30分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
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| 行乞記 | 種田山頭火 | 30分以内 | |
一鉢千家飯 山頭火 □春風の鉢の子一つ □秋風の鉄鉢を持つ 雲の如く行き 水の如く歩み 風の如く去る 一切空 五月十三日 (室積行乞) まだ明けないけれど起きる、まづ日暦を今日の一枚めくり捨てゝから空模様を見る、有明月の明るさが好晴を保證してゐる。 | |||
| おふさ | 長塚節 | 30分以内 | |
刈草を積んだ樣に丸く繁つて居た野茨の木が一杯に花に成つた。 | |||
| 興津弥五右衛門の遺書(初稿) | 森鴎外 | 30分以内 | |
某儀今年今月今日切腹して相果候事いかにも唐突の至にて、弥五右衛門奴老耄したるか、乱心したるかと申候者も可有之候えども、決して左様の事には無之候。 | |||
| 燕尾服着初めの記 | 徳冨蘆花 | 30分以内 | |
(一) 此れは逗子の浦曲に住む漁師にて候、吾れいまだ天長節外務大臣の夜会てふものを見ず候ほどに、――と能がゝりの足どり怪しく明治卅二年十一月三日の夕方のそり/\新橋停車場の改札口を出で来れるは、斯く申す小生なり。 | |||
| 佐渡が島を出て | 江南文三 | 30分以内 | |
佐渡が島を出てからひと月あまりになりました。 | |||
| 佐渡が島のこと | 江南文三 | 30分以内 | |
東京を立つたのが震災後の十一月、まだバラツクが十分に建たないうちでした。 | |||
| 所謂今度の事 | 石川啄木 | 30分以内 | |
(一) 二三日前の事である。 | |||
| 郁雨に与ふ | 石川啄木 | 30分以内 | |
一 郁雨君足下。 | |||
| 雲間寸観 | 石川啄木 | 30分以内 | |
雲間寸觀 大木頭 ◎二十三日の議會は豫報の如く所謂三派連合の氣勢の下に提出せられたる内閣不信任の決議案の討議に入り、小氣味よき活劇を演出したるものの如く候。 | |||
| 夢がたり | フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン | 30分以内 | |
六月のある素晴らしい日のこと――ただし素晴らしいと月並みなお断りをしたのは、列氏で二十八度という温度だったからですが――その素晴らしい六月のある午後のこと、どこもかしこもきびしい暑さでした。 | |||
| 探偵小説壇の諸傾向 | 平林初之輔 | 30分以内 | |
一 『カラマーゾフ兄弟』のような小説を読むと、誰でも少なくも二日や三日は、作品の世界からぬけきれないで、平凡極まる自分の生活がいやになるに相違ない。 | |||
| 誰が何故彼を殺したか | 平林初之輔 | 30分以内 | |
一 下田の細君が台所の戸を開けたときは、まだ夜があけてまもない時刻だった。 | |||
| 日本の近代的探偵小説 | 平林初之輔 | 30分以内 | |
一 探偵小説を、一般の小説から、特にきりはなして、これを特殊の眼で見、特殊の批評の尺度をもってこれにのぞみ、あたかも、探偵小説が、先天的に、特殊の価値を約束されているように見做すのは、間違いであると私は考える。 | |||
| 文芸は進化するか、その他 | 平林初之輔 | 30分以内 | |
一 文芸は進化するか? 阿部知二氏は『読売新聞』文芸欄(昭和五年五月六日)で、小林秀雄氏を評して次のように言う。 | |||
| 祭の夜 | 平林初之輔 | 30分以内 | |
一 油小路の五条を少し上がったところに島田寓と女文字でしるした一軒のしもた家があります。 | |||
| オパール色の手紙 | 平林初之輔 | 30分以内 | |
四月十三日 こんなことが信じられるだろうか? でもじっさい妾は自分の眼で見たのだ。 | |||
| 秘密の相似 | 小酒井不木 | 30分以内 | |
一 おなつかしきT様。 | |||
| 釘抜藤吉捕物覚書 | 林不忘 | 30分以内 | |
一 「ちぇっ、朝っぱらから勘弁ならねえ。」 読みさしの黄表紙を伏せると、勘弁勘次は突っかかるようにこう言って、開けっ放した海老床の腰高越しに戸外を覗いた。 | |||
| 釘抜藤吉捕物覚書 | 林不忘 | 30分以内 | |
一 土蔵破りで江戸中を騒がし長い草鞋を穿いていた卍の富五郎という荒事の稼人、相州鎌倉は扇が谷在の刀鍛冶不動坊祐貞方へ押し入って召捕られ、伝馬町へ差立てということになったのが、それが鶴見の夜泊りで獄口を蹴って軍鶏籠抜けという早業を見せ、宿役人の三人も殺めた後、どうやらまたぞろお膝下へ舞い戻ったらしいとの噂とりどり。 | |||
| 釘抜藤吉捕物覚書 | 林不忘 | 30分以内 | |
一 「はいっ。」 「はいっ。」 「ほらきた!」 「よいとこら!」 「はっ。」 「はっ。」 庄屋よ狐よ猟師よと拳にさざめく夕涼み。 | |||
| 釘抜藤吉捕物覚書 | 林不忘 | 30分以内 | |
一 「勘の野郎を起すほどのことでもあるめえ。」 合点長屋の土間へ降り立った釘抜藤吉は、まだ明けやらぬ薄暗がりのなかで、足の指先に駒下駄の緒を探りながら、独語のようにこう言った。 | |||
| 早耳三次捕物聞書 | 林不忘 | 30分以内 | |
友人の書家の家で、私は経師屋の恒さんと相識になったが、恒さんの祖父なる人がまだ生きていて、湘南のある町の寺に間借りの楽隠居をしていると知ったので、だんだん聞いてみると、このお爺さんこそ安政の末から万延、文久、元治、慶応へかけて江戸花川戸で早耳の三次と謳われた捕物の名人であることがわかった。 | |||
| 早耳三次捕物聞書 | 林不忘 | 30分以内 | |
一 人影が動いた、と思ったら、すうっと消えた。 | |||
| 早耳三次捕物聞書 | 林不忘 | 30分以内 | |
第一話 四谷の菱屋横町に、安政のころ豆店という棟割長屋の一廓があった。 | |||
| 早耳三次捕物聞書 | 林不忘 | 30分以内 | |
いやもう、いまから考えると途方もないようだが、元治元年といえば御維新の四年前で、蛤御門の変、長州征伐、おまけに英米仏蘭四カ国の聯合艦隊が下関を砲撃するなど、とかく人心が動揺している。 | |||
| 黄八丈の小袖 | 岡本綺堂 | 30分以内 | |
上 「あの、お菊。ちょいとここへ来ておくれ。」 今年十八で、眉の可愛い、眼の細い下女のお菊は、白子屋の奥へ呼ばれた。 | |||
| 子供役者の死 | 岡本綺堂 | 30分以内 | |
ペテロは三たびキリストを知らずといえり。 | |||
| 五色蟹 | 岡本綺堂 | 30分以内 | |
一 わたしはさきに「山椒の魚」という短い探偵物語を紹介した。 | |||
| 父の怪談 | 岡本綺堂 | 30分以内 | |
今度はわたしの番になった。 | |||
| 明治時代の湯屋 | 岡本綺堂 | 30分以内 | |
明治時代の湯屋について少しく調べたいことがあったので旧い雑記帳を引っくり返したり、旧い記憶を呼び起したりした。 | |||
| 現下文壇と探偵小説 | 平林初之輔 | 30分以内 | |
探偵小説の芸術的価値 探偵小説は、英米では、ポー、スティーブンソンにはじまり、コナン・ドイルによって、近代小説の一つのカテゴリーとして、その存在を確立した。 | |||
| 或る探訪記者の話 | 平林初之輔 | 30分以内 | |
世の中には色々な職業がある。 | |||
| 悪魔の聖壇 | 平林初之輔 | 30分以内 | |
法律の前には罪を犯さなくても、神の前に罪を犯さぬ者はありません。 | |||
| 釘抜藤吉捕物覚書 | 林不忘 | 30分以内 | |
一 早いのが飛鳥山。 | |||
| 思ひ出 | 上村松園 | 30分以内 | |
一 まだ四条通りが、今のやうに電車が通つたり、道巾が取りひろげられなかつた頃、母と姉と私と三人で、今井八方堂と云ふ道具店の前にあたる、今の万養軒の処で葉茶屋をして居りました。 | |||
| ヴェランダにて | 堀辰雄 | 30分以内 | |
一九三五年晩秋。 | |||
| レエモン ラジィゲ | 堀辰雄 | 30分以内 | |
「何よりもまづ獨創的であれ。」しばしば發せられるこの忠告は、凡庸な詩人たちのところでのみ役に立つ。 | |||
| リルケ年譜 | 堀辰雄 | 30分以内 | |
一八七五年 十二月四日、ボヘミヤの首都プラアグに生る。 | |||
| 「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から | ライネル・マリア・リルケ | 30分以内 | |
九月十一日、トゥリエ街にて 一體、此處へは人々は生きるためにやつて來るのだらうか? 寧ろ、此處は死場所なのだと思つた方がよくはないのか知らん? 私はいま其處から追ひ出されてきた。 | |||
| プルウストの文体について | 堀辰雄 | 30分以内 | |
散文の本質といふものは、自分の考へをどんな風にでも構はずに表現してしまふところにある、と言つてもいいやうであります。 | |||
| ドゥイノ悲歌 | ライネル・マリア・リルケ | 30分以内 | |
次ぎの手紙の斷片は、リルケの作品をポオランド語に飜譯したヴィトルト・フォン・フレヴィチのさまざまな質疑に答へて詩人が書き與へた返事のうちの「ドゥイノ悲歌」に關する部分である。 | |||
| 捨吉 | 三好十郎 | 30分以内 | |
星はない 風もたえた 人ごえも消えた この驛を出た列車が すでに山の向うで 溜息を吐く 白いフォームに[#「フォームに」は底本では「フオームに」] おれと おれの影と 驛長と 驛長の影と それだけがあつた 見はるかす高原は まだ宵なのにシンシンと 太古からのように暗い その中で秋草が ハッカの匂いをさせて寢ていた 海拔三千尺の 氣壓の輕さが おれの肺から 空氣をうばつて 輕い目まい このプラッ | |||
| 室生さんへの手紙 | 堀辰雄 | 30分以内 | |
御高著「室生犀星詩集」(第一書房版)をお送り下さつて有難うございました。 | |||
| 日時計の天使 | 堀辰雄 | 30分以内 | |
一九〇六年一月二十五日、ライネル・マリア・リルケはロダン夫妻と同行して、シャアトルの本寺を見物に行つた。 | |||
| 萩原朔太郎 | 堀辰雄 | 30分以内 | |
萩原朔太郎は明治十九年十一月一日*、上州赤城山の麓、利根川のほとりの小さき都會である前橋市に生れた。 | |||
| 夏の手紙 | 堀辰雄 | 30分以内 | |
七月二十五日、信濃追分にて この前の土曜日にこちらに來るかと思つてゐたが、とうとう來られなかつたね。 | |||
| 続プルウスト雑記 | 堀辰雄 | 30分以内 | |
プルウストに關する三つの手紙を神西清に宛てて書いてから數ヶ月が過ぎた。 | |||
| 小説のことなど | 堀辰雄 | 30分以内 | |
この頃私は逢ふ人ごとにモオリアックの小説論の話をしてゐる位だ。 | |||
| 春日遅々 | 堀辰雄 | 30分以内 | |
四月十七日 追分にて ホフマンスタアルの「文集」を讀み續ける。 | |||
| 詩人も計算する | 堀辰雄 | 30分以内 | |
「吾人の賞美する建築は、その建築家が目的によく副ふやうな手段を用ひて、その柱が、エレクションの麗はしき人像柱の如く、上にかかる重みを苦もなく輕々と支へてゐるやうな建築である。」 アンリ・ポアンカレ さて、いま僕らの努力してゐるのは、詩を文學から引離すことである。 | |||