青空文庫の全作品
青空文庫で公開されているすべての著者の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 無題(二) | 宮本百合子 | 10分以内 | |
世間知らずで母親のわきの下からチラリチラリと限りなく広く又深いものの一部分をのぞいて赤くなって嬉しがったりおびえたりして居る私の様なものが、これから云う様な事を切り出すのはあんまり荷のかちすぎた又云おうと思う全部は必してつくせまいとは思いながら、まだ若い何でも自分の考えて居る事を信じて居易い時の私の心は、それを思ってひかえて居る事が出来ない。 | |||
| 夜 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
青銅の扉に秘密を閉して もだせる夜の厳さよ! 万物はかたずのみて 闇に立ち迷う奇蹟をながめ 故知らぬ暗示に胸をとどろかす 偉なるかな! 奇なるかな! 生あるものは総てかく低唱しつつ 厚き帳のかなた身じろぐ夜の精を見んと 行手すかしつつさぐり見るなり 無限の闇の広き宙には 乾坤の敗者の歎きと 勝者の鬨の声と 石棺の底より 過去を叫ぶ亡霊のうごめき 奇しき形に 其の音波を伝えつつ 闇に生れ闇に消え行く | |||
| 片すみにかがむ死の影 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
うす暗き片すみにかがむ死の影は 夜の気の定まると共に その衣のひだをまし 光をまし 毒気をまして 人間の心の臓をうかがいて迫る。 | |||
| 秋風 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
秋風が冷や冷やと身にしみる。 | |||
| 秋毛 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
病みあがりの髪は妙にねばりが強くなって、何ぞと云ってはすぐこんぐらかる。 | |||
| 冬の海 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
あんまりはっきり晴れ渡らない空合で、風も静かに気にかからぬまでに吹いて居る。 | |||
| 熱 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
時候あたりの気味で、此の二三日又少し熱が出た。 | |||
| 大いなるもの | 宮本百合子 | 10分以内 | |
大いなるものの悲しみ! 偉大なるものの歎き! すべての時代に現われた大いなるものは、押並べて其の輝やかしい面を愁の涙に曇らして居る。 | |||
| 無題(三) | 宮本百合子 | 5分以内 | |
未練も容謝もない様に、天から真直な大雨が降って居る。 | |||
| 秋の夜 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
月そそぐいずの夜 揺れ揺れて流れ行く光りの中に 音もなく一人もだし立てば 萌え出でし思いのかいわれ葉 瑞木となりて空に冲る。 | |||
| 小さい子供 | 宮本百合子 | 10分以内 | |
小寒に入った等とは到底思われない程穏かな好い日なので珍らしく一番小さい弟を連れて植物園へ行って見ました。 | |||
| 二月七日 | 宮本百合子 | 30分以内 | |
彼女は耳元で激しく泣き立てる小さい妹の声で夢も見ない様な深い眠りから、丁度玉葱の皮を剥く様に、一皮ずつ同じ厚さで目覚まされて行きました。 | |||
| 雨が降って居る | 宮本百合子 | 5分以内 | |
細い雨足で雨が降って居る。 | |||
| 無題(四) | 宮本百合子 | 5分以内 | |
私は絶えず本を読まなければならないと云う心持がして居る。 | |||
| 一条の縄 | 宮本百合子 | 30分以内 | |
月の冴えた十一月の或る夜である。 | |||
| 自伝 | 三島霜川 | 30分以内 | |
幼い時から、小説類を讀むことが好きで、十二三の頃から古いものでは水滸傳だとか三國志だとか、新らしいものでは涙香の飜譯物や、南翠の作を好んで讀んだ。 | |||
| 老子化胡経 | 桑原隲蔵 | 30分以内 | |
一 如何なる宗教でも、他の國民の間に傳播して行く際には、その國民の有して居つた舊信仰と衝突するものである。 | |||
| 支那猥談 | 桑原隲蔵 | 30分以内 | |
一 吾が輩は今支那の時事問題について格別の意見をもつて居らぬ。 | |||
| 詩と散文との間を行く発想法 | 折口信夫 | 10分以内 | |
かう言ふ憎々しい物言ひをして、大變な勞作を積んで入らつしやる作家諸氏に失禮に當つたら、御免下さい。 | |||
| 文学を愛づる心 | 折口信夫 | 10分以内 | |
文學を愛でゝめで痴れて、やがて一生を終へようとして居る一人の、追憶談に過ぎぬかも知れない。 | |||
| 文学に於ける虚構 | 折口信夫 | 30分以内 | |
このごろ、短歌の上で虚構の問題が大分取り扱はれて來た。 | |||
| 好悪の論 | 折口信夫 | 10分以内 | |
鴎外と逍遙と、どちらが嗜きで、どちらが嫌ひだ。 | |||
| 水中の友 | 折口信夫 | 10分以内 | |
いつまでも ものを言はなくなつた友人――。 | |||
| 小説の予言者 | 折口信夫 | 5分以内 | |
私の知つた文學者には、豫言者だちの人と、饒舌家型の人とがあつて、著しい相違を見せてゐる。 | |||
| 死者の書 続編(草稿) | 折口信夫 | 30分以内 | |
山々の櫻の散り盡した後に、大塔中堂の造立供養は行はれたのであつた。 | |||
| 『新新訳源氏物語』あとがき | 与謝野晶子 | 10分以内 | |
燦然と千古に光る東洋文学の巨篇源氏物語の価値は今さら説く必要もない。 | |||
| 『新訳源氏物語』初版の序 | 森鴎外 | 5分以内 | |
源氏物語を現代の口語に訳する必要がありましょうか。 | |||
| 『新訳源氏物語』初版の序 | 上田敏 | 10分以内 | |
源氏物語の現代口語訳が、与謝野夫人の筆に成って出版されると聞いた時、予はまずこの業が、いかにもこれにふさわしい人を得たことを祝した。 | |||
| 商品としての近代小説 | 平林初之輔 | 30分以内 | |
一 文学作品の大衆性の問題は、ルナチヤルスキイ等がいふやうに、文学作品の形式の問題に止まるであらうか? 更に進んでは、これは文学そのものに内在する問題であらうか? そして或る作品が大衆性を有するといふこと自体が、その作品の何か非常に望ましき芸術的なメリツト若しくは価値であるだらうか? 私は最近まで、この疑問に対して「然り」と答へるのを常としてゐた。 | |||
| 村々の祭り | 折口信夫 | 30分以内 | |
一 今宮の自慢話 ことしの夏は、そんな間がなくて、とう/\見はづして了うたので、残念に思うてゐる。 | |||
| 山の音を聴きながら | 折口信夫 | 10分以内 | |
ようべは初めて、澄んだ空を見た。 | |||
| 春永話 | 折口信夫 | 10分以内 | |
むら/\と見えて たなびく顔見世の幟のほどを 過ぎて来にけり 昭和十年三月、私の作る所である。 | |||
| 辞書 | 折口信夫 | 30分以内 | |
日本の辞書のできてくる道筋について考えてみる。 | |||
| 人形の話 | 折口信夫 | 30分以内 | |
歌舞伎に関係のある話は、御祭りの芝の舞台の話でしまっておき、この章では話を変えて、人形の話を簡単にしておきたいと思う。 | |||
| 神道の新しい方向 | 折口信夫 | 30分以内 | |
昭和二十年の夏のことでした。 | |||
| ほうとする話 | 折口信夫 | 60分以内 | |
一 ほうとする程長い白浜の先は、また、目も届かぬ海が揺れてゐる。 | |||
| 鬼の話 | 折口信夫 | 30分以内 | |
一 おにと神と 「おに」と言ふ語にも、昔から諸説があつて、今は外来語だとするのが最勢力があるが、おには正確に「鬼」でなければならないと言ふ用語例はないのだから、わたしは外来語ではないと思うてゐる。 | |||
| 雛祭りの話 | 折口信夫 | 10分以内 | |
一 淡島様 黙阿弥の脚本の「松竹梅湯島掛額」は八百屋お七をしくんだものであるが、其お七の言葉に、内裏びなを羨んで、男を住吉様女を淡島様といふ条りが出てくる。 | |||
| たなばたと盆祭りと | 折口信夫 | 30分以内 | |
一 この二つの接近した年中行事については、書かねばならぬ事の多すぎる感がある。 | |||
| 錦木 | 宮本百合子 | 1時間〜 | |
(一) 京でなうても御はなは咲いた 恋の使の春の小雨が たよりもて来てそとさゝやけば 花は恥らふてポト笑んだ 京でなうても御はなはさいた。 | |||
| ひな勇はん | 宮本百合子 | 60分以内 | |
いつでも黒い被衣を着て切下げて居た祖母と京都に行って居たのは丁度六月末池の水草に白い豆の様な花のポツリポツリと見え始める頃から紫陽花のあせる頃までで私にはかなり長い旅であった。 | |||
| 葦笛(一幕) | 宮本百合子 | 30分以内 | |
人物 精霊 三人 シリンクス ダイアナ神ニ侍リ美くしい又とない様な精女 ペーン マアキュリの長子林の司 こんもりしげった森の中遠くに小川がリボンの様に見える所。 | |||
| 千世子 | 宮本百合子 | 1時間〜 | |
(一) 一足門の外に出ればもう田があきるまで見渡たせるほど田舎めいた何の変化もない、極うすい水色の様な空気の山の中に千世子の一家はもう二十年近く住んで居る。 | |||
| 千世子(二) | 宮本百合子 | 60分以内 | |
(一) 外はしとしとと茅葦には音もなく小雨がして居る。 | |||
| 千世子(三) | 宮本百合子 | 1時間〜 | |
(一) 千世子は大変疲れて居た。 | |||
| 胚胎 | 宮本百合子 | 1時間〜 | |
時代 中古、A.D. 十一世紀頃――A.D. 1077―A.D. 1095 人物 グレゴリオ七世 ローマ法王 ヘンリー四世 ドイツ帝 老人 ヘンリー四世の守役を勤めた人九十以上の年になって居る。 | |||
| 蛋白石 | 宮本百合子 | 60分以内 | |
(一) 劇場の廊下で知り合いになってからどう気が向いたものか肇はその時紹介して呉れた篤と一緒に度々千世子の処へ出掛けた。 | |||
| 「奈良」に遊びて | 宮本百合子 | 5分以内 | |
(一) 古代芸術の香高い所、そして美しい山水にかこまれた「奈良」という土地に対して、私はまあ、どれ位い憧憬の心を持っていた事でしょう。 | |||
| 無題 | 宮本百合子 | 30分以内 | |
河原蓬と云う歌めいた響や、邪宗の僧、摩利信乃法師等と云う、如何にも古めかしい呼名が、芥川氏一流の魅力を持って、私の想像を遠い幾百年かの昔に運び去ると同時に、私の心には、又何とも云えないほど、故国の薫りが高まって来た。 | |||
| いとこ同志 | 宮本百合子 | 30分以内 | |
今からもう二十一二年昔、築地の方に、Sと云う女学校がありました。 | |||