30分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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名古屋スケッチ | 小酒井不木 | 30分以内 | |
はしがき『名古屋、おきやあせ、すかたらん』誰が言ひだしたか、金の鯱鉾(しやちほこ)に、先祖代々うらみを持つた人でもあるまいに、まんざら捨てたものでもない名古屋の方言から、『おきやあせ、すかたらん』を選んで、その代表的のものとするなど、まことにすかたらん御仁と申すべきである。 | |||
道 | 織田作之助 | 30分以内 | |
今もそのアパートはあるだろうか、濡雑巾のようにごちゃごちゃした場末の一角に、それはまるで古綿を千切って捨てたも同然の薄汚れた姿を無気力に曝していた。 | |||
諏訪湖畔冬の生活 | 島木赤彦 | 30分以内 | |
富士火山脈が信濃に入つて、八ヶ岳となり、蓼科山となり、霧ヶ峰となり、その末端が大小の丘陵となつて諏訪湖へ落ちる。 | |||
秋草の顆 | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
寡黙と消極的な態度とは私達一族の者の共通性格と言ってもいいのだ。 | |||
或る部落の五つの話 | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
禿頭の消防小頭或る秋の日曜日だった。 | |||
馬 | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
伝平は子供の頃から馬が好きだった。 | |||
山茶花 | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
平三爺は、病気で腰が痛むと言って、顔を顰(しか)めたり、自分で調合した薬を嚥(の)んだりしていたのであったが、それでも、山の畠に、陸稲の落ち穂を拾いに行くのだと言って、嫁のおもんが制めたにもかかわらず、土間の片隅からふごを取って、曲がりかけた腰をたたいたりしながら、戸外へ出て行った。 | |||
再度生老人 | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
私が十一の頃、私の家の近所の寺に、焼和尚という渾名のお坊さんが住んでいた。 | |||
文学に現れたる東北地方の地方色 | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
私は常に東北地方を愛している者であります。 | |||
蜜柑 | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
お婆さんはもう我慢がしきれなくなって来た。 | |||
土竜 | 佐左木俊郎 | 30分以内 | |
灌木と雑草に荒れた叢(くさむら)は、雑木林から雑木林へと、長い長い丘腹を、波をうって走っていた。 | |||
探検実記 地中の秘密 | 江見水蔭 | 30分以内 | |
――神奈川方面不有望――草刈と大衝突――家族擧つての發掘――非學術の大發掘――土器一箇千圓の價?――玉川向ふ、即ち神奈川縣下に屬(ぞく)する方面には、餘(あま)り有望の貝塚は無い。 | |||
探検実記 地中の秘密 | 江見水蔭 | 30分以内 | |
――大評判の怪窟――探檢の勢揃――失敗の第一日――二日目――迷信家の大氣※――大發見?――探檢の本舞臺――最初の入窟者――怪窟の構造――其結果――大評判の怪窟※[#感嘆符三つ、262-10]それは、東京と横濱との中間で、川崎からも鶴見からも一里足らずの處(ところ)である。 | |||
味瓜畑 | 小熊秀雄 | 30分以内 | |
お寺の境内の踊り場で男はさんざんに踊つた、疲れてへと/\になるほどに、呼吸がぜいぜいと鳴りだすほどに手を振つたり足を振つたりした。 | |||
幕末維新懐古談 | 高村光雲 | 30分以内 | |
慶応四年辰年の五月十五日――私の十七の時、上野の戦争がありました。 | |||
幕末維新懐古談 | 高村光雲 | 30分以内 | |
私の年季が明けると同時に、師匠東雲師はまず私の配偶者のことについて心配をしておられました。 | |||
学校教育における図書館の利用 | 佐野友三郎 | 30分以内 | |
「学校の教育は如何に完備し充実すとも、米国のごとき国柄に在りて民衆の需要を充たすに足るべしとは想われず。 | |||
米国巡回文庫起源及び発達 | 佐野友三郎 | 30分以内 | |
明年度より秋田図書館においては巡回文庫を開始し、大館(既設)及び能代、大曲、横手(未設)の四郡立図書館に各弐百円を県税より補助せらるることとなりたれば、秋田図書館は、巡回文庫の駐在所を得べく、郡立図書館は、巡回文庫によりて図書の供給を得べく、彼此相待て地方の知識開発上、その益少からざるべし。 | |||
危機における理論的意識 | 三木清 | 30分以内 | |
思想の問題は今や思想の危機の問題として現われている。 | |||
文芸鑑賞講座 | 芥川竜之介 | 30分以内 | |
文芸上の作品を鑑賞する為には文芸的素質がなければなりません。 | |||
殴る | 小熊秀雄 | 30分以内 | |
俺はつくづくと考へる。 | |||
憂鬱な家 | 小熊秀雄 | 30分以内 | |
この一篇をマルキストに捧ぐ屋根の上の物音、禿鷹のやうに横着で、陰気な眼をした、あんまり飛び廻つて羽の擦りきれた鴉の群であつた。 | |||
泥鰌 | 小熊秀雄 | 30分以内 | |
夏に入つてから、私の暮しを、たいへん憂鬱なものにしたのは、南瓜畑であつた。 | |||
日記 | 宮本百合子 | 30分以内 | |
一月一日(土曜)小雨。 | |||
日記 | 宮本百合子 | 30分以内 | |
七月○日今年の暑気は大変にこたえるように思う。 | |||
日記 | 宮本百合子 | 30分以内 | |
二月二十七日この間うちの風が珍しくきょうはやんでいる。 | |||
日記 | 宮本百合子 | 30分以内 | |
一月二日(火曜)寿江子と二人。 | |||
早春箋 | 辻村もと子 | 30分以内 | |
まづまづ安着いたしましたこと、ご安心あそばして下さいませ。 | |||
聴衆0の講演会 | 中井正一 | 30分以内 | |
夢のような終戦、疎開先から帰る荷馬車のほこりっぽい街、内海の潮の香のただよう尾道市の図書館の暗い部屋で、私は、何となく「暗澹」という文字を胸に書いてみた。 | |||
歴史の流れの中の図書館 | 中井正一 | 30分以内 | |
何か急流のように流れている世の中である。 | |||
バークレーより | 沖野岩三郎 | 30分以内 | |
サンフランシスコから渡船でオークランドに渡り、更にエス・ビーの電車で五哩程行くと、セミナリー・アヴェニュに出る。 | |||
鬼 | 織田作之助 | 30分以内 | |
はじめのうち私は辻十吉のような男がなぜそんなに貧乏しなければならぬのか、不思議でならなかった。 | |||
髪 | 織田作之助 | 30分以内 | |
マルセル・パニョルの「マリウス」という芝居に、ピコアゾーという妙な名前の乞食が出て来るが、この人物はトガキによれば「この男年がない」ということになっている。 | |||
郷愁 | 織田作之助 | 30分以内 | |
夜の八時を過ぎると駅員が帰ってしまうので、改札口は真っ暗だ。 | |||
勝負師 | 織田作之助 | 30分以内 | |
池の向うの森の暗さを一瞬ぱっと明るく覗かせて、終電車が行ってしまうと、池の面を伝って来る微風がにわかにひんやりとして肌寒い。 | |||
中毒 | 織田作之助 | 30分以内 | |
スタンダールは彼の墓銘として「生きた、書いた、恋した」という言葉を選んだということである。 | |||
道なき道 | 織田作之助 | 30分以内 | |
その時、寿子はまだ九つの小娘であった。 | |||
妖婦 | 織田作之助 | 30分以内 | |
神田の司町は震災前は新銀町といった。 | |||
鶏鳴と神楽と | 折口信夫 | 30分以内 | |
には鳥はかけろと鳴きぬなり。 | |||
盆踊りと祭屋台と | 折口信夫 | 30分以内 | |
盂蘭盆と魂祭りと盆の月夜はやがて近づく。 | |||
盆踊りの話 | 折口信夫 | 30分以内 | |
盆の祭り(仮りに祭りと言うて置く)は、世間では、死んだ聖霊を迎へて祭るものであると言うて居るが、古代に於て、死霊・生魂に区別がない日本では、盆の祭りは、謂はゞ魂を切り替へる時期であつた。 | |||
三郷巷談 | 折口信夫 | 30分以内 | |
もおずしやうじん泉北郡百舌鳥村大字百舌鳥では、色々よそ村と違つた風習を伝へてゐた。 | |||
田遊び祭りの概念 | 折口信夫 | 30分以内 | |
田遊び・田※ひ・田楽日本には、田に関する演芸が、略三種類ある。 | |||
国語尊重 | 伊東忠太 | 30分以内 | |
國語は國民の神聖なる徽章元來わが日本語は甚だ複雜なる歴史を有する。 | |||
日本建築の発達と地震 | 伊東忠太 | 30分以内 | |
太古の家と地震昔、歐米の旅客が日本へ來(き)て、地震のおほいのにおどろくと同時に、日本の家屋が、こと/″\く軟弱なる木造であつて、しかも高層建築のないのを見て、これ畢竟(ひつきやう)地震に對(たい)する災害を輕減するがためであると解してくれた。 | |||
妖怪研究 | 伊東忠太 | 30分以内 | |
ばけものの起源妖怪の研究と云(い)つても、別に專門に調べた譯(わけ)でもなく、又さういふ專門があるや否やをも知らぬ。 | |||
反逆の呂律 | 武田麟太郎 | 30分以内 | |
囚衣を脱ぐ。 | |||
茶の湯の手帳 | 伊藤左千夫 | 30分以内 | |
茶の湯の趣味を、真に共に楽むべき友人が、只の一人でもよいからほしい、絵を楽む人歌を楽む人俳句を楽む人、其他種々なことを楽む人、世間にいくらでもあるが、真に茶を楽む人は実に少ない。 | |||
罪と覚悟 | ・オー・ヘンリー | 30分以内 | |
一人の獄卒が、刑務所内にある靴工場へやってくる。 | |||
大阪の可能性 | 織田作之助 | 30分以内 | |
大阪は「だす」であり、京都は「どす」である。 |