10分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1,151-1,200件 / 全2,294件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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「道遠からん」あとがき | 岸田国士 | 10分以内 | |
この集におさめた戯曲三篇は、いづれもわたくしの最近の作品で、「速水女塾」以後のものである。 | |||
狂言綺語 | 蒲原有明 | 10分以内 | |
諸君子のひそみに倣つて爆彈のやうな詩を書いて見ようと思はぬでもない。 | |||
女流俳句を味読す | 杉田久女 | 10分以内 | |
本も沢山よまず何の学問もない私が、句評をするという事の僭越さは自分でもよく知っているが、之はただ私の勉強の為め、小倉の女流達の為め、何の理屈もなく味い感じ、学ぶ心持ちに他ならぬ。 | |||
虚妄と真実 | 蒲原有明 | 10分以内 | |
「食後」の作者に――君。 | |||
秋窓雑記 | 北村透谷 | 10分以内 | |
第かなしきものは秋なれど、また心地好きものも秋なるべし。 | |||
桃花源記序 | 狩野直喜 | 10分以内 | |
桃花源記并桃花源の記ならびにはしがき、晉太元中(1)。 | |||
Resignation の説 | 森鴎外 | 10分以内 | |
現代の思想とか、新しい作者の発表している思想とか云うものについて話せというのですか。 | |||
三作家に就ての感想 | 南部修太郎 | 10分以内 | |
一、有島武郎氏私は有島武郎さんの作品を讀(よ)んで、作品のうちに滲(にじ)んでゐる作者の心の世界といふものゝ大きさや、強さといふものを深く感じます。 | |||
熱い砂の上 | 牧野信一 | 10分以内 | |
駆け出した、とても歩いたりしてはをられなかつたから――砂が猛々しく焦けてゐて誰にも到底素足では踏み堪へられなかつた。 | |||
交遊秘話 | 牧野信一 | 10分以内 | |
私が、G・L・マイアム氏から私の作品に寄せる最も好意ある手紙を貰つたのは昨年の冬の頃だつた。 | |||
断唱 | 牧野信一 | 10分以内 | |
*父が若い時にあつめた“Cook book”の文庫のうちに“American's popular Cook book”といふ、表紙にブルクリン橋の写真のついた、大きい本で重くて気の毒だが、画布のやうな布で作られてゐる本があるから、此処に寄る時にそれを持つて来て呉れないかといふことを私は、弟に言伝てた。 | |||
東京駅にて感想 | 牧野信一 | 10分以内 | |
久しい間辺卑な田舎で暮した上句なので、斯うして東京に来て見ると僕は、何を見ても、何処を訪れても、面白く、刺戟が爽かで、愉快で/\、毎日々々天気さへ好ければピヨン/\と出歩いて寧日なき楽天家だ、金貨だつて?そいつはまあ無い日の方が多いけれど、無ければ無いで公園を散歩する、スポーツを見物する、友達のところからオートバイを借りて来て矢鱈に街中を駆け廻つて、気分を晴し、同時に見聞を広める……。 | |||
波の戯れ | 牧野信一 | 10分以内 | |
春、二三日のこと春だつた――といふだけのことである。 | |||
馬上の春 | 牧野信一 | 10分以内 | |
上私たちが、その村に住んでゐたころ――では、今年の正月は、いつものやうに朝から晩まで酒を飲んでは議論をしたり喧嘩をしたりしてゐても止め度がないから、「今年はひとつ――」と、私達の伊達好みの戯談好きの村長が提言しました。 | |||
寄生木と縄梯子 | 牧野信一 | 10分以内 | |
「ヤドリ木――知つてゐますか?」「……知らんのう、実物を見たら、あゝ、これか――と思ふかも知んないが……ヤドリ木?聞いたこともない。 | |||
ガール・シヤイ挿話 | 牧野信一 | 10分以内 | |
僕(理科大学生)は、さつき玄関でチラリと娘の姿を見たばかりで一途にカーツと全身の血潮が逆上してしまつて(註、ガール・シヤイを翻訳すれば、美しい女を見ると無性に気恥かしくなつて口が聞けなくなる病――とでも云ふべきであらう。 | |||
ビルヂングと月 | 牧野信一 | 10分以内 | |
酒が宴の途中で切れると、登山嚢を背にして、馬を借りだし、峠を越えて村の宿場まで赴かなければならない。 | |||
ピエル・フオン訪問記 | 牧野信一 | 10分以内 | |
R村のピエル・フオンの城主を夏の間に訪問する約束だつたが、貧しい生活にのみ囚はれてゐる私は、決してそれだけの余暇を見出す事が出来ずにゐる間に、世は晩秋の薄ら寂しい候であつた。 | |||
ファティアの花鬘 | 牧野信一 | 10分以内 | |
私は卓子の上に飛びあがると、コップを持つた腕を勢ひ好く振りあげた――酒は天井にはねあがつた。 | |||
朝御飯 | 林芙美子 | 10分以内 | |
倫敦で二ヶ月ばかり下宿住いをしたことがあるけれど、二ヶ月のあいだじゅう朝御飯が同じ献立だったのにはびっくりしてしまった。 | |||
疑惑の城 | 牧野信一 | 10分以内 | |
――嘘をつくな、試みに君の手鏡を執りあげて見給へ、君の容色は日増に蒼ざめてゆくではないか、吾等は宇宙の真理のために、そしてまた君が若し芸術に志すならば、芸術のために蒼ざめるべきではないか――。 | |||
二日間のこと | 牧野信一 | 10分以内 | |
八月×日――蜂雀の真実なる概念を単に言葉の絵具をもつて描かんと努むるも、それは恰も南アメリカの生ける日光を瓶詰となして、大西洋を越え、イギリスの空に輝く雨と降り灑がうとするが如き不可能事に他ならぬ――。 | |||
老猾抄 | 牧野信一 | 10分以内 | |
「もう私は一切酒は飲まない。 | |||
客居偶録 | 北村透谷 | 10分以内 | |
其旅心暫らく都門熱閙の地を離れて、身を閑寂たる漁村に投ず。 | |||
「罪と罰」の殺人罪 | 北村透谷 | 10分以内 | |
不知庵主人の譯(やく)に成りし罪と罰に對(たい)する批評仲々に盛なりとは聞けるが、病氣其他の事ありて余が今日までに見たるは僅に四五種のみ、而(しか)して其中にも學海先生が國民の友に掲げられし評文は特に見目立ちて見えぬ。 | |||
鸚鵡の思ひ出 | 牧野信一 | 10分以内 | |
「いくら熱心になつたつて無駄だわよ。 | |||
鍬と鎌の五月 | 黒島伝治 | 10分以内 | |
農民の五月祭を書けという話である。 | |||
選挙漫談 | 黒島伝治 | 10分以内 | |
投票を売る投票値段は、一票につき、最低五十銭から、一円、二円、三円と、上って、まず、五円から、十円どまり位いだ。 | |||
短命長命 | 黒島伝治 | 10分以内 | |
ある薄ら曇りの日、ぶらぶら隣村へ歩いた。 | |||
入営前後 | 黒島伝治 | 10分以内 | |
丁度九年になる。 | |||
鬼心非鬼心 | 北村透谷 | 10分以内 | |
悲しき事の、さても世には多きものかな、われは今読者と共に、しばらく空想と虚栄の幻影を離れて、まことにありし一悲劇を語るを聞かむ。 | |||
伊賀、伊勢路 | 近松秋江 | 10分以内 | |
私には、また旅を空想し、室内旅行をする季節となつた。 | |||
うづみ火 | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
兩國といへばにぎわ敷所と聞ゆれどこゝ二洲橋畔のやゝ上手御藏橋近く、一代の富廣(ひろ)き庭廣き家々もみちこほるゝ富人の構えと、昔のおもかげ殘る武家の邸つゞきとの片側町、時折車の音の聞ゆるばかり、春は囘向院の角力の太鼓夢の中に聞て、夏は富士筑波の水彩畫を天ねむの後景として、見あかぬ住居さりとて向島根岸の如き不自由は無、娘が望かなひ、かの殿の内君とならば向河岸に隱宅立てゝと望は、あながち河向ひの唄女らが母親達のみの夢想にもあらぬぞかし。 | |||
怪人の眼 | 田中貢太郎 | 10分以内 | |
小坂丹治は香美郡佐古村の金剛岩の辺で小鳥を撃っていた。 | |||
月光の下 | 田中貢太郎 | 10分以内 | |
空には清光のある夏の月が出て、その光に染められた海は広びろと蒼白い拡がりを持って静かに湛(たた)え、数日前大海嘯を起して、数万の人畜の生命を奪った恐ろしい海とは見えなかった。 | |||
泉鏡花作『外科室』 | 宮崎湖処子 | 10分以内 | |
〔明治二八・七・二三『國民之友』二五七號〕落莫たる文藝倶樂部に於て、吾人二人、新進作家を得る、曰く泉鏡花、曰く三宅青軒。 | |||
ウォリクの城 | 野上豊一郎 | 10分以内 | |
This castle hath a pleasant seat ; the airNimbly and sweetly recommends itselfUnto our gentle senses.―― Macbethウォリクは城で持つ町で、ウォリクの城は「イギリスの封建時代の貴族の居城のうちでも最も壯大なもので、今も貴族の住居のままである」といふことに依つて有名である。 | |||
新しき声 | 蒲原有明 | 10分以内 | |
同時代に生れ出た詩集の、一は盛へ他は忘れ去られた。 | |||
「あひびき」に就て | 蒲原有明 | 10分以内 | |
わたくしが長谷川二葉亭氏の名を知りはじめたのは「國民之友」に出た「あひびき」からである。 | |||
小山内謝豹 | 蒲原有明 | 10分以内 | |
小山内君は一時謝豹といふ雅號を用ゐてゐました。 | |||
劇壇の新機運 | 蒲原有明 | 10分以内 | |
わたくしは劇壇の新しい運動が自由劇場の試演とまで漕ぎつけたことに就ては、勿論贊意を表し且つその成功を祈つてゐた。 | |||
七月七日 | 蒲原有明 | 10分以内 | |
朝から蒸暑かつた。 | |||
緑蔭叢書創刊期 | 蒲原有明 | 10分以内 | |
藤村君のこれまでの文壇的生涯を時代わけにして、みんなが分擔して書きたいことを書きとめておくのもよい企である。 | |||
ジヨオジ・ムウア | 蒲原有明 | 10分以内 | |
わたくしはこのごろジヨオジ・ムウアの書いたものを讀んでゐる。 | |||
茶番に寄せて | 坂口安吾 | 10分以内 | |
日本には傑れた道化芝居が殆んど公演されたためしがない。 | |||
〔翻訳〕ステファヌ・マラルメ | ポール・ヴァレリー | 10分以内 | |
私がマラルメを足繁く訪れるやうになつた頃、文学は私にとつて殆んど無意味にしか思はれなくなつた頃だつた。 | |||
西東 | 坂口安吾 | 10分以内 | |
路上で煙次郎と草吉が出会つた。 | |||
死と鼻唄 | 坂口安吾 | 10分以内 | |
戦争の目的とか意義とか、もとより戦争の中心となる題目はそれであつても、国民一般といふものが、個人として戦争とつながる最大関心事はたゞ「死」といふこの恐るべき平凡な一字に尽きるに相違ない。 | |||
島原一揆異聞 | 坂口安吾 | 10分以内 | |
(上)島原の乱に就て、幕府方の文献はかなり多く残つてゐる。 | |||
ラムネ氏のこと | 坂口安吾 | 10分以内 | |
上小林秀雄と島木健作が小田原へ鮎釣りに来て、三好達治の家で鮎を肴に食事のうち、談たま/\ラムネに及んで、ラムネの玉がチョロ/\と吹きあげられて蓋になるのを発明した奴が、あれ一つ発明したゞけで往生を遂げてしまつたとすれば、をかしな奴だと小林が言ふ。 |
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