作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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『春と修羅』補遺 | 宮沢賢治 | 30分以内 | |
手簡雨がぽしゃぽしゃ降ってゐます。 | |||
『注文の多い料理店』新刊案内 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
イーハトヴは一つの地名である。 | |||
山男の四月 | 宮沢賢治 | 30分以内 | |
山男は、金いろの眼を皿のようにし、せなかをかがめて、にしね山のひのき林のなかを、兎(うさぎ)をねらってあるいていました。 | |||
若い木霊 | 宮沢賢治 | 30分以内 | |
〔冒頭原稿数枚なし〕「ふん。 | |||
学者アラムハラドの見た着物 | 宮沢賢治 | 30分以内 | |
学者のアラムハラドはある年十一人の子を教えておりました。 | |||
農民芸術の興隆 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
……何故われらの芸術がいま起らねばならないか……曾ってわれらの師父たちは乏しいながら可成楽しく生きてゐたそこには芸術も宗教もあったB※chner明治維新以前家屋衣服食物労働宗教音楽舞踊芝居遊楽創造経済の変動に伴ふ所有衝動の発達科学による急激な技術の進歩による機械的の設計田植踊節句祈願植物医師の例労働は古に遡るに従って漸く非労働となる如何にして労働が発展し来れるや解し難きものあり蓋し原始人の労... | |||
月夜のでんしんばしらの軍歌 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
ドツテテドツテテ、ドツテテド、でんしんばしらのぐんたいははやさせかいにたぐひなしドツテテドツテテ、ドツテテドでんしんばしらのぐんたいはきりつせかいにならびなし。 | |||
花巻農学校精神歌 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
(一)日ハ君臨シカガヤキハ白金ノアメソソギタリワレラハ黒キツチニ俯シマコトノクサノタネマケリ(二)日ハ君臨シ穹窿ニミナギリワタス青ビカリヒカリノアセヲ感ズレバ気圏ノキハミ隈モナシ(三)日ハ君臨シ玻璃ノマド清澄ニシテ寂カナリサアレマコトヲ索メテハ白亜ノ霧モアビヌベシ(四)日ハ君臨シカガヤキノ太陽系ハマヒルナリケハシキタビ... | |||
楢ノ木大学士の野宿 | 宮沢賢治 | 60分以内 | |
楢ノ木大学士は宝石学の専門だ。 | |||
春と修羅 第二集 | 宮沢賢治 | 1時間〜 | |
この一巻はわたくしが岩手県花巻の農学校につとめて居りました四年のうちの終りの二年の手記から集めたものでございますこの四ヶ年はわたくしにとってじつに愉快な明るいものでありました先輩たち無意識なサラリーマンスユニオンが近代文明の勃興以来或いは多少ペテンもあったではありませうがとにかく巨きな効果を示し絶えざる努力と結束で獲得しましたその結果わたくしは毎日わづか二時間乃至四時間のあ... | |||
春と修羅 第三集 | 宮沢賢治 | 1時間〜 | |
七〇六村娘一九二六、五、二、畑を過ぎる鳥の影青々ひかる山の稜雪菜の薹を手にくだきひばりと川を聴きながらうつつにひととものがたる[#改ページ]七〇九春一九二六、五、二、陽が照って鳥が啼きあちこちの楢の林も、けむるときぎちぎちと鳴る汚ない掌を、おれはこれからもつことになる[#改ページ]七一水汲み一九二六、五、一五、... | |||
詩ノート | 宮沢賢治 | 1時間〜 | |
七四四病院一九二六、一一、四、途中の空気はつめたく明るい水でした熱があると魚のやうに活溌でそして大へん新鮮ですな終りの一つのカクタスがまばゆく燃えて居りました市街も橋もじつに光って明瞭で逢ふ人はみなアイスランドへ移住した蜂雀といふ風の衣裳をつけて居りましたあんな正確な輪廓は顕微鏡分析の晶形にも恐らくなからうかと思ふのであります[#改ページ]七四五〔霜と聖さで畑の砂はいっぱいだ〕... | |||
〔蒼冷と純黒〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
〔冒頭欠〕たいエゴイストだ。 | |||
丹藤川〔「家長制度」先駆形〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
火皿は油煙をふりみだし、炉の向ふにはこの家の主人の膝が大黒柱を切って投げ出しどっしりがたりと座ってゐる。 | |||
沼森 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
石ヶ森の方は硬くて瘠せて灰色の骨を露はし大森は黒く松をこめぜいたくさうに肥ってゐるが実はどっちも石英安山岩だ。 | |||
猫 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
(四月の夜、とし老った猫が)友達のうちのあまり明るくない電燈の向ふにその年老った猫がしづかに顔を出した。 | |||
花壇工作 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
おれは設計図なぞ持って行かなかった。 | |||
疑獄元兇 | 宮沢賢治 | 10分以内 | |
とにかく向ふは検事の立場、今の会釈は悪くない。 | |||
大礼服の例外的効果 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
こつこつと扉を叩いたのでさっきから大礼服を着て二階の式場で学生たちの入ったり整列したりする音を聞きながらストウヴの近くできうくつに待ってゐた校長は低くよしと答へた。 | |||
さいかち淵 | 宮沢賢治 | 30分以内 | |
八月十三日さいかち淵(ぶち)なら、ほんとうにおもしろい。 | |||
田園迷信 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
十の蜂舎の成りしときよき園成さば必らずや鬼ぞうかがふといましめしかしらかむろのひとありき山はかすみてめくるめき桐むらさきに燃ゆるころその農園の扉を過ぎて苺需めしをとめありそのひとひるはひねもすを風にガラスの点を播き夜はよもすがらなやましきうらみの歌をうたひけり若きあるじはひとひらの白銅をもて帰れるにをとめしづかにつぶやきてこの園われが園といふかくて... | |||
樹園 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
髪白き山田博士が書いだき帰り往くころかはたれはしづに這ひ来てふくよかに木の芽ほごるゝ鳥飛びて気圧を高み守衛長〔以下未完〕ぎごちなき独乙冠詞を青々となげく窓あり。 | |||
隅田川 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
水はよどみて日はけぶり桜は青き夢の列汝(な)は酔ひ痴れてうちをどる泥洲の上にうちをどる母をはるけきなが弟子は酔はずさびしくそらを見るその蘆生えの蘆に立ちましろきそらをひとり見る。 | |||
八戸 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
さやかなる夏の衣してひとびとは汽車を待てども疾みはてしわれはさびしく琥珀もて客を待つめりこの駅はきりぎしにして玻璃の窓海景を盛り幾条の遙けき青や岬にはあがる白波南なるかの野の町に歌ひめとなるならはしのかゞやける唇や頬われとても昨日はありにきかのひとになべてを捧げかゞやかに四年を経しにわが胸はにはかに重く病葉と髪は散りにきモートルの爆音高く窓... | |||
遊園地工作 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
歳は世紀に曾つて見ぬ石竹いろと湿潤と人は三年のひでりゆゑ食むべき糧もなしといふ稲かの青き槍の葉は多く倒れてまた起たず六条さては四角なる麦はかじろく空穂しぬこのとききみは千万の人の糧もてかの原に亜鉛のいらか丹を塗りていでゆの町をなすといふこの代あらば野はもつて千年の計をなすべきに徒衣ぜい食のやかららに賤舞の園を供すとか。 | |||
講後 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
いたやと楢の林つきてかの鉛にも続くといへる広きみねみち見え初めたればわれ師にさきだちて走りのぼり峯にきたりて悦び叫べり江釣子森は黒くして脚下にあり北上の野をへだてて山はけむりそが上に雲の峯かゞやき立てり人人にまもられて師もやがて来りたまふにみけしき蒼白にして単衣のせなうるほひ給ひきわれなほよろこびやまず石をもて東の谷になげうちしにその石遙か下方にして戞として樹をうちまた茂... | |||
雹雲砲手 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
なべて葡萄に花さきて蜂のふるひのせはしきにをちこち青き銅液の噴霧にひるは来りけりにはかに風のうち死してあたりいよよにまばゆきを見ずやかしこの青きそら友よいざ射て雹の雲。 | |||
青柳教諭を送る | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
瘠せて青めるなが頬は九月の雨に聖くして一すぢ遠きこのみちを草穂のけぶりはてもなし。 | |||
〔霧降る萱の細みちに〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
霧降る萱の細みちにわれをいぶかり腕組めるなはたくましき漢子かな白き上着はよそへどもひそに醸せるなが酒をうち索めたるわれならずはがねの槌は手にあれどながしづかなる山畑に銅を探らんわれならず検土の杖はになへども四方にすだけるむらどりの一羽もために落ちざらん土をけみして培の企画をなさんつとめのみさあればなれよ高萱の群うち縫へるこのみちをわがためにこそひらけかし権... | |||
楊林 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
エレキに魚をとるのみか鳥さへ犯すしれをのこ捕らでやまんと駐在の戸田巡査こそいかめしきまこと楊に磁の乗りて小鳥は鉄のたぐひかやひとむれさつと落ち入りてしらむ梢ぞあやしけれ。 | |||
〔われらが書に順ひて〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
われらが書に順ひてその三稜の壇に立ちクラリネットとオボーもて七たび青くひらめける四連音符をつゞけ奏しあたり雨降るけしきにてひたすら吹けるそのときにいつかわれらの前に立ちかなしき川をうち流し渦まく風をあげありしかの逞ましき肩もてる黒き上着はそも誰なりし。 | |||
幻想 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
濁みし声下より叫ぶ炉はいまし何度にありや八百といらへをすれば声なくて炭を掻く音声ありて更に叫べりづくはいまし何度にありや八百といらへをすればまたもちえと舌打つひゞき灼熱のるつぼをつゝみむらさきの暗き火は燃えそがなかに水うち汲める母の像恍とうかべり声ありて下より叫ぶ針はいま何度にありや八百といらへて云へばたちまちに階を来る音八百は何のたはごと... | |||
〔われ聴衆に会釈して〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
われ聴衆に会釈して歌ひ出でんとしたるとき突如下手の幕かげにまづおぼろなる銅鑼鳴りてやがてジロフォンみだれうつわが立ち惑ふそのひまに琴はいよよに烈しくてそはかの支那の小娘とわれとが潔き愛恋をあらぬかたちに歪めなし描きあざけり罵りて衆意を迎ふるさまなりきそを一すぢのたはむれとなすべき才もあらざればたゞ胸あつく頬つりて呆けたるごとくわが立てばもろびとどつと声あげ... | |||
春章作中判 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
一、ましろき蘆の花噴けば青き死相を眼にたゝへ大太刀舞はす乱れ髪二、白紙を結ぶすはだしや死を嘲ける青の隈雪の反射のなかにして鉄の鏡をかゝげたり。 | |||
〔ながれたり〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
ながれたり夜はあやしく陥りてゆらぎ出でしは一むらの陰極線の盲あかりまた螢光の青らむとかなしく白き偏光の類ましろに寒き川のさま地平わづかに赤らむはあかつきとこそ覚ゆなれ(そもこれはいづちの川のけしきぞも)げにながれたり水のいろながれたりげに水のいろこのあかつきの水のさまはてさへしらにながれたり(そもこれはいづちの川のけしきぞも)明るくかろ... | |||
こゝろ | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
曇りてとざし風にゆるそれみづからぞ樹のこゝろ光にぬるみ気に析くるそのこと巌のこゝろなり樹の一本は一つの木規矩なき巌はたゞ巌。 | |||
饗宴 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
ひとびと酸き胡瓜を噛みやゝに濁れる黄の酒の陶の小盃に往復せりそは今日賦役に出でざりし家々より権左エ門が集め来しなれまこと権左エ門の眼双に赤きは尚褐玻璃の老眼鏡をかけたるごとく立つて宰領するこの家のあるじ熊氏の面はひげに充てり榾のけむりは稲いちめんにひろがり雨は※[#「さんずい+堂」、U+6F1F、197-12]々青き穂並にうち注げりわれはさながらわれにもあらず稲の品種をもの云へば或いはペ... | |||
〔こんにやくの〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
こんにやくのす枯れの茎をとらんとて水こぼこぼと鳴るひぐれまぢかの笹はらを兄弟二人わけ行きにけり。 | |||
開墾地 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
焦ぎ木のむらはなほあれば山の畑の雪消えて〔以下なし〕――――――――青年団が総出にてしだれ桜を截りしなり。 | |||
〔弓のごとく〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
弓のごとく鳥のごとく昧爽の風の中より家に帰り来れり。 | |||
水部の線 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
きみがおもかげうかべんと夜を仰げばこのまひる蝋紙に描きし北上の水線青くひかるなれ竜や棲みしと伝へたるこのこもりぬの辺を来れば夜ぞらに泛ぶ水線の火花となりて青々と散る。 | |||
〔卑屈の友らをいきどほろしく〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
卑屈の友らをいきどほろしく粘土地二片をはしりてよぎり崖にて青草黄金なるを知りのぼりてかれ草黄なるをふめば白雪きららに落ち来るものか一列赤赤ならべるひのきふたゝび卑屈の友らをおもひたかぶるおもひは雲にもまじへかの粘土地なるかの官庁に灰鋳鉄のいかりを投げよ。 | |||
〔われかのひとをこととふに〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
われかのひとをこととふになにのけげんもあらざるをなにゆゑかのとき協はざるクラリオネットの玲瓏をわらひ軋らせわらひしや。 | |||
〔郡属伊原忠右エ門〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
郡属伊原忠右エ門科頭にゴムの靴はきて冬の芝生をうちよぎり南ちゞれし綿雲に雨量計をぞさゝげたる天狗巣病にはあらねどもあまりにしげきこずゑかな。 | |||
〔まひるつとめにまぎらひて〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
まひるつとめにまぎらひてきみがおもかげ来ぬひまはこころやすらひはたらきしそのことなにかねたましき新月きみがおももちをつきの梢にかゝぐれば凍れる泥をうちふみてさびしく恋ふるこゝろかな。 | |||
〔洪積の台のはてなる〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
洪積の台のはてなる一ひらの赤き粘土地桐の群白くひかれど枝しげくたけ低ければ鍛冶町の米屋五助は今日も来て灰を与へぬ。 | |||
〔ゆがみつゝ月は出で〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
ゆがみつゝ月は出でうすぐもは淡くにほへり汽車のおとはかなく恋ごゝろ風のふくらしペンのさやうしなはれ山の稜白くひかれり汽車の音はるけくなみだゆゑ松いとくろしかれ草はさやぎてわが手帳たゞほのかなり。 | |||
セレナーデ 恋歌 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
江釣子森の右肩に雪ぞあやしくひらめけどきみはいまさずルーノの君は見えまさず夜をつまれし枕木黒く群あちこちに安けれどきみはいまさずとゞろにしばし行きかへどきみはいまさずポイントの灯はけむれどもルーノのきみの影はなきあゝきみにびしひかりもてわが青じろき額を射ばわが悩あるは癒えなんに。 | |||
〔鷺はひかりの空に餓ゑ〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
鷺はひかりのそらに餓ゑ羊歯にはそゝぐきりさめをあしきテノールうちなして二人の紳士森を来る。 | |||
〔甘藍の球は弾けて〕 | 宮沢賢治 | 5分以内 | |
甘藍の球は弾けて青ぞらに白雲の房呑屋より二人の馬丁よろめきてあらはれ出づる。 |
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