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10分以内で読める青空文庫の短編作品

青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名著者読了時間人気
朔太郎の思ひ出佐藤春夫
10分以内
朔太郎の名も作品も犀星と「感情」をやつてゐた当初から知らないではなかつたが特に注意するやうになつたのは、世間一般とともに彼の処女詩集「月に吠える」が出てからの事であつた。
追憶萩原朔太郎
10分以内
若山氏の死について、遺族の方から御通知がなかつた爲、僕はずつと遲く、最近になつて始めて知つたわけであつた。
八ガ岳に追いかえされる梅崎春生
10分以内
八※[#小書き片仮名ガ、325-2]岳登山を試みたのは、昨年の八月末のことで、メンバーは僕んとこ夫妻、遠藤周作夫妻、遠藤君の教え子のグラマー嬢たちが数人、それに斎藤さんと言う人で、この斎藤さんは土地の人で、案内役をして呉れることになった。
武甲山に登る河井酔茗
10分以内
武甲山は武蔵の一名山である。
生霊小泉八雲
10分以内
昔、江戸霊岸島に喜兵衞と云う金持ちの瀬戸物店があった。
おかめのはなし小泉八雲
10分以内
土佐の国名越の長者權右衞門の娘おかめは、その夫八右衞門を非常に好いていた。
常識小泉八雲
10分以内
昔、京都に近い愛宕山に、黙想と読経に余念のない高僧があった。
茶碗の中小泉八雲
10分以内
読者はどこか古い塔の階段を上って、真黒の中をまったてに上って行って、さてその真黒の真中に、蜘蛛の巣のかかった処が終りで外には何もないことを見出したことがありませんか。
忠五郎のはなし小泉八雲
10分以内
昔、江戸小石川に鈴木と云う旗本があって、屋敷は江戸川の岸、中の橋に近い所にあった。
朝のヨット山川方夫
10分以内
曙(あけぼの)の色がほのかに東の空を染めて、間もなくその日の最初の太陽の光が、はるかな海面を錫箔(すずはく)のように輝かせた。
歪んだ窓山川方夫
10分以内
朝からの雨が窓を濡らしている。
予感山川方夫
10分以内
深い谿をへだてた小さな山の斜面に、ぽつぽつ新緑が目立ちはじめ、その山肌に明暗の模様をつくりながら、いくつかの雲の落す影が動いている。
モンテーニュ随想録関根秀雄
10分以内
初めてモンテーニュの名を知ったのは大正五年東大仏文研究室におけるエック先生の講義によってであった。
月に吠える北原白秋
10分以内
萩原君。
ふみたばモーリス・ルヴェル
10分以内
創作家のランジェは、黙って、大きな卓机から一束の手紙を取りだした。
「古琉球」自序伊波普猷
10分以内
『古琉球』を公にするに当って、まず言わなければならぬことは、恩師田島利三郎氏のことである。
海の青と空の青北大路魯山人
10分以内
春の海はひねもすのたりのたりとしているそうである。
河豚のこと北大路魯山人
10分以内
河豚のうまさふぐのうまさというものは実に断然たるものだ、と私は言い切る。
自選 荷風百句永井荷風
10分以内
(自選)荷風百句わが発句の口吟、もとより集にあむべき心とてもなかりしかば、書きもとどめず、年とともに大方は忘れはてしに、おりおり人の訪来りて、わがいなむをも聴かず、短冊色帋なんど請わるるものから、是非もなく旧句をおもい出して責ふさぐことも、やがて度重るにつれ、過ぎにし年月、下町のかなたこなたに佗住いして、朝夕の湯帰りに見てすぎし町のさま、又は女どもと打つどいて三味線引きならいたる夜々のたのしみも、亦おのずから思返されて、かえらぬわかき日のなつかしさに堪えもやらねば、今...
小さな庭原民喜
10分以内
庭暗い雨のふきつのる、あれはてた庭であつた。
ある時刻原民喜
10分以内
昼わたしは熱があつて睡つてゐた。
画集原民喜
10分以内
落日湖のうへに、赤い秋の落日があつた。
ロンリー・マン山川方夫
10分以内
私は汗を拭いた。
飢えは最善のソースか石川欣一
10分以内
この雑誌にこんなことを書くと、皮肉みたいに思われるかもしれないが、西洋の諺、「飢えは最善のソース」には、相当の真理が含まれている。
猫料理村松梢風
10分以内
私の家には現在猫が十匹いる。
庶民の食物小泉信三
10分以内
魚をじかに火で炙(あぶ)るということは、ほかの国ではしないことなのか。
瀬戸内の小魚たち壺井栄
10分以内
この一月の末に、足かけ四年ぶりに郷里の小豆島へ帰った。
乳と蜜の流れる地笠信太郎
10分以内
私は、晴れた日の青い海を見ると、なんとなく食慾をそそられるような思いがする。
オフ・ア・ラ・コック・ファンタスティーク森於菟
10分以内
夜仕事につかれて空腹のまま寝たりすると、ときどき妙な夢をみる。
九年母青木正児
10分以内
明治二十五年の春、私は赤間関(今の下関)文関尋常小学校に入学した。
ブイヨン・ドンゾール滝沢敬一
10分以内
昔々もその昔、妹が赤十字病院にはいっていた時分、外来の見舞客には特別の食堂があり、切符で注文すれば同じ値段で洋食か和食があり、こっちのほうがおいしかったのを思い出す。
甘い野辺浜本浩
10分以内
子供の頃、私は菓子を食べたことがなかった。
書翰横光利一
10分以内
46九月(推定)小島勗宛くはしく種々のことを書けば、非常に長くなると思へたので、いつか温泉へ行つて、頭のはつきりとしたとき、ひまにかかつて、誤解をされないやうに丁寧にはつきり書かうと思つてゐた。
久坂葉子
10分以内
女は五通の手紙を書き、それ/″\白い角封筒に丁寧におさめた。
砂糖永井荷風
10分以内
病めるが上にも年々更に新しき病を増すわたしの健康は、譬えて見れば雨の漏る古家か虫の喰った老樹の如きものであろう。
探偵小説小論佐藤春夫
10分以内
探偵小説に興味がないこともないが、常に忙しいのと、生来の怠け癖とで読めもしないのをコツコツ洋書を読む根気もないので、十分の確信をもつて探偵小説の話ができる訳のものではない。
芥川竜之介の追憶萩原朔太郎
10分以内
この頃になつて、僕は始めて芥川君の全集を通讀した。
蒲原有明氏の近況を聞いて萩原朔太郎
10分以内
日本の詩壇は、過去に於て凡そ三期の峠を越して來てゐる。
草の中横光利一
10分以内
村から少し放れた寺の一室を借りた。
青い眼ギヨーム・アポリネール
10分以内
私は老婦人たちが彼女らの少女だつた時分のことを話すのを聞くのが好きだ。
生けるものと死せるものとアンナ・ド・ノアイユ
10分以内
汝(なれ)は生けり。
「トンネル」に就いて成瀬無極
10分以内
曾て日本に遊んで『日本散策』(本全集の『日本印象記』)『さつさ、よやさ』などを書いたベルンハルト・ケッラアマンは、一八七九年の生れだから、日本流に云つて今年五十二歳になる筈だ。
出版屋惣まくり永井荷風
10分以内
文学書類を出版する本屋も私は明治三十四五年頃から今日まで関係してゐることだから話をしだせば限りがないくらい沢山あります。
Afterlife芥川竜之介
10分以内
I do not expect a friend a hundred years later.Public taste often fails in all fairness, let alone in today's aesthetic. History has told us that even the Athenian in the Periclean Age or the Florentine in Renaissance were quite far from bei...
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