5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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花火の夢 | 木村荘八 | 5分以内 | |
花火で忘られない記憶は、私の家の屋根へ風船の付いた旗の落ちたことだ。 | |||
刎橋の受け台について | 木村荘八 | 5分以内 | |
吉原のおはぐろ溝とこれに架かつた刎橋――(一葉がこの字を使つている)――「たけくらべ」にいふ「……垢ぬけのせし三十あまりの年増、小ざつぱりとせし唐棧ぞろひに紺足袋はきて、雪駄ちやらちやら忙がしげに横抱きの小包はとはでもしるし、茶屋が棧橋とんと沙汰して、廻り遠やこゝからあげまする、誂へ物の仕事やさんとこのあたりに言ふぞかし……」、この棧橋。 | |||
「東京恋慕帖」自序 | 正岡容 | 5分以内 | |
おもへば大空襲に先立つ年余、日に/\荒蕪し行く東京都ではあつたが、郷土故の愛情はまた格別で、いまのうちに私の全作品の心臓をなしてゐるこの東京のおもひでをかき付けておかうとおもひ立ちどうやら「東京伝統美」と題し「わが日和下駄」と傍書した三百枚ちかい作品ができ上がつた。 | |||
お岩と与茂七 | 折口信夫 | 5分以内 | |
私などは、上方興行に出る「いろは仮名四谷怪談」風な演出になじんで来たのだから、多少所謂「東海道四谷怪談」では、気持ちのあはぬ所を感じる。 | |||
歌舞妓芝居後ありや | 折口信夫 | 5分以内 | |
音羽屋六代の主尾上菊五郎歿す。 | |||
歌舞妓とをどり | 折口信夫 | 5分以内 | |
東京と上方とでは舞踊家の態度が異つてゐる。 | |||
芸の壮大さ | 折口信夫 | 5分以内 | |
日本の大貴族であつた人が、東京劇場の先代萩政岡忠義の段を見てをられた。 | |||
芸の有為転変相 | 折口信夫 | 5分以内 | |
「……花を惜しめど花よりも惜しむ子を棄て武士を捨て、住みどころさへ定めなき有為転変の世の中や……。 | |||
実悪役者を望む | 折口信夫 | 5分以内 | |
大谷友右衛門は、松本幸四郎と共に、立役らしい本当の姿を持つた人だと思ひます。 | |||
宗十郎を悼む | 折口信夫 | 5分以内 | |
播州姫路といへば、沢村一家と因縁のありさうな土地である。 | |||
文楽の光明 | 折口信夫 | 5分以内 | |
今の時期の日本人に、一番見せたく思はれるのは、文楽座の舞台が、最濃厚に持つてゐる愁ひの芸術である。 | |||
実感 | 織田作之助 | 5分以内 | |
文子は十七の歳から温泉小町といわれたが、「日本の男はみんな嘘つきで無節操だ。 | |||
星の劇場 | 織田作之助 | 5分以内 | |
「歩哨に立って大陸の夜空を仰いでいるとゆくりなくも四ッ橋のプラネタリュウムを想いだした……」と戦地の友人から便りがあったので、周章てて四ッ橋畔の電気科学館へ行き六階の劇場ではじめてプラネタリュウムを見た。 | |||
薬局 | 織田作之助 | 5分以内 | |
その男は毎日ヒロポンの十管入を一箱宛買いに来て、顔色が土のようだった。 | |||
雨後 | 堀辰雄 | 5分以内 | |
六月二十日これでもう山小屋に雨に降りこめられてゐること一週間。 | |||
絵はがき | 堀辰雄 | 5分以内 | |
一九三〇年八月十七日、K村にて僕がホテルのベッドに横になつて、讀書をしてゐたら、窓から、向日葵の奴がしきりにそれをのぞきこむのだ。 | |||
新人紹介 | 堀辰雄 | 5分以内 | |
一、履歴、僕は千九百四年十二月東京に生れた。 | |||
尖端人は語る | 堀辰雄 | 5分以内 | |
私は書かうと思つてもどうしても書けないやうな時がある。 | |||
山日記その二 | 堀辰雄 | 5分以内 | |
十月九日こちらはもう秋が深い。 | |||
パイプについての雑談 | 堀辰雄 | 5分以内 | |
この二三日、咽喉が痛くてしかたがない。 | |||
心の姿の研究 | 石川啄木 | 5分以内 | |
夏の街の恐怖焼けつくやうな夏の日の下におびえてぎらつく軌条の心。 | |||
「古代感愛集」読後 | 堀辰雄 | 5分以内 | |
お寒くなりましたしかしそれ以上に寒ざむしい世の中の變り果てた有樣のやうでございますねときどき東京に行つて歸つてきた友人などに東京の話を聞くたびに、先生などいかがお暮らしかと、心の痛いやうな思ひをいたしますさういふ折など、いつぞや頂戴いたした御手づつの「古代感愛集」を披いては、さういふ一切を超えられた、先生の搖ぎもなさらぬやうなお姿を偲んでは、何かと心を擾しがちな自分の氣おくれを叱つて居りますかういふ現在において、「古代感愛集」はますます私には何よりも得難い書物となりました... | |||
或外国の公園で | 堀辰雄 | 5分以内 | |
「……伊太利は好い效果を與へてくれましたけれど、こんどは私には北方が、空間が、風が必要になつたやうな氣がいたします……」と、一九〇四年四月二十九日、當時羅馬に滯在してキエルケゴオル、ヤコブセン等の作品を好んで讀んでゐたライネル・マリア・リルケはそのスカンヂナヴィア在住の女友達エレン・ケイに宛てて書いてゐる。 | |||
嘉村さん | 堀辰雄 | 5分以内 | |
嘉村礒多さんとは三遍ばかりお會ひしました。 | |||
(きのふプルウストの……) | 堀辰雄 | 5分以内 | |
きのふプルウストの小説を讀んでゐましたら小説家のベルゴットの死を描いた一節に逢着しました。 | |||
近況 | 堀辰雄 | 5分以内 | |
神西君が僕のことを山のぼりなどしたやうに書いたものだから、みんながもつと身體に氣をつけて、あんまり無茶をしないやうにといつてよこす。 | |||
心の仕事を | 堀辰雄 | 5分以内 | |
御手紙拜見しました。 | |||
更級日記など | 堀辰雄 | 5分以内 | |
御質問にお答へするほど、日本の古典をよく讀んでゐませんので大變困りましたが、一、僅かに讀んだものの中では、「更級日記」などが隨分好きです。 | |||
さらにふたたび | ライネル・マリア・リルケ | 5分以内 | |
さらにふたたび、よしや私達が愛の風景ばかりでなく、いくつも傷ましい名前をもつた小さな墓地をも、他の人達の死んでいつた恐ろしい沈默の深淵をも知つてゐようと、さらにふたたび、私達は二人して古い樹の下に出ていつて、さらにふたたび、身を横たへよう花々のあひだに、空にむかつて。 | |||
辻野久憲君 | 堀辰雄 | 5分以内 | |
辻野君のこと、大へん悲しい。 | |||
端書 | 堀辰雄 | 5分以内 | |
何か書きたいと思つて、いろいろ考へてゐるのだけれど、つい怠けて――怠けてゐるくらゐ僕の健康にいいことはないので――なかなか思ひ立つて書けないのです。 | |||
萩の花 | 堀辰雄 | 5分以内 | |
萩の花については、私は二三の小さな思ひ出しか持つてゐない。 | |||
葉桜日記 | 堀辰雄 | 5分以内 | |
――私は、中野重治の譯したハイネの手紙の寫しが以前から私の手許にあるので、それを私の雜誌に載せたいと思つてゐるが、二三個處意味不明のところがある。 | |||
花を持てる女 | 堀辰雄 | 5分以内 | |
私がまだ子供の時である。 | |||
春浅き日に | 堀辰雄 | 5分以内 | |
二三日前の或る温かなぽかぽかするやうな午後、僕はうかうかと三宅坂から赤坂見付まで歩いてしまつた。 | |||
冬 | ライネル・マリア・リルケ | 5分以内 | |
まだすこしもスポオツの流行らなかつた昔の冬の方が私は好きだ。 | |||
豆自伝 | 堀辰雄 | 5分以内 | |
私が四歳の五月の節句のとき、隣家から發した火事のために、私の五月幟も五月人形もみんな燒けてしまつた。 | |||
行く春の記 | 堀辰雄 | 5分以内 | |
三月のはじめから又僕は病氣でねてゐました。 | |||
夢 | ライネル・マリア・リルケ | 5分以内 | |
第七夜私は少女を搜した。 | |||
わぎもこ | 堀辰雄 | 5分以内 | |
妻の母方の祖父は、土屋彦六といつて、明治のころ、靜岡で牧師をしてゐた。 | |||
エマオの旅びと | 堀辰雄 | 5分以内 | |
「我々はエマオの旅びとたちのやうに我々の心を燃え上らせるクリストを求めずにはゐられないのであらう。 | |||
「エル・ハヂ」など | 堀辰雄 | 5分以内 | |
「羅馬を後にして、カンパニヤの野邊を横り、アルバノの山の東を走り、險しき山の崖、石多き川の谷を過ぎ、いつしかカッシノに著けば、近くモンテ・カッシノ山の聳ゆるあり、僧院の建物見ゆ。 | |||
CARTE POSTALE | 堀辰雄 | 5分以内 | |
夕暮である。 | |||
ジャム、君の家は | シャルル・ゲラン | 5分以内 | |
「マルテの手記」の一節に、巴里の陋巷で苦惱に充ちた生活をしてゐる孤獨なマルテが、或日圖書館で讀んだ一人の田園詩人――山のなかの靜かな古い家で、花や小鳥や書物などを相手にして暮らしてゐられるその幸福な詩人のことをひそかに羨望するところがある。 | |||
トレドの風景 | ライネル・マリア・リルケ | 5分以内 | |
一九一二年秋、リルケは一人飄然と西班牙に旅した。 | |||
ノオト | 堀辰雄 | 5分以内 | |
この「窓」(Les Fen※tres)一卷は、ライネル・マリア・リルケがその晩年餘技として佛蘭西語で試みたいくつかの小さな詩集のうちの一つである。 | |||
「マルテの手記」 | 堀辰雄 | 5分以内 | |
丁抹の若い貴族マルテ・ラウリッツ・ブリッゲがその敗殘の身をパリの一隅によせ、其處でうらぶれた人々にまじつて孤獨な生活をはじめる。 | |||
モオリアックのこと | 堀辰雄 | 5分以内 | |
現代作家の中で誰が一番好きかと問はれたら、僕は躊躇せずにモオリアックの名を擧げるだらう。 | |||
モオリス・ド・ゲラン | ライネル・マリア・リルケ | 5分以内 | |
モオリス・ド・ゲランの作品は、その製作過程においてその效果を考へたやうなところの少しも感ぜられない、稀有なる作品の一つである。 | |||
リルケ書翰(ロダン宛) | ライネル・マリア・リルケ | 5分以内 | |
一九〇二年の秋、巴里にはじめて出かけて行つて、ロダンに親しく接しつつ、遂にロダン論を書き上げ、伯林の一書肆より上梓せしめた後、やや健康を害したリルケは、伊太利ピサの近くのヴィアレジオに赴いて(三月)、靜養してゐた。 |
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