 | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
八月九日、今日も雨。 |