10分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「10分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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濫僧考補遺 | 喜田貞吉 | 10分以内 | |
本誌三月号(九巻三号)に「濫僧考」と題して、社会の落伍者が沙門の姿に隠れて、賤職に従事しつつ世を渡ったことを述べ、それを鎌倉時代にはエタと同視していた次第を明らかにしておいた事であったが、その後さらに二三の資料の存在に気がついたから、いささか前文の不備を補っておく。 | |||
日本の庭 | 室生犀星 | 10分以内 | |
純日本的な美しさの最も高いものは庭である。 | |||
古い暦 | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
坪内先生は、御老齢ではあったけれど、先生の死などということを、考えもしなかったのは我ながら不覚だった。 | |||
紫式部 | 長谷川時雨 | 10分以内 | |
八月九日、今日も雨。 | |||
ひじりの家 | 柳田国男 | 10分以内 | |
日向路の五日はいつも良い月夜であつた。 | |||
ベートーヴェンの生涯 | ロマン・ロラン | 10分以内 | |
音楽についてIl n'y a pas de r※gle q※one ne peut blesser ※ cause de Sch※ner「さらに美しい」ためならば、破り得ぬ(芸術的)規則は一つもない。 | |||
ベートーヴェンの生涯 | ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン | 10分以内 | |
『田園交響曲』は絵画的な描写ではない。 | |||
洗いづくりの世界 | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
これから当分はさかなの洗いづくりの季節である。 | |||
お茶漬けの味 | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
お茶漬けの話にかぎらないが、料理というものは、財力豊かな人のものと、財力不自由な人のものとでは、常に天と地ほどの相違がある。 | |||
家庭料理の話 | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
世間の人は、自分の身近にある有価値な、美味いものを利用することに無頓着のようだ。 | |||
昆布とろ | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
昆布とろというのは、昆布とかつおぶしの煮だしだけでつくるとろろ汁である。 | |||
西園寺公の食道楽 | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
五月の大事変(注・昭和七年五月十五日、陸海軍将校ら首相官邸などを襲撃、犬養首相を射殺した、世に言う五・一五事件)直後、緊張しきっている帝都へ、興津の坐漁荘を出て乗り込まれた西園寺公の駿河台における警戒裡の日常嗜好の一端が、去る五月二十八日の「東京朝日新聞」紙上に、如上のような三段抜きの見出しの下に、「園公滞京中、駿河台付近の人々の不思議がったのは、園公邸から時折田舎めいた煙の立ち上る事で、これは老公が松薪でたいた飯でなければ口にせぬからで、また魚屋などへの注文もたひの目玉だけとか... | |||
三州仕立て小蕪汁 | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
味噌汁は簡単にできるものでありながら、その実が、日常どこの家庭でも美味くつくられてはいないようなので、一言申し上げようと思う。 | |||
山椒魚 | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
ひとつ変ったたべものの話をしよう。 | |||
すき焼きと鴨料理――洋食雑感―― | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
かねて日本を出発する前から、フランスの鴨料理について、やかましく聞かされていた。 | |||
蝦蟇を食べた話 | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
山椒魚は手に入れるのが困難だが、反対にいくらでも手に入るもので、しかも、滅多に人の食わないもの、それでいて、相当の珍味を有するものと言えば、日本の蝦蟇(ひきがえる)だろう。 | |||
味を知るもの鮮し | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
食物はなんとしても「美味く」あって欲しい。 | |||
食器は料理のきもの | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
私はどうして陶磁器ならびに漆器などをつくるようになったか――みなさま大方はご存じのことと思いますが、私は料理を始めてから、ここにこうして窯を築き、陶磁器ならびに漆器類を、みずからつくっています。 | |||
料理する心 | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
料理と食器の話などいう、こんな平凡な事柄は、今さら私がおしゃべりしませんでも、みなさんは毎日のことでありますから、疾うにこれに関心をお持ちになり、研究もお出来になっておりますことと思いますが、この平凡事も、興味を持って向かってみますと、際限なく面白いものでありまして、私どもは毎日のようにこれを楽しみ、これをよろこびまして、時には踊り上らんばかりに、食事を摂ることも珍しいことではないのです。 | |||
料理の秘訣 | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
美味い料理を拵える秘訣――美味いものを食う秘訣――この秘訣を知ることが一番大事なことだ。 | |||
芳賀先生と日本主義 | 高橋竜雄 | 10分以内 | |
國學院大學の學長として母校の爲にいひ知れぬ恩惠を與へられたことは、定めて他の院友諸兄が書かれることであらうとおもふので、私は博士が國學院にまだ御關係のなかつた時代、即ち「日本主義」時代のことを述べて、博士の高徳を追慕したいのです。 | |||
芳賀博士 | 佐佐木信綱 | 10分以内 | |
龜原の木立のひまに夕日しづみ悲しくも君をはふりつるはやこれは、芳賀博士を音羽護國寺なる墓地に埋葬した日、遺族及び多くの知己門下の人々のかげに立つて、まむかひの雜司が谷龜原の冬木立の間に沈みはてた夕日を眺めつつ、心のうちに湧きおこつた感懷をさながらのべたのである。 | |||
すらんらん集 | 仲村渠 | 10分以内 | |
晴天煙突を眺めるのが好きなひとがゐた。 | |||
美術芸術としての生命の書道 | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
書のこと、すなわち字のうまいまずいを最も明白に率直に説明しようとするときは、大体次のような甲乙二つの色別が出来るかと思う。 | |||
高橋箒庵氏の書道観 | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
私はかつて『星岡』誌上に高橋箒庵氏の千慮の一失ともいうべき、音羽護国寺境内における名燈籠写し物に属する碑文を見て、その撰もその書も実は高橋義雄氏のものに非ざるを不可として、どうしてそんな偽り事をやられるものかを高橋氏に質すところあった。 | |||
窯を築いて知り得たこと | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
もしそれ技術的の方面、製作上の道程などを子細に考えるならば、それは殆ど数知れぬまでに未知の世界を知ったと言うべきである。 | |||
乾山の陶器 | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
一口に乾山と言えば、乾山の陶器を想い出すのが世間の通例である。 | |||
芸美革新 | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
今後に望まれる工芸作陶界は、まずそれに相応しい可能の許す限りの高き教養を基礎に、自由思想を育成し、真の自由人と思想家の出現に努め、この作陶人をして思い切った自由を作陶の上に振舞わしめざるを得ない。 | |||
古九谷観 | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
大聖寺の臣後藤才次郎なるもの徳川の万治年間、九州有田の製陶秘奥を探り、帰来所謂古九谷焼が創まる。 | |||
志野焼の価値 | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
古伊賀、古志野は日本の生んだ純日本的作風を有することが先ず第一の権威に価いする。 | |||
瀬戸・美濃瀬戸発掘雑感 | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
倉橋さんから先日彩壺会の講演の依頼を受けました。 | |||
なぜ作陶を志したか | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
なぜあなたは陶器を作るようになったか、とよく人から訊ねられるが、自分は言下に、それは自分の有する食道楽からそもそもが起こっていると答える。 | |||
日本のやきもの | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
多くの文明諸国におけると同じ様に、日本でも、やきもの、つまり陶磁器が日常生活の什器として使用され始めた時期は、遠く紀元前数世紀に遡ることが出来る。 | |||
私の陶器製作について | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
あるやんごとなき御方の御下問に奉答した私の言葉の要約を摘記する。 | |||
くせ | 吉川英治 | 10分以内 | |
家康は重大な話のうちに、ひょいと、話を聞いていない顔をする癖があると、何かの書に見た。 | |||
河豚 | 吉川英治 | 10分以内 | |
*おととしより去年、去年より今年と、一冬ごとに東京に殖えて来たものに河豚料理がある。 | |||
河井寛次郎氏の個展を観る | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
今年も高島屋であなたの陶器展を見せてもらいました。 | |||
古染付の絵付及び模様 | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
明の古染付に対する大体の観察は上巻に於てこれを述べた。 | |||
陶器個展に観る各作家の味 | 北大路魯山人 | 10分以内 | |
本秋も都合よく、河井寛次郎氏の年中行事である東京高島屋に於ける製作展を観ることが出来た。 | |||
秋風 | 飯田蛇笏 | 10分以内 | |
子供の頃「坊やん」と謂はれて居た小悧好な男があつた。 | |||
薄暮の貌 | 飯田蛇笏 | 10分以内 | |
暦の上では、もう初秋だとは云ふものの、まだ残暑がきびしく、風流を心にたゝむ十数人の男女を打交へた一団にとつて、横浜の熱閙を避けた池廼家の句筵は、いくぶん重くるしさを感ぜしめた。 | |||
吉日 | 正宗白鳥 | 10分以内 | |
「自分に關しては、たゞ一つだけ確信してゐることがある。 | |||
玉の輿 | 正宗白鳥 | 10分以内 | |
時節外れの寒い風が吹いた。 | |||
雨 | 正宗白鳥 | 10分以内 | |
杜若の蔭に金魚が動いてゐる。 | |||
沖縄帰郷始末記 | 山之口貘 | 10分以内 | |
三十五年ぶりで郷里に帰り、ついこのごろになって帰京した。 | |||
つまり詩は亡びる | 山之口貘 | 10分以内 | |
かつて、アンドレ・ジイドのソヴィエットへの関心を知るや否や、それを以て直ちに、赤化したアンドレ・ジイドと見なしたかのような観方をした人々が、日本の国にあったと記憶する。 | |||
夏向きの一夜 | 山之口貘 | 10分以内 | |
争えないもので、顔までがいつのまにやらそういう顔つきになってしまったのであろう。 | |||
チャンプルー | 山之口貘 | 10分以内 | |
このごろの泡盛屋では、琉球料理を食べさせるようになったので琉球出身のぼくなどにとっては何よりである。 | |||
素材 | 正宗白鳥 | 10分以内 | |
私は發表する當てのないのに物を書いたことはない。 | |||
見学 | 正宗白鳥 | 10分以内 | |
「でも、あたくし幸福だと思つてゐますのよ。 |
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