60分以内で読める野村胡堂の中編作品
青空文庫で公開されている野村胡堂の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
201-250件 / 全274件
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分」 「なんだ、八。たいそうな意気込みじゃないか、喧嘩でもして来たのか」 銭形平次は気のない顔を、八五郎の方に振り向けました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 浪人大澤彦四郎は、まことに評判の良い人でした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 八五郎の顔の広さ、足まめに江戸中を駆け廻って、いたるところから、珍奇なニュースを仕入れて来るのでした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「へツへツ、親分、今晩は」 ガラツ八の八五郎、箍のはじけた桶のやうに手のつけやうの無い笑ひを湛へ乍ら、明神下の平次の家の格子を顎で――平次に言はせると――開けて入るのでした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、あツしもいよ/\來年は三十ですね」 錢形平次の子分、愛稱ガラツ八こと八五郎は、つく/″\こんなことを言つて、深刻な顏をするのでした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 深川熊井町の廻船問屋板倉屋万兵衛、土蔵の修復が出来上がったお祝い心に、出入りの棟梁佐太郎を呼んで、薄寒い後の月を眺めながら、大川を見晴らした、二階座敷で呑んでおりました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「へツ、へツ、親分え」 ガラツ八の八五郎は、髷節で格子戸をあけて、――嘘をつきやがれ、髷節ぢや格子は開かねえ、俺のところは家賃がうんと溜つて居るから、表の格子だつて、建て付けが惡いんだからと――、錢形の平次は言やしません。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「八、今のはなんだい」 「ヘエ――」 銭形の平次は、後ろから跟いて来る、八五郎のガラッ八をふり返りました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、あっしはもう癪にさわってさわって」 ガラッ八の八五郎は、いきなり銭形平次の前に、長い顎を漂わせます。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、良い陽気じゃありませんか。植木の世話も結構だが、たまには出かけてみちゃどうです」 ガラッ八の八五郎は、懐ろ手を襟から抜いて、虫歯が痛い――て恰好に頬を押えながら、裏木戸を膝で開けてノッソリと入って来ました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分。お早うございます」 「火事場の帰りかえ。八」 「ヘエ――」 「竈の中から飛出したようだせ」 銭形平次――江戸開府以来と言われた捕物の名人――と、子分の逸足、ガラッ八で通る八五郎が、鎌倉河岸でハタと顔を合せました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「平次、狸穴まで行ってみないか、竹光で武家が一人殺されたんだが――」 与力笹野新三郎は、ちょうど八丁堀組屋敷に来合せた、銭形平次を誘いました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、面白い話がありますぜ」 ガラッ八の八五郎、銭形平次親分の家へ呶鳴り込みました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、良い陽気ですね」 フラリとやって来た八五郎は、襟の汗を拭いて、お先煙草を五六服、お茶をガブ呑みの、継穂もないお世辞を言うのでした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「へッ、へッ、可笑しなことがありますよ、親分」 「何が可笑しいんだ。いきなり人の面を見て、馬鹿笑いなんかしやがって、顔へ墨でもついていると言うのかい」 銭形平次は、ツルリと顔を撫でました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「羨ましい野郎があるもんですね、親分」 夏の夜の縁先、危い縁臺を持ち出して、蚊を叩き乍ら、八五郎は斯んなことを言ふのです。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「わツ驚いたの驚かねえの」 ガラツ八といふ安値な異名で通る八五郎は、五月の朝の陽を一パイに浴びた格子の中へ、張板を蹴飛ばして、一陣の疾風のやうに飛び込むのでした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 かねやすまでを江戸のうちと言った時代、巣鴨や大塚はそれからまた一里も先の田舎で、田も畑も、武蔵野のままの木立も藪もあった頃のことです。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「永い間こんな稼業をしているが、変死人を見るのはつくづく厭だな」 捕物の名人銭形の平次は、口癖のようにこう言っておりました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 紅葉はちょうど見ごろ、差迫った御用もない折を狙って、銭形平次は、函嶺まで湯治旅と洒落ました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
本篇もまた、平次の独身もの。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、梅はお嫌いかな」 「へえ?」 銭形平次も驚きました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、変な野郎が来ましたぜ」 ガラッ八の八五郎は、モモンガアみたいな顔をして見せました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、お願いがあるんですが――」 お品はこう切り出します。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、松が除れたばかりのところへ、こんな話を持込んぢや氣の毒だが、玉屋に取つては、此上もない大難、――聽いてやつちや下さるまいか」 町人乍ら諸大名の御用達を勤め、苗字帶刀まで許されてゐる玉屋金兵衞は、五十がらみの分別顏を心持翳らせて斯う切出しました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、向うの角を左へ曲りましたぜ」 「よしッ、手前はここで見張れ、俺は向うへ廻って、逆に引返して来る」 平次とガラッ八は、近頃江戸中を荒し廻る怪盗、――世間で「千里の虎」というのを、小石川金杉水道町の路地に追い込んだのです。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、折角ここまで来たんだから、ちょいと門前町裏を覗いてみましょうか」 銭形平次と子分の八五郎は、深川の八幡様へお詣りした帰り、フト出来心で結改場(楊弓場)を覗いたのが、この難事件に足を踏込む発端でした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 ガラッ八の八五郎が、両国の水茶屋朝野屋の様子を、三日つづけて見張っておりました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、手紙が参りました」 「どれどれ、これは良い手だ。が、余程急いだと見える」 銭形平次は封を切って読み下しました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「御免」 少し職業的に落着き払った声、銭形平次はそれを聞くと、脱いでいた肌を入れて、八五郎のガラッ八に目くばせしました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、美い新造が是非逢はしてくれつて、來ましたぜ」 とガラツ八の八五郎、薄寒い縁にしやがんで、柄にもなく、お月樣の出などを眺めてゐる錢形の平次に聲を掛けました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、面白い話があるんだが――」 八五郎のガラッ八が、長い顎を撫でながら入って来たのは、正月の十二日。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、変なことがありますよ」 「何が変なんだ。――まだ朝飯も済まないのに、いきなり飛び込んで来て」 五月のよく晴れた朝、差当って急ぎの御用もない銭形平次は、八五郎でも誘って、どこかへ遊びに行こうかといった、太平無事なことを考えている矢先、当の八五郎は少しめかし込んだ恰好で、飛び込んで来たのです。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分」 「何だ八、また大変の売物でもあるのかい、鼻の孔が膨らんでいるようだが」 銭形の平次はいつでもこんな調子でした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分の前だが――」 ガラッ八の八五郎は、何やらニヤニヤとしております。 | |||
| 流行作家の死 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
「勇、電話だよ」 と社会部長の千種十次郎が怒鳴ると、 「おッ、今行くぞ、どうせ市内通報員だろう」 「いや、そんなものじゃ無い、早坂勇さんとはっきりお名差しだ」 「月賦の洋服屋にしては少し時刻が遅いね」 無駄を言い乍ら、ストーブの側を離れた早坂勇、部長の廻転椅子の肘掛に腰を下すように、新聞社の編輯局にだけ許されて居る不作法な様子で、千種十次郎の手から受話器をたぐり寄せました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 深川の材木問屋春木屋の主人治兵衛が、死んだ女房の追善に、檀那寺なる谷中の清養寺の本堂を修理し、その費用三千両を釣台に載せて、木場から谷中まで送ることになりました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分の前だが、この頃のように暇じゃやりきれないね、ア、ア、ア、ア」 ガラッ八の八五郎は思わず大きな欠伸をしましたが、親分の平次が睨んでいるのを見ると、あわてて欠伸の尻尾に節をつけたものです。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 三田四國町の大地主、老木屋勝藏の養父で今年六十八になる八郎兵衞は、その朝隱居所の二階で、紅に染んだ死骸になつて發見されました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「ガラッ八、俺をどこへ伴れて行くつもりなんだい」 「まア、黙って蹤いてお出でなせい。決して親分が後悔するようなものは、お目に掛けないから――」 「思し召は有難いが、お前の案内じゃ、不気味で仕様がねえ。また丹波篠山で生捕りましたる、八尺の大鼬なんかじゃあるまいネ」 捕物の名人銭形の平次と、その子分の八五郎、野暮用で亀井戸へ行った帰り、東両国の見世物小屋へ入ったのは、初夏の陽も、漸く蔭を作りか | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 銭形平次が門口の雪をせっせと払っていると、犬っころのように雪を蹴上げて飛んで来たのはガラッ八の八五郎でした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「旦那よ――たしかに旦那よ」 「…………」 鬼になった年増芸妓のお勢は、板倉屋伴三郎の袖を掴んで、こう言うのでした。 | |||
| 判官三郎の正体 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「泥棒の肩を持つのは穏かではないな」 唐船男爵は、心持その上品な顔をひそめて、やや胡麻塩になりかけた髭に、葉巻の煙を這わせました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、何をしていなさるんで?」 ガラッ八の八五郎は、庭口からヌッと長い顎を出しました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、面白くてたまらないという話を聞かせましょうか」 ガラッ八の八五郎は、膝っ小僧を気にしながら、真四角に坐りました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、近頃つくづく考えたんだが――」 ガラッ八の八五郎は柄にもない感慨無量な声を出すのでした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、折入つてお願ひがあるんですが」 ガラツ八の八五郎は、柄にもなく膝小僧を揃へて、斯う肩を下げ乍ら、小笠原流の貧乏搖ぎをやつて見せるのでした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「あ、八五郎親分じゃありませんか」 江の島へ行った帰り、遅くもないのに、土蔵相模で一と晩遊んだ町内の若い者が五六人、スッカラカンになって、高輪の大木戸を越すと、いきなり声を掛けたものがあります。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、山崎屋の隠居が死んだそうですね」 ガラッ八の八五郎は、いつにない深刻な顔をして入って来ました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「八、花は散り際って言うが、人出の少なくなった向島を、花吹雪を浴びて歩くのも悪くねえな」 銭形平次はいかにも好い心持そうでした。 | |||
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