60分以内で読める青空文庫の中編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 霜柱 | 山本周五郎 | 60分以内 | |
一 「繁野という老職を知っているか」 「繁野、――」石沢金之助は筆を止めて、次永喜兵衛を見あげた、「老職には二人いるが、どうかしたのか」 「としよりの家老のほうだ」 「御家老なら兵庫どのだろう、むろん知っているが、それがどうした」 「おれはつくづく」と云いかけて、喜兵衛は石沢の机へ手を振った、「もう片づくんじゃないのか」 「そう思っていたところだ」 「じゃあ下城してから話そう」と喜兵衛は云った、 | |||
| 松林蝙也 | 山本周五郎 | 60分以内 | |
一 松林蝙也、通称を左馬助という。 | |||
| 醤油仏 | 吉川英治 | 60分以内 | |
一 五月雨は人を殺す? …… 人入れ渡世の銅鑼屋の亀さんの部屋にいる、日傭取の人足達も、七人が七人とも雨で、十日も仕事にあぶれて、みんな婆羅門の行者みたいに目を凹ましていた。 | |||
| 父の死 | 久米正雄 | 60分以内 | |
一 私の父は私が八歳の春に死んだ。 | |||
| 日本名婦伝 | 吉川英治 | 60分以内 | |
一 暁からの本能寺の煙が、まだ太陽の面に墨を流しているうちに、凶乱の張本人、光秀の名と、信長の死は、極度な人心の愕きに作用されて、かなり遠方まで、国々の耳をつらぬいて行った。 | |||
| 肝臓先生 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
終戦後二年目の八月十五日のことであるが、伊豆の伊東温泉に三浦按針祭というものが行われて、当日に限って伊東市は一切の禁令を解除し、旅館や飲食店はお酒をジャン/\のませてもよいし、スシでもドンブリでも何を売ってもよろしい、という地区司令官の布告がでたという。 | |||
| 超過勤務 | 山本周五郎 | 60分以内 | |
「だめ、だめ」と若い女が云った、「いやよ、そんなことするんならあたし帰るわ」 「ばかだなあ、なんでもないじゃないか」と青年が云った、「こうしたって、こうしたって平気なのに、どうしてそれだけいけないんだ」 「知らないふりしないで」と女が云った、「あたしまだ嫁入りまえなんですからね」 「古臭いよそんなこと、きみの躯はきみのもんじゃないか」と青年が云った、「握手をする手だってキスをする唇だってきみのもん | |||
| 寒橋 | 山本周五郎 | 60分以内 | |
一 お孝はときどき自分が恥ずかしくなる。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
これは銭形平次の最初の手柄話で、この事件が平次を有名にしたのです。 | |||
| 父杉山茂丸を語る | 夢野久作 | 60分以内 | |
白ッポイ着物に青い博多織の帯を前下りに締めて紋付の羽織を着て、素足に駒下駄を穿いた父の姿が何よりも先に眼に浮かぶ。 | |||
| 峠の手毬唄 | 山本周五郎 | 60分以内 | |
一の一 やぐら峠は七曲り 谷間七つは底知れず 峰の茶屋まで霧がまく……。 | |||
| 村の吸血鬼 | ギルバート・キース・チェスタートン | 60分以内 | |
丘の細道の曲り角に、二本のポプラがピラミッドのようにそびえ立つて、そのためにホンの一団の家のかたまりに過ぎない小さなポタス・ポンドの村がなおさら小さく見えていたが、ここを或る時歩いていたのは、大へん目立つた型と色の衣裳をつけた男であつた……あざやかな深紅色の外套を着て純白の帽子を真黒な[#「真黒な」は底本では「直黒な」]神々しいほどの巻き毛の上にかたむけていた。 | |||
| 十八条乙 | 山本周五郎 | 60分以内 | |
一 その事のおこる五日まえ、西条庄兵衛は妻のあやに火傷をさせた。 | |||
| 濞かみ浪人 | 吉川英治 | 60分以内 | |
親の垢 几帳面な藩邸の中に、たった一人、ひどく目障りな男が、この頃、御用部屋にまごまごしている。 | |||
| 武蔵野 | 山田美妙 | 60分以内 | |
上 この武蔵野は時代物語ゆえ、まだ例はないが、その中の人物の言葉をば一種の体で書いた。 | |||
| ペスト王 | エドガー・アラン・ポー | 60分以内 | |
神々は人民にては嫌悪し給うことをも 王には堪え忍びまたよく許し給う。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、あつしの身體が匂やしませんか」 ガラツ八の八五郎が、入つて來ると、いきなり妙なことを言ふのです。 | |||
| 脳波操縦士 | 蘭郁二郎 | 60分以内 | |
森源の温室 奥伊豆――と呼ばれているこのあたりは、東京からいって、地理的にはほんの僅かな距離にあるのに、まるで別天地といってもよいほど、南国のような、澄み切った紺碧の空と、そして暖かい光線に充ち満ちていた。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「世の中には變つた野郎があるものですね、親分」 ガラツ八の八五郎は、又何やら變つた噂を持つて來た樣子です。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、世間はたうとう五月の節句となりましたね」 八五郎が感慨無量の聲を出すのです。 | |||
| 護持院原の敵討 | 森鴎外 | 60分以内 | |
播磨国飾東郡姫路の城主酒井雅楽頭忠実の上邸は、江戸城の大手向左角にあった。 | |||
| 殺された天一坊 | 浜尾四郎 | 60分以内 | |
一 あれ程迄世間を騒がせた天一坊も、とうとうお処刑となって、獄門に梟けられてしまいました。 | |||
| 本州横断 痛快徒歩旅行 | 押川春浪 | 60分以内 | |
前号でお別れしてから横断旅行の一隊は、炎天に照り付けられ、豪雨に洗われて、その行を続けた。 | |||
| 源蔵ヶ原 | 山本周五郎 | 60分以内 | |
市三がはいってゆくと、その小座敷にはもう三人来ていた。 | |||
| 日本婦道記 | 山本周五郎 | 60分以内 | |
一 二年あまり病んでいた母がついに世を去ったのは弁之助が七歳の年の夏のことであった。 | |||
| 鵜 | 山本周五郎 | 60分以内 | |
一 布施半三郎はその淵をみつけるのに二十日あまりかかった。 | |||
| 城中の霜 | 山本周五郎 | 60分以内 | |
一 安政六年十月七日の朝、掃部頭井伊直弼は例になく早く登城をして、八時には既に御用部屋へ出ていた。 | |||
| 四国遍路日記 | 種田山頭火 | 60分以内 | |
十一月一日 晴、行程七里、もみぢ屋という宿に泊る。 | |||
| 月の松山 | 山本周五郎 | 60分以内 | |
一 宗城孝也は足袋をはきながら、促すように医者のほうを見た。 | |||
| 治郎吉格子 | 吉川英治 | 60分以内 | |
立つ秋 湯槽のなかに眼を閉じていても、世間のうごきはおよそわかる――。 | |||
| ピックマンのモデル | ハワード・フィリップス・ラヴクラフト | 60分以内 | |
私のことを気違いだと思わなくてもいいだろう、エリオット――もっとおかしな偏見を持ってる人たちだって五万といるんだ。 | |||
| 四日のあやめ | 山本周五郎 | 60分以内 | |
一 二月下旬の寒い朝であった。 | |||
| 四年間 | 山本周五郎 | 60分以内 | |
一 「ここはどうです、痛みますか」 医者はそう云いながら静かにゾンデを動かした、 「やっぱり痛まない、そう……ここはどうです」 信三は医者の顔を見ていた。 | |||
| 姉川合戦 | 菊池寛 | 60分以内 | |
原因 元亀元年六月二十八日、織田信長が徳川家康の助力を得て、江北姉川に於て越前の朝倉義景、江北の浅井長政の連合軍を撃破した。 | |||
| 犬を連れた奥さん | アントン・チェーホフ | 60分以内 | |
一 海岸通りに新しい顔が現われたという噂であった――犬を連れた奥さんが。 | |||
| 嫁取り二代記 | 山本周五郎 | 60分以内 | |
一 「伯父上お早うござる」 自慢の盆栽の手入れをしていた牧屋勘兵衛はそう声をかけられて振返った。 | |||
| 魔睡 | 森鴎外 | 60分以内 | |
法科大学教授大川渉君は居間の真中へ革包を出して、そこら中に書物やシヤツなどを取り散らして、何か考へては革包の中へしまひ込んでゐる。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 江戸開府以来の捕物の名人と言われた銭形平次も、この時ほど腹を立てたことはないと言っております。 | |||
| 魚紋 | 吉川英治 | 60分以内 | |
お部屋様くずれ 一 今夜も又、この顔合せでは、例によって、夜明かしとなること間違い無しである。 | |||
| 男女同権 | 太宰治 | 60分以内 | |
これは十年ほど前から単身都落ちして、或る片田舎に定住している老詩人が、所謂日本ルネサンスのとき到って脚光を浴び、その地方の教育会の招聘を受け、男女同権と題して試みたところの不思議な講演の速記録である。 | |||
| 日本婦道記 | 山本周五郎 | 60分以内 | |
一 お石が鈴木家へひきとられたのは正保三年の霜月のことであった。 | |||
| 呂宋の壺 | 久生十蘭 | 60分以内 | |
一 慶長のころ、鹿児島揖宿郡、山川の津に、薩摩藩の御朱印船を預り、南蛮貿易の御用をつとめる大迫吉之丞という海商がいた。 | |||
| 裸身の女仙 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
綱渡りの源吉が不思議な使い 「姐御」 「シッ、そんな乱暴な口を利いてはいけない」 「成程、今じゃ三千石取のお旗本のお部屋様だっけ、昔の積りじゃ罰が当らア」 芸人風の若い男は、ツイと庭木戸を押し開けて植込の闇の中へ中腰に潜り込みました。 | |||
| 緑色の人 | ギルバート・キース・チェスタートン | 60分以内 | |
半ズボンの青年が、血色のいい熱心な横顔を見せながら、砂浜と海に平行したリンクで、独りゴルフを楽しんでいた。 | |||
| 日本婦道記 | 山本周五郎 | 60分以内 | |
一 「きょうここを出てゆけば、おまえにはもう安倍の家よりほかに家とよぶものはなくなるのだ、父も母もきょうだいも有ると思ってはならない」 父の図書にはそう云われた。 | |||
| 幽霊花婿 | ワシントン・アーヴィング | 60分以内 | |
彼の人の夕餉の支度はととのった、 今宵は冷たく横たわるやもしれぬ彼の人の。 | |||
| 明治開化 安吾捕物 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
「隣家に奉公中は御親切にしていただきましたが、本日限りヒマをいただいて明朝帰国いたしますので……」 と、隣家の馬丁の倉三が大原草雪のところへ挨拶に上ると、物好きでヒマ人の草雪はかねてそれを待ちかねていたことだから、 「この淋しい土地に住んでお前のような話相手に去られては先の退屈が思いやられるな。今夕は名残りを惜しんで一パイやろうと、先程から家内にも酒肴の用意を命じてお待ちしていたところだから、さ | |||
| 江戸の火術 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
二人の昼鳶 「あッ、泥棒ッ」 井上半十郎正景は、押っ取刀で飛出しました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 かねやす迄を江戸のうちと言つた時代、巣鴨や大塚はそれから又一里も先の田舍で、田も畑も、武藏野の儘の木立も藪もあつた頃のことです。 | |||
| とけない問題 | ギルバート・キース・チェスタートン | 60分以内 | |
この変てこな事件――ブラウン神父が出合つた多くの事件の中でも或る意味で一番変てこな事件が起つたのは、たまたま例のフランス人の友達フランボウが犯罪商売から隠退して、犯罪調査者の商売を大元気で盛大に開業していたときであつた。 | |||