青空文庫の全作品

青空文庫で公開されているすべての著者の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。

1,201–1,250件 / 全15,397件

青空文庫の作品を人気順に表示
作品名著者読了時間文字数人気書き出し
開化の良人芥川竜之介60分以内16,448

いつぞや上野の博物館で、明治初期の文明に関する展覧会が開かれていた時の事である。

いつぞや上野の博物館で、明治初期の文明に関する展覧会が開かれていた時の事である。

一人ならじ山本周五郎30分以内10,463

一  栃木大助は「痛い」ということを云わない、またなにか具合の悪いことがあっても、「弱った」とか、「参った」とか、「困った」などということを決して云わない。

一  栃木大助は「痛い」ということを云わない、またなにか具合の悪いことがあっても、「弱った」とか、「参った」とか、「困った」などということを決して云わない。

鮎を食う北大路魯山人5分以内1,525

鮎は水が清くて、流れの急な、比較的川幅の広い川で育ったのでないと、発育が充分でなく、その上、味も香気も、ともによくない。

鮎は水が清くて、流れの急な、比較的川幅の広い川で育ったのでないと、発育が充分でなく、その上、味も香気も、ともによくない。

妖怪談井上円了60分以内12,212

エー、今晩は、臨時のお好みに従いまして、御注文のとおり妖怪談を演説することになりました。

エー、今晩は、臨時のお好みに従いまして、御注文のとおり妖怪談を演説することになりました。

明治開化 安吾捕物坂口安吾60分以内23,023

秋雨の降りしきる朝。

秋雨の降りしきる朝。

一塊の土芥川竜之介30分以内9,454

お住の倅に死別れたのは茶摘みのはじまる時候だつた。

お住の倅に死別れたのは茶摘みのはじまる時候だつた。

夜の蝶山本周五郎30分以内10,504

一  本所亀沢町の掘割に面した百坪ばかりの空地に、毎晩「貝屋」という軒提灯をかかげた屋台店が出る。

一  本所亀沢町の掘割に面した百坪ばかりの空地に、毎晩「貝屋」という軒提灯をかかげた屋台店が出る。

黄粱夢芥川竜之介5分以内989

盧生は死ぬのだと思った。

盧生は死ぬのだと思った。

六白金星織田作之助60分以内19,083

楢雄は生れつき頭が悪く、近眼で、何をさせても鈍臭い子供だつたが、ただ一つ蠅を獲るのが巧くて、心の寂しい時は蠅を獲つた。

楢雄は生れつき頭が悪く、近眼で、何をさせても鈍臭い子供だつたが、ただ一つ蠅を獲るのが巧くて、心の寂しい時は蠅を獲つた。

新潮記山本周五郎1時間〜157,455

風雪の中 一  嘉永五年五月はじめの或る日、駿河のくに富士郡大宮村にある浅間神社の社前から、二人の旅装の青年が富士の登山口へと向っていった。

風雪の中 一  嘉永五年五月はじめの或る日、駿河のくに富士郡大宮村にある浅間神社の社前から、二人の旅装の青年が富士の登山口へと向っていった。

少年芥川竜之介60分以内15,366

一 クリスマス  昨年のクリスマスの午後、堀川保吉は須田町の角から新橋行の乗合自働車に乗った。

一 クリスマス  昨年のクリスマスの午後、堀川保吉は須田町の角から新橋行の乗合自働車に乗った。

徒党について太宰治5分以内1,185

徒党は、政治である。

徒党は、政治である。

五階の窓江戸川乱歩30分以内10,405

一 「社長、又脅迫状です」  ドアが開いて、庶務の北川が入って来た。

一 「社長、又脅迫状です」  ドアが開いて、庶務の北川が入って来た。

おばけの声柳田国男10分以内2,474

一  オバケ研究の専門雑誌が、最近に盛岡から出ようとしている。

一  オバケ研究の専門雑誌が、最近に盛岡から出ようとしている。

ゆうれい貸屋山本周五郎60分以内21,713

一 怠け者にも云えば理はあり  江戸京橋炭屋河岸の「やんぱち長屋」という裏店に、桶屋の弥六という者が住んでいた。

一 怠け者にも云えば理はあり  江戸京橋炭屋河岸の「やんぱち長屋」という裏店に、桶屋の弥六という者が住んでいた。

覚海上人天狗になる事谷崎潤一郎10分以内3,369

○ 南勝房法語にいう、「南ガ云ハク十界ニ於テ執心ナキガ故ニ九界ノ間ニアソビアルクホドニ念々ノ改変ニ依テ依身ヲ受クル也、サヤウニナリヌレバ十界住不住自在也、………密号名字ヲ知レバ鬼畜修羅ノ棲メルモ密厳浄土也、フタリ枕ヲナラベテネタルニヒトリハ悪夢ヲ見独リハ善夢ヲ見ルガ如シ、………凡心ヲ転ズレバ業縛ノ依身即チ所依住ノ正報ノ淨土也、其ノ住処モ亦此クノ如シ、三僧祇ノ間ハ此ノ理ヲ知ランガタメニ修行シテ時節

○ 南勝房法語にいう、「南ガ云ハク十界ニ於テ執心ナキガ故ニ九界ノ間ニアソビアルクホドニ念々ノ改変ニ依テ依身ヲ受クル也、サヤウニナリヌレバ十界住不住自在也、………密号名字ヲ知レバ鬼畜修羅ノ棲メルモ密厳浄土也、フタリ枕ヲナラベテネタルニヒトリハ悪夢ヲ見独リハ善夢ヲ見ルガ如シ、………凡心ヲ転ズレバ業縛ノ依身即チ所依住ノ正報ノ淨土也、其ノ住処モ亦此クノ如シ、三僧祇ノ間ハ此ノ理ヲ知ランガタメニ修行シテ時節

貝殻芥川竜之介30分以内5,062

一 猫  彼等は田舎に住んでゐるうちに、猫を一匹飼ふことにした。

一 猫  彼等は田舎に住んでゐるうちに、猫を一匹飼ふことにした。

金将軍芥川竜之介10分以内2,726

ある夏の日、笠をかぶった僧が二人、朝鮮平安南道竜岡郡桐隅里の田舎道を歩いていた。

ある夏の日、笠をかぶった僧が二人、朝鮮平安南道竜岡郡桐隅里の田舎道を歩いていた。

如何に読書すべきか三木清30分以内11,534

一  先ず大切なことは読書の習慣を作るということである。

一  先ず大切なことは読書の習慣を作るということである。

続西方の人芥川竜之介30分以内8,646

1 再びこの人を見よ  クリストは「万人の鏡」である。

1 再びこの人を見よ  クリストは「万人の鏡」である。

魔女の家で見た夢ハワード・フィリップス・ラヴクラフト1時間〜43,370

夢が熱を運んだか、熱が夢を生んだのか、ウォルター・ギルマンには判らなかった。

夢が熱を運んだか、熱が夢を生んだのか、ウォルター・ギルマンには判らなかった。

海野十三敗戦日記海野十三1時間〜84,937

海野十三敗戦日記 海野十三 空襲都日記(一) はしがき  二週間ほど前より、帝都もかねて覚悟していたとおり「空襲される都」とはなった。

海野十三敗戦日記 海野十三 空襲都日記(一) はしがき  二週間ほど前より、帝都もかねて覚悟していたとおり「空襲される都」とはなった。

数の子は音を食うもの北大路魯山人5分以内1,735

お正月になると、大概の人は数の子を食う。

お正月になると、大概の人は数の子を食う。

疑惑芥川竜之介60分以内12,411

今ではもう十年あまり以前になるが、ある年の春私は実践倫理学の講義を依頼されて、その間かれこれ一週間ばかり、岐阜県下の大垣町へ滞在する事になった。

今ではもう十年あまり以前になるが、ある年の春私は実践倫理学の講義を依頼されて、その間かれこれ一週間ばかり、岐阜県下の大垣町へ滞在する事になった。

殺人迷路江戸川乱歩30分以内8,162

インパーフェクト・クライム 「で犯行の手掛は? 被害者の身許が分らないとすると、せめて、犯人の手口を示す、一寸した証拠でも残ってはいなかったかしら」  正岡警部が鎌倉署長の顔色を読むようにして尋ねた。

インパーフェクト・クライム 「で犯行の手掛は? 被害者の身許が分らないとすると、せめて、犯人の手口を示す、一寸した証拠でも残ってはいなかったかしら」  正岡警部が鎌倉署長の顔色を読むようにして尋ねた。

城を守る者山本周五郎30分以内9,486

一 「甲斐のはるのぶと槍を合せることすでに三たび、いちどはわが太刀をもって、晴信を死地に追いつめながら、いまひと打ちをし損じて惜しくものがした」  上杉輝虎は、けいけいたる双眸でいち座を見まわしながら、大きく組んだよろい直垂の膝を、はたと扇で打った。

一 「甲斐のはるのぶと槍を合せることすでに三たび、いちどはわが太刀をもって、晴信を死地に追いつめながら、いまひと打ちをし損じて惜しくものがした」  上杉輝虎は、けいけいたる双眸でいち座を見まわしながら、大きく組んだよろい直垂の膝を、はたと扇で打った。

明日は天気になれ坂口安吾1時間〜116,407

ゴルフをしなかった話 1  私は二ヶ月前からゴルフをはじめた。

ゴルフをしなかった話 1  私は二ヶ月前からゴルフをはじめた。

初蕾山本周五郎60分以内17,771

一 「花はさかりまでという、知っているだろう」 「…………」 「美しいものは、美しいさかりを過ぎると忘れられてしまう、人間いつまで若くていられるものじゃない、おまえだってもう十八だろう、ふじむら小町などと云われるのも、もう半年か一年のことだ、惜しまれるうちに身の始末をするのが本当じゃあないか」 「それはわかってますけれど」  お民は客の盃に酌をしながら、ふと考えるような眼つきになった。

一 「花はさかりまでという、知っているだろう」 「…………」 「美しいものは、美しいさかりを過ぎると忘れられてしまう、人間いつまで若くていられるものじゃない、おまえだってもう十八だろう、ふじむら小町などと云われるのも、もう半年か一年のことだ、惜しまれるうちに身の始末をするのが本当じゃあないか」 「それはわかってますけれど」  お民は客の盃に酌をしながら、ふと考えるような眼つきになった。

湯豆腐のやり方北大路魯山人5分以内632

一番最初鍋の中に切れ目のある昆布を敷き、鍋の深さの半分目以上水を入れる。

一番最初鍋の中に切れ目のある昆布を敷き、鍋の深さの半分目以上水を入れる。

凶芥川竜之介5分以内1,070

大正十二年の冬(?)、僕はどこからかタクシイに乗り、本郷通りを一高の横から藍染橋へ下らうとしてゐた。

大正十二年の冬(?)、僕はどこからかタクシイに乗り、本郷通りを一高の横から藍染橋へ下らうとしてゐた。

文部省の仮名遣改定案について芥川竜之介10分以内3,351

我文部省の仮名遣改定案は既に山田孝雄氏の痛撃を加へたる所なり。

我文部省の仮名遣改定案は既に山田孝雄氏の痛撃を加へたる所なり。

柳橋物語山本周五郎1時間〜105,271

前篇 一  青みを帯びた皮の、まだ玉虫色に光っている、活きのいいみごとな秋鯵だった。

前篇 一  青みを帯びた皮の、まだ玉虫色に光っている、活きのいいみごとな秋鯵だった。

地球図太宰治30分以内6,661

ヨワン榎は伴天連ヨワン・バッティスタ・シロオテの墓標である。

ヨワン榎は伴天連ヨワン・バッティスタ・シロオテの墓標である。

親友交歓太宰治60分以内14,949

昭和二十一年の九月のはじめに、私は、或る男の訪問を受けた。

昭和二十一年の九月のはじめに、私は、或る男の訪問を受けた。

石ころ山本周五郎30分以内11,534

一  ああ高坂の権之丞さまがお通りなさる、また裏打の大口を召しておいでですね、あの方のは大紋うつしでいつも伊達にお拵えなさるけれど、お色が白くてお身細ですから華奢にみえますこと。

一  ああ高坂の権之丞さまがお通りなさる、また裏打の大口を召しておいでですね、あの方のは大紋うつしでいつも伊達にお拵えなさるけれど、お色が白くてお身細ですから華奢にみえますこと。

「悪霊物語」自作解説江戸川乱歩5分以内794

私のつけ句  連作とは連歌俳諧の如きものであろう。

私のつけ句  連作とは連歌俳諧の如きものであろう。

其角と山賊と殿様山本周五郎30分以内5,089

その頃榎本其角は、俳友小川破笠と共に江戸茅場町の裏店に棲んでいた。

その頃榎本其角は、俳友小川破笠と共に江戸茅場町の裏店に棲んでいた。

人間豹江戸川乱歩1時間〜158,401

猫属の舌  神谷芳雄はまだ大学を出たばかりの会社員であった。

猫属の舌  神谷芳雄はまだ大学を出たばかりの会社員であった。

お美津簪山本周五郎60分以内13,432

一 「音をさせちゃ駄目、そおっと来るのよ」 「――大丈夫です」 「そら! 駄目じゃないの」  正吉の重みで梯子段が軋むと、お美津は悪戯らしく上眼で睨んだ。

一 「音をさせちゃ駄目、そおっと来るのよ」 「――大丈夫です」 「そら! 駄目じゃないの」  正吉の重みで梯子段が軋むと、お美津は悪戯らしく上眼で睨んだ。

新撰組服部之総30分以内7,891

一 清河八郎  夫れ非常の変に処する者は、必らず非常の士を用ふ――。

一 清河八郎  夫れ非常の変に処する者は、必らず非常の士を用ふ――。

玉藻の前岡本綺堂1時間〜132,267

清水詣で 一 「ほう、よい月じゃ。まるで白銀の鏡を磨ぎすましたような」  あらん限りの感嘆のことばを、昔から言いふるしたこの一句に言い尽くしたというように、男は晴れやかな眉をあげて、あしたは十三夜という九月なかばのあざやかな月を仰いだ。

清水詣で 一 「ほう、よい月じゃ。まるで白銀の鏡を磨ぎすましたような」  あらん限りの感嘆のことばを、昔から言いふるしたこの一句に言い尽くしたというように、男は晴れやかな眉をあげて、あしたは十三夜という九月なかばのあざやかな月を仰いだ。

夏目漱石先生の追憶寺田寅彦30分以内9,178

熊本第五高等学校在学中第二学年の学年試験の終わったころの事である。

熊本第五高等学校在学中第二学年の学年試験の終わったころの事である。

雨の山吹山本周五郎60分以内16,680

一  母の病間をみまってから兄の部屋へゆくと、兄も寝床の上で医者と話していた。

一  母の病間をみまってから兄の部屋へゆくと、兄も寝床の上で医者と話していた。

荒法師山本周五郎60分以内17,333

一  昌平寺の俊恵が荒法師といわれるようになったのはそう古いことではない。

一  昌平寺の俊恵が荒法師といわれるようになったのはそう古いことではない。

覆面の舞踏者江戸川乱歩60分以内14,943

一  私がその不思議なクラブの存在を知ったのは、私の友人の井上次郎によってでありました。

一  私がその不思議なクラブの存在を知ったのは、私の友人の井上次郎によってでありました。

ベートーヴェンの生涯ロマン・ロラン1時間〜55,756

序  すでに今から二十五年ほど前、私がこの小さな『ベートーヴェンの生涯』を書いたあの頃、私は音楽学(ミュジコロジー)的な著作をしようとしたのではなかった。

序  すでに今から二十五年ほど前、私がこの小さな『ベートーヴェンの生涯』を書いたあの頃、私は音楽学(ミュジコロジー)的な著作をしようとしたのではなかった。

猥褻独問答永井荷風10分以内2,648

○猥※[#「褒」の「保」に代えて「執」、U+465D、245-2]なる文学絵画の世を害する事元より論なし。

○猥※[#「褒」の「保」に代えて「執」、U+465D、245-2]なる文学絵画の世を害する事元より論なし。

葦は見ていた山本周五郎60分以内18,339

一  五月はじめの朝四時ごろ、――  熊井川は濃い霧に掩われていた。

一  五月はじめの朝四時ごろ、――  熊井川は濃い霧に掩われていた。

蛇くひ泉鏡花10分以内2,763

西は神通川の堤防を以て劃とし、東は町盡の樹林境を爲し、南は海に到りて盡き、北は立山の麓に終る。

西は神通川の堤防を以て劃とし、東は町盡の樹林境を爲し、南は海に到りて盡き、北は立山の麓に終る。

十三夜樋口一葉60分以内12,590

上  例は威勢よき黒ぬり車の、それ門に音が止まつた娘ではないかと両親に出迎はれつる物を、今宵は辻より飛のりの車さへ帰して悄然と格子戸の外に立てば、家内には父親が相かはらずの高声、いはば私も福人の一人、いづれも柔順しい子供を持つて育てるに手は懸らず人には褒められる、分外の欲さへ渇かねばこの上に望みもなし、やれやれ有難い事と物がたられる、あの相手は定めし母様、ああ何も御存じなしにあのやうに喜んでお出

上  例は威勢よき黒ぬり車の、それ門に音が止まつた娘ではないかと両親に出迎はれつる物を、今宵は辻より飛のりの車さへ帰して悄然と格子戸の外に立てば、家内には父親が相かはらずの高声、いはば私も福人の一人、いづれも柔順しい子供を持つて育てるに手は懸らず人には褒められる、分外の欲さへ渇かねばこの上に望みもなし、やれやれ有難い事と物がたられる、あの相手は定めし母様、ああ何も御存じなしにあのやうに喜んでお出