1時間〜で読める谷崎潤一郎の長編作品
青空文庫で公開されている谷崎潤一郎の作品の中で、おおよその読了目安時間が「1時間〜」の長編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
1-18件 / 全18件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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陰翳礼讃 | 谷崎潤一郎 | 1時間〜 | |
○今日、普請道楽の人が純日本風の家屋を建てて住まおうとすると、電気や瓦斯や水道等の取附け方に苦心を払い、何とかしてそれらの施設が日本座敷と調和するように工夫を凝らす風があるのは、自分で家を建てた経験のない者でも、待合料理屋旅館等の座敷へ這入ってみれば常に気が付くことであろう。 | |||
少年 | 谷崎潤一郎 | 1時間〜 | |
もう彼れ此れ二十年ばかりも前になろう。 | |||
細雪 | 谷崎潤一郎 | 1時間〜 | |
「こいさん、頼むわ。 | |||
瘋癲老人日記 | 谷崎潤一郎 | 1時間〜 | |
十六日。 | |||
鍵 | 谷崎潤一郎 | 1時間〜 | |
一月一日。 | |||
少将滋幹の母 | 谷崎潤一郎 | 1時間〜 | |
その此(こ)の物語はあの名高い色好みの平中のことから始まる。 | |||
春琴抄 | 谷崎潤一郎 | 1時間〜 | |
○春琴、ほんとうの名は鵙屋琴、大阪道修町の薬種商の生れで歿年は明治十九年十月十四日、墓は市内下寺町の浄土宗の某寺にある。 | |||
吉野葛 | 谷崎潤一郎 | 1時間〜 | |
その自天王私が大和の吉野の奥に遊んだのは、既に二十年ほどまえ、明治の末か大正の初め頃のことであるが、今とは違って交通の不便なあの時代に、あんな山奥、―――近頃の言葉で云(い)えば「大和アルプス」の地方なぞへ、何しに出かけて行く気になったか。 | |||
盲目物語 | 谷崎潤一郎 | 1時間〜 | |
わたくし生国は近江のくに長浜在でござりまして、たんじょう(誕生)は天文にじゅう一ねん、みずのえねのとしでござりますから、当年は幾つになりまするやら。 | |||
武州公秘話 | 谷崎潤一郎 | 1時間〜 | |
[#ページの左右中央][#改丁]武州公秘話伝曰。 | |||
卍 | 谷崎潤一郎 | 1時間〜 | |
その先生、わたし今日はすっかり聞いてもらうつもりで伺いましたのんですけど、折角お仕事中のとこかまいませんですやろか?それはそれは詳しいに申し上げますと実に長いのんで、ほんまにわたし、せめてもう少し自由に筆動きましたら、自分でこの事何から何まで書き留めて、小説のような風にまとめて、先生に見てもらおうか思たりしましたのんですが、……実はこないだ中ひょっと書き出して見ましたのんですが、何しろ事件があんまりこんがらがってて、どういう風に何処から筆着けてええやら、とてもわたしなんぞ... | |||
蓼喰う虫 | 谷崎潤一郎 | 1時間〜 | |
その美佐子は今朝からときどき夫に「どうなさる?やっぱりいらっしゃる?」ときいてみるのだが、夫は例の孰方つかずなあいまいな返辞をするばかりだし、彼女自身もそれならどうと云う心持もきまらないので、ついぐずぐずと昼過ぎになってしまった。 | |||
蘆刈 | 谷崎潤一郎 | 1時間〜 | |
君なくてあしかりけりと思ふにもいとゞ難波のうらはすみうきまだおかもとに住んでいたじぶんのあるとしの九月のことであった。 | |||
聞書抄 | 谷崎潤一郎 | 1時間〜 | |
[#改ページ][#改ページ]その改定史籍集覧第十三冊別記類の中に載っている豊内記と云う書は、一名を秀頼事記と云い、大坂の滅亡を見届けた高木仁右衛門入道宗夢の物語を、桑原求徳が書き集めたものであると云うが、同書上巻の一節に石田三成が嫡子隼人正重家の後日譚が見えている。 | |||
細雪 | 谷崎潤一郎 | 1時間〜 | |
幸子は去年黄疸を患ってから、ときどき白眼の色を気にして鏡を覗(のぞ)き込む癖がついたが、あれから一年目で、今年も庭の平戸の花が盛りの時期を通り越して、よごれて来る季節になっていた。 | |||
金色の死 | 谷崎潤一郎 | 1時間〜 | |
岡村君は私の少年時代からの友人でした。 | |||
痴人の愛 | 谷崎潤一郎 | 1時間〜 | |
私はこれから、あまり世間に類例がないだろうと思われる私達夫婦の間柄に就いて、出来るだけ正直に、ざっくばらんに、有りのままの事実を書いて見ようと思います。 | |||
猫と庄造と二人のをんな | 谷崎潤一郎 | 1時間〜 | |
[#改ページ][#改ページ]福子さんどうぞゆるして下さい此(こ)の手紙雪ちやんの名借りましたけどほんたうは雪ちやんではありません、さう云(い)ふたら無論貴女は私が誰だかお分りになつたでせうね、いえ/\貴女は此(こ)の手紙の封切つて開けたしゆん間「扨(さて)はあの女か」ともうちやんと気がおつきになるでせう、そしてきつと腹立てゝ、まあ失礼な、………友達の名前無断で使つて、私に手紙よこすとは何と云ふ厚かましい人と、お思ひになるでせう、でも福子さん察して下さいな、もしも私が封筒... |
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