30分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
---|---|---|---|
工学博士末広恭二君 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
昭和七年四月九日工学博士末広恭二君の死によって我国の学界は容易に補給し難い大きな損失を受けた。 | |||
地震雑感 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
地震の概念地震というものの概念は人々によってずいぶん著しくちがっている。 | |||
巴里の唄うたい | 岡本かの子 | 30分以内 | |
彼等の決議市会議員のムッシュウ・ドュフランははやり唄は嫌いだ。 | |||
ランス紀行 | 岡本綺堂 | 30分以内 | |
六月七日、午前六時頃にベッドを這い降りて寒暖計をみると八十度。 | |||
ヴェルダン | 野上豊一郎 | 30分以内 | |
世界情勢の高速度的推移の中には、今ごろヴェルダンの戦場を見物したりすることを何だか Up-to-date でなく思わせるようなものがある。 | |||
エトナ | 野上豊一郎 | 30分以内 | |
イタリアとシチリアの海岸は、どこへ行っても、南国らしい澄み透った空と紺碧の海があって、強烈な陽光が燦々と降り濺(そそ)ぎ、その下に骨ばった火山系の山彙が変化の多い形貌で展開し、古い石造の家屋が密集したり、散在したりして、橄欖・扁桃・柘榴・ぬるで・いちじく等の果樹、或いは赤松・糸杉などの樹林が点綴し、葡萄が茂り草花が咲き出て、自然の装飾の濫費を感ぜしめられるが、その中でも最も強い印象を与えられて、いつも一番に思い出すのは、エトナを中心とするカターニアからタオルミーナへ... | |||
処女の木とアブ・サルガ | 野上豊一郎 | 30分以内 | |
カイロに着いた翌日、町の北東五マイルほどの郊外にある昔のヘリオポリス(日の町)の遺跡にウセルトセン一世の建てたエジプト現存第一の大オベリスクを見に行った。 | |||
闘牛 | 野上豊一郎 | 30分以内 | |
エスパーニャに来て闘牛を見ないで帰るのは心残りのような気がしていた。 | |||
パラティーノ | 野上豊一郎 | 30分以内 | |
まだローマになじまないうちは、あまりに多く見るべき物があるので、どこへ行っても、何を見ても、いつもあたまが混迷して、年代史的に地理的に整理しながらそれ等を見ようとするのにかなり骨が折れた。 | |||
パリの地下牢 | 野上豊一郎 | 30分以内 | |
Alas, then, is man's civilisation on'y a wrappage, through which the savage nature of him can still burst, infernal as ever? Nature still makes him: and has an Infernal in her as well as a Celestial.―― Carlyleイル・ド・ラ・シテ(町... | |||
パルテノン | 野上豊一郎 | 30分以内 | |
παραμ※νειγ※ρο※[#無気記号付きυ、U+1F50、120-3-3]δε※[#重アクセント付きι、U+1F76、120-3-3]※[#無気記号と鋭アクセント付きε、U+1F14、120-3-3]γ――― Menandrosとうとう!――アクロポリスの西の坂道を車で駈け登りながら思った。 | |||
吹雪のユンクフラウ | 野上豊一郎 | 30分以内 | |
アルプス連峰の容姿の目ざめるような美しさにいきなり打たれたのは、ベルンに着いてベルヴュー・パラース(ホテル)の二階の部屋に通された瞬間だった。 | |||
梅龍の話 | 小山内薫 | 30分以内 | |
著いた晩はどうもなかつたの。 | |||
演出 | 野上豊一郎 | 30分以内 | |
能の芸術価値は、ひとへにそれが舞台芸術としての存在の上に係つてゐるものであるから、演出が殆んど能の全価値であるといつてもよい。 | |||
愛の問題(夫婦愛) | 倉田百三 | 30分以内 | |
一人の男と一人の女とが夫婦になるということは、人間という、文化があり、精神があり、その上に霊を持った生きものの一つの習わしであるから、それは二つの方面から見ねばならぬのではあるまいか。 | |||
学生と読書 | 倉田百三 | 30分以内 | |
書とは何か書物は他人の労作であり、贈り物である。 | |||
人生における離合について | 倉田百三 | 30分以内 | |
天の原かかれる月の輪にこめて別れし人を嘆きもぞする私たちがこの人生に生きていろいろな人々に触れあうとき、ある人々はその感情の質が大変深くてかつ潤うているのに出会うものである。 | |||
お魚女史 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
その朝は玄関脇の応接間に×社の津田弁吉という頭の調子の一風変った青年記者が泊りこんでいた。 | |||
切捨御免 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
帝銀容疑者、北海道のH画伯のタイホ、上京、二十三日上野駅到着は犯人見物の人出で賑ったそうだが、首実検で、犯人らしくないときまると、たった一日でガラリと人気が変って、今日(八月二十五日)の新聞は、人権侵害、にわかにH画伯に同情あつまり、警視庁は総攻撃をくらっている。 | |||
戦争論 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
戦争は人類に多くの利益をもたらしてくれた。 | |||
呉清源 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
私は呉清源と二度しか会ったことがない。 | |||
インテリの感傷 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
今度の選挙で共産党が三十五人になったのは、民自党の二百六十何名同様予想を絶した現象であったが、這般の理由は、だいたい新聞の報ずるようなものであったろう。 | |||
精神病覚え書 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
一ヶ月余の睡眠治療が終って、どうやら食慾も出、歩行もいくらか可能になったころ、まだ戸外の散歩はムリであるから、医者のフリをして、ちょッと外来を見せて貰った。 | |||
安吾巷談 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
松谷事件は道具立が因果モノめいていて、世相のいかなるものよりも、暗く、陰惨、蒙昧、まことに救われないニュースであったが、骨子だけを考えれば、昔からありきたりの恋の苦しみの一つで、当事者の苦しみも察せられるのである。 | |||
安吾巷談 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
先月某新聞に競輪のことを書いたが、そのときはまだ競輪を見たことがなかった。 | |||
安吾巷談 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
私は先般イサム・ノグチ展というものに誘われたが、熱心に辞退して、難をのがれた。 | |||
安吾巷談 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
巷談の十二は「京の夢、大阪の夢」京都大阪をひやかしてスゴロクの上りにしようという予定であった。 | |||
我が人生観 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
女房がニンシンしたが、子宮後屈ということで、生むことができなかった。 | |||
我が人生観 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
新聞小説は新聞以外では私の小説を読むはずのない人が読者の大部分であるから、神経がつかれて書きたくない。 | |||
我が人生観 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
人間ぎらい、という人は、いないとみた方が本当だろう。 | |||
我が人生観 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
下山事件が他殺か自殺か我々には分らない。 | |||
我が人生観 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
小生もついに別荘の七ツ八ツ風光明媚なるところにブッたてようという遠大千万なコンタンによって「捕物帳」をかくことゝなり、小説新潮の案内で、箱根の谷のドン底の温泉旅館へ行った。 | |||
我が人生観 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
この原稿を書こうという予定の日になって、久しく忘れていた胃ケイレンを起した。 | |||
我が人生観 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
私は「警視総監の笑ひ」も「芥川賞の殺人」も面白く読めなかった。 | |||
雪霊記事 | 泉鏡花 | 30分以内 | |
「このくらいな事が……何の……小児のうち歌留多を取りに行ったと思えば――」越前の府、武生の、侘(わび)しい旅宿の、雪に埋れた軒を離れて、二町ばかりも進んだ時、吹雪に行悩みながら、私は――そう思いました。 | |||
雪霊続記 | 泉鏡花 | 30分以内 | |
機会がおのずから来ました。 | |||
新学期行進曲 | 海野十三 | 30分以内 | |
第一景勉強組合△騒然たる中学校の教室の音響――「やい亀井」「なんだ松岡」「随分黒いぞ」「黒くておかしいかい。 | |||
幸徳秋水と僕 | 木下尚江 | 30分以内 | |
君よ。 | |||
大野人 | 木下尚江 | 30分以内 | |
昨年の秋『日蓮論』の附録にする積りで書きながら、遂に載せずに今日に及べるもの日蓮を書いて居ると、長髪白髯の田中正造翁が何処からともなく目の前に現はれる。 | |||
鉄窓の歌 | 木下尚江 | 30分以内 | |
君よ。 | |||
役人学三則 | 末弘厳太郎 | 30分以内 | |
××君いよいよお役所勤めをされるようになったそうでまことに結構です。 | |||
人生案内 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
新聞で読者の最も多いのは「人生案内」とか「身上相談」という欄だそうだ。 | |||
烏瓜の花と蛾 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
今年は庭の烏瓜(からすうり)がずいぶん勢いよく繁殖した。 | |||
KからQまで | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
電車停留場のプラットフォームに「安全地帯」と書いた建札が立っている。 | |||
チューインガム | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
銀座を歩いていたら、派手な洋装をした若い女が二人、ハイヒールの足並を揃えて遊弋していた。 | |||
徒然草の鑑賞 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
『文学』の編輯者から『徒然草』についての「鑑賞と批評」に関して何か述べよという試問を受けた。 | |||
マーカス・ショーとレビュー式教育 | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
アメリカのレビュー団マーカス・ショーが日本劇場で開演して満都の人気を収集しているようであった。 | |||
カントと現代の科学 | 戸坂潤 | 30分以内 | |
J. v. Kries の『カント、及び現代の自然研究に対するカントの意味』の要領を紹介して見ようと思う。 | |||
節操 | 国木田独歩 | 30分以内 | |
『房、奥様の出る時何とか言つたかい。 | |||
映画雑感(Ⅵ) | 寺田寅彦 | 30分以内 | |
パーロの嫁取り北極探検家として有名なクヌート・ラスムッセンが自ら脚色監督したもので、グリーンランドにおけるエスキモーの生活の実写に重きをおいたものらしいので、そうした点で興味の深い映画である。 |