5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
3,551-3,600件 / 全4,139件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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薄紗の帳 | ステファヌ・マラルメ | 5分以内 | |
薄紗の帳たれてあれど、こよなき「あそび」は思ふらく、げにもゆゆしき涜(けがれ)かな、徒なりや床は無し。 | |||
白鳥 | ステファヌ・マラルメ | 5分以内 | |
純潔にして生氣あり、はた美はしき「けふ」の日よ、勢猛き鼓翼の一搏に碎(くだ)き裂くべきか、かの無慈悲なる湖水の厚氷、飛び去りえざりける羽影の透きて見ゆるその厚氷を。 | |||
エロディヤッド | ステファヌ・マラルメ | 5分以内 | |
ヒュイスマンスの小説『さかしま』の主人公ジァン・デ・ゼッセントが愛吟、マラルメ作『エロディヤッド』の斷章……………………噫(あゝ)なんぢ、鏡よ、愁によつてその縁の中に凍りたる水よ、いくたびも、いく時も、我が夢を悲み痛みて、なんぢが底深き氷の下に沈みたる落葉に似たるわが思出を求めつゝ、われは汝(なんぢ)の奧にはるかなる影とあらはる。 | |||
サバトの門立 | ルイ・ベルトラン | 5分以内 | |
女は夜半に起きて燭を點じ泥を取つて身に塗り、さて呪文を唱ふれば、身たちどころにサバトの集會に向ふ。 | |||
錬金道士 | ルイ・ベルトラン | 5分以内 | |
吾徒の術を修する法二あり。 | |||
胡弓 | ルイ・ベルトラン | 5分以内 | |
こはいかに、紛ふ無き親友ジァン・ガスパル・ドビュロオ、綱渡の一座中世に隱れ無き道化ものゝ蒼ざめ窶(やつ)れたる姿にあらずや。 | |||
五本の指 | ルイ・ベルトラン | 5分以内 | |
これまでに誰一人身代限やお仕置になつたことの無い正しい家柄「ジアン・ド・ニ※ルの家」親指は肉付豐かな弗羅曼の酒屋の亭主、根が瓢輕な巫山戯もの、三月釀造極上麥酒の招牌を出した戸口のとこで煙草をのんでる。 | |||
欝金草売 | ルイ・ベルトラン | 5分以内 | |
花のなかなる欝金草は鳥のなかなる孔雀の如し。 | |||
石工 | ルイ・ベルトラン | 5分以内 | |
石工の長曰く、見よ、この稜堡(りようほう)を、この支柱を。 | |||
ハルレム | ルイ・ベルトラン | 5分以内 | |
アムステルダムに金の雄鷄鳴けばハルレムに金の雌鷄卵を生むノストラダムス百首。 | |||
LEONARDO DA VINCI | アウグスト・プラーテン | 5分以内 | |
Urbino no wak※do kosowa edakumi no ichi to tat※re, Leonardo,Yo ni suguretaru kimi ga zae ni to wa kudarazi.。 | |||
ITALIA | アウグスト・プラーテン | 5分以内 | |
Konata ni wa Abruzzi no yama, kanata Pontini no numa,Geijutsu no kuni wo idete z※ka rakuyen ni iru.。 | |||
露西亜の言葉 | イワン・ツルゲーネフ | 5分以内 | |
疑ひ惑ふけふこのごろ、國運を思ひて、心病みぬるけふこのごろ、なれこそは、杖なれ、より木なれ、噫(あゝ)、大なるかな、忠なるかな、自由なるかな、露西亞の言葉よ。 | |||
あすは、明日は、 | イワン・ツルゲーネフ | 5分以内 | |
いかに、わが世の、あだなるや、空なるや、うつろなるや。 | |||
一僧 | イワン・ツルゲーネフ | 5分以内 | |
わが知己に一人の僧ありき――世を遁(のが)れ、行ひすましぬ。 | |||
よそ人のあざむが如く | アリギエリ・ダンテ | 5分以内 | |
よそ人のあざむが如く、君も亦あざみ給ふか我君よ、君はた知らじ、覺りえじ、世に不思議にも俤(おもかげ)のかくは移ろひ、變りたる深きいはれを、そは君がたへなる色を仰ぎ見し惑ひ心地ぞ。 | |||
ありとあらゆるわが思 | アリギエリ・ダンテ | 5分以内 | |
ありとあらゆるわが思、「愛」と語りて弛(たゆみ)なくその種々の語の數(かず)いと繁きひといろは、勢猛にわれをしも力の下に壓(お)さむとし、またひといろは勢を誇り語りて、らうがはし。 | |||
歌よ、ねがふは | アリギエリ・ダンテ | 5分以内 | |
「歌」よ、ねがふは「愛」の神さがし求めてかの君の前に伴ひ歌はなむ。 | |||
きその日は | アリギエリ・ダンテ | 5分以内 | |
きその日は思むすぼれ、とぼとぼと馬を進むる憂き旅路、これも旅かやまのあたり、路のもなかに「愛」の神、巡禮姿、しほたれて、衣手輕(かろ)し。 | |||
忌々しき「死」の大君は | アリギエリ・ダンテ | 5分以内 | |
忌々しき「死」の大君は慈悲の敵なり、昔より悲の母、かたくなに、言向けがたき司かな。 | |||
泣けよ恋人 | アリギエリ・ダンテ | 5分以内 | |
泣けよ、戀人、神の身の「愛」の君だに、愁歎のいはれを識りて泣き入りぬ。 | |||
あはれ今 | アリギエリ・ダンテ | 5分以内 | |
あはれ、今、「愛」の路行く君たちよ、止りても見よ、世の中に、われのに似たる悲をする人ありや。 | |||
びるぜん祈祷 | アリギエリ・ダンテ | 5分以内 | |
母なるをとめ、わが子のむすめ、賤しくして、また、なによりも尊く、永遠の謀のさだかなるめあて、君こそは人性を尊からしむれ、物みなの造りぬしも、其造りなるを卑まざりき。 | |||
忘れたるにあらねども | ・サッフォ | 5分以内 | |
たかき樹の枝にかかり、梢にかかり、果實とるひとが忘れてゆきたる、いな、忘れたるにあらねども、えがたくて、のこしたる紅き林檎の果のやうに。 | |||
君のねがひ | ・サッフォ | 5分以内 | |
君のねがひ望みたまふもの、もし道にかなひて尊きことならば、または、くちに正しからぬ言葉をたくみたまはずとならば、いかでか羞は君の眼を蓋ふべき、あからさまにいひいでたまふべきに。 | |||
夕づつの清光を歌ひて | ・サッフォ | 5分以内 | |
汝は晨朝の蒔き散したるものをあつむ。 | |||
さかほがひ | 上田敏 | 5分以内 | |
阿古屋の珠を溶きたる酒はのこさで酌まむ。 | |||
まちむすめ | 上田敏 | 5分以内 | |
かなしき契となりてけりさめてうれたき夢のあときはみて落つるいてふ葉のあしたの霜にうづむごとあゝわが戀はきゆべしや月はしづみてほしかげのきらめくよひの浴歸りに霜夜の下駄のおとかぞへ別れしひとのおもかげをおもひきたればときの鐘鐘にうらみはむかしよりこひするひとの情なれどかねをうらむも世の中にひとめの關のあればなりげにつれなきは義理の道さはいへ空の高みくら此... | |||
「黒瞳」より | ペドロ・アントニオ・アラルコン | 5分以内 | |
おくつきに跪(ひざまづ)きわが父の墳塋にとこしへの愛をわれにちかひぬ。 | |||
春夜 | アルフレッド・ミュッセ | 5分以内 | |
詩神うたびとよ、こといだけ、くちふれよ。 | |||
郷土 | 今野大力 | 5分以内 | |
草深い放牧地よ北海の高原に群がれる人々を養える郷土よ北海道よ未開地よここには名もなき小花も咲くであろう未だ人手に触れない谷間の姫百合も咲くであろう春ともなれば黄金の福寿草も咲くであろうかくてアイヌ古典の物語も想い出されるであろう2おお郷土の人々よ昔は卿等が渡道の頃は何処にも熊は住んでいた時として卿等よ憶い起してはならないあの殺伐な熊狩のあたりのことを又若き人々よあまりに華やかさを粧... | |||
辞典のすすめ | 吉川英治 | 5分以内 | |
とかく、現代人はまだ、辞書辞典などを、ほんとに、自分の頭脳にしきっていない。 | |||
雪村筆「茄子図」 | 吉川英治 | 5分以内 | |
画でも書でも掛ければそこの壁にはその作者が存在する。 | |||
私の見た大学 | 戸坂潤 | 5分以内 | |
私小説というものがあって、その評判は好悪相半ばしているようだが、それは私という自分であるものにしか判らない小説、自分だけが面白がるための小説、を意味する心算ではないらしい。 | |||
唯物論とファッシズム | 戸坂潤 | 5分以内 | |
今日の日本の反動形態は、総てが日本型ファッシズムに集中していると見做すことが出来る。 | |||
文章の音律 | 泉鏡花 | 5分以内 | |
近來の小説の文章は、餘程蕪雜になつたやうに考へられる、思想が大切であるのは言ふまでも無いが、粗笨な文章では思想が何んなに立派でも、讀者に通じはしまい、感じはしまいと思ふ。 | |||
夢の国 | 片山広子 | 5分以内 | |
雄心や花ふみにじりわか芽つみほゝゑむすべは知らずあらなむふと行きてかへらぬ人よ掌をすべりて消えし玉ならなくに身の秋にしのぶも悲し日陰草小さく咲きて散りし花はも天つ世の魂の足音のきこゆらしゆめの国ゆくあかつきの時思ひなゝあらそひもなき後の世は唯いとまあり眠る人のみつばさ破れ落ちしはやぶさやけ砂にうなじやかせて遠き空見るうつくしき青葉の岡の殿づくり饑ゑし百人つちはこぶらし花散りし胸の園生の垣ゆれて道行く人となり... | |||
安達ヶ原の鬼婆々(余白録) | 喜田貞吉 | 5分以内 | |
去る五月の中旬、大和の榛原町に行つた時、同町字足立といふ部落が、鬼筋だといふ説について、土地の人に尋ねて見たところが、昔こゝに安達ヶ原の鬼婆々が居つたといふ話があると教へてくれた。 | |||
〔喜田申す〕 | 喜田貞吉 | 5分以内 | |
喜田申す、中山君の早速の御投稿を感謝致します。 | |||
安達ヶ原の鬼婆々異考 | 中山太郎 | 5分以内 | |
「東北文化研究」創刊號の餘白録に、喜田先生の「安達ヶ原の鬼婆々」を讀んで、先生の御高見もさる事ながら、これに就いては小生も先年から多少考へてゐるところがあるので、こゝに異考として先生の驥尾に附し、敢て御笑ひ草までに書きつけるとした。 | |||
ANY WHERE OUT OF THE WORLD | シャルル・ピエール・ボードレール | 5分以内 | |
人生は一つの病院である。 | |||
或るまどんなに | シャルル・ピエール・ボードレール | 5分以内 | |
わたくしのつかへまつる聖母さま、おんみの為に、わたくしの悲しみの奥深く、地下の神壇を建立したい心願にござります。 | |||
計画 | シャルル・ピエール・ボードレール | 5分以内 | |
彼は淋しい大きな公園を散歩しながら独言つた、「あの女が襞の一杯ついてゐる贅を尽した宮廷服を着て、美しい黄昏の中を、広い芝生と泉水に向つた宮殿の大理石の石段を降りて来たらどんなに美しいだらう!なぜといつて、あの女は生れつき王女の風があるからな。 | |||
芸術家の告白祈祷 | シャルル・ピエール・ボードレール | 5分以内 | |
秋の日の暮方は何と身に沁み入ることだ。 | |||
午前一時に | シャルル・ピエール・ボードレール | 5分以内 | |
やつと独りになれた!聞えるものはのろくさい疲れきつた辻馬車の響ばかり。 | |||
射的場と墓地 | シャルル・ピエール・ボードレール | 5分以内 | |
墓地見晴し御休処――「妙な看板だな」――と我が散策者は独言つた――「それにしても、あれを見ると実際喉が渇く様に出来てゐる!きつとこゝの主人は、オラースや、エピキユールの弟子の詩人たちぐらゐは解つてゐるにちがひない。 | |||
人工天国 | シャルル・ピエール・ボードレール | 5分以内 | |
親しい女よ、良識はわれらに告げて居る、地上のものは殆んど存在してはゐない、真の現実はたゞ夢の中にあるのみだと。 | |||
道化とヸナス | シャルル・ピエール・ボードレール | 5分以内 | |
何といふすばらしい日だ!広大な公園は、愛神の支配の下にある若者のやうに、太陽のぎら/\した眼の下に悶絶してゐる。 | |||
窓 | シャルル・ピエール・ボードレール | 5分以内 | |
開いた窓の外からのぞき込む人は決して閉ざされた窓を眺める人ほど多くのものを見るものではない。 | |||
港 | シャルル・ピエール・ボードレール | 5分以内 | |
港は人生の闘に疲れた魂には快い住家である。 |
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