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凾館港春夜光景

宮沢賢治

『凾館港春夜光景』は青空文庫で公開されている宮沢賢治の短編作品。767文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
767文字
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書出

地球照ある七日の月が、 海峡の西にかかって、 岬の黒い山々が 雲をかぶってたゞずめば、 そのうら寒い螺鈿の雲も、 またおぞましく呼吸する そこに喜歌劇オルフィウス風の、 赤い酒精を照明し、 妖蠱奇怪な虹の汁をそゝいで、 春と夏とを交雑し 水と陸との市場をつくる   ……………………きたわいな   つじうらはっけがきたわいな   オダルハコダテガスタルダイト、   ハコダテネムロインデコライト   

初出
底本日本随筆紀行第二巻 札幌|小樽|函館 北の街はリラの香り
表記
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