猫と庄造と二人のをんな
谷崎潤一郎
『猫と庄造と二人のをんな』は青空文庫で公開されている谷崎潤一郎の長編作品。73,338文字で、おおよそ1時間〜で読むことができます。
文字数 | 1時間〜 73,338文字 |
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書き出し書出 | [#改ページ][#改ページ]福子さんどうぞゆるして下さい此(こ)の手紙雪ちやんの名借りましたけどほんたうは雪ちやんではありません、さう云(い)ふたら無論貴女は私が誰だかお分りになつたでせうね、いえ/\貴女は此(こ)の手紙の封切つて開けたしゆん間「扨(さて)はあの女か」ともうちやんと気がおつきになるでせう、そしてきつと腹立てゝ、まあ失礼な、………友達の名前無断で使つて、私に手紙よこすとは何と云ふ厚かましい人と、お思ひになるでせう、でも福子さん察して下さいな、もしも私が封筒... |
初出 | 「改造 新年号 第十八巻第一号」1936(昭和11)年1月1日<br>「改造 七月特大号 第十八巻第七号」1936(昭和11)年7月1日 |
底本 | 猫と庄造と二人のをんな |
表記 | 新字旧仮名 |
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