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5分以内で読める田中貢太郎の短編作品

青空文庫で公開されている田中貢太郎の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名著者読了時間人気
位牌田田中貢太郎
5分以内
義民木内宗五郎で有名な甚兵衛の渡場のある処は、印西という処であるが、その印西の渡場から西へ十町ばかり往った処に、位牌田と云う田がある。
位牌と鼠田中貢太郎
5分以内
大正十二年の震災の時であった。
唖の妖女田中貢太郎
5分以内
明治七年四月のこと、神奈川県多摩郡下仙川村浅尾兼五郎の家へ妖怪が出ると云う噂がたった。
女の出る蚊帳田中貢太郎
5分以内
明治二年七月八日発行の明治新聞と云うのに、浜田藩の淀藤十郎と云うのが、古著屋からであろう、蚊帳を買って来て、それを釣って寝たところで、その夜の半夜頃、枕頭へ女の姿があらわれた。
亀の子を握ったまま田中貢太郎
5分以内
岩手県の北上川の流域に亀ヶ淵と云う淵があったが、そこには昔から大きな亀が住んでいて、いろいろの怪異を見せると云うので夜など往くものはなかった。
簪につけた短冊田中貢太郎
5分以内
日本橋区本町三丁目一番地嚢物商鈴木米次郎方の婢(じょちゅう)おきんと云うのが、某夜九時すぎ裏手にある便所へ入ろうとして扉をあけると、急に全身に水を浴びせられたようにぞっとして、忽(たちま)ち頭の毛がばらばらと顔の上へ落ちて来てまるで散髪頭のようになった。
商売の繁昌する家田中貢太郎
5分以内
芝公園大門脇に『わかもと』の本舗がある。
白い小犬を抱いた女田中貢太郎
5分以内
某夜、某運転手が護国寺の墓地を通っていると、白い小犬を抱いた女が来て車を停めた。
天長節の式場田中貢太郎
5分以内
大正十一年十月三十日、横浜市横浜尋常高等石川小学校では、例年の如く天長節の勅語奉読式を挙行した。
遁げて往く人魂田中貢太郎
5分以内
二人の仕事師が某夜夜廻りに往っていると、すぐ眼の前でふうわりと青い火が燃えた。
偶人物語田中貢太郎
5分以内
古道具屋の大井金五郎は、古道具の入った大きな風呂敷包を背にして金町の家へ帰って来た。
母親に憑る霊田中貢太郎
5分以内
大正八年二月二十六日、西比利亜出征の田中中佐の一隊は、過激派軍のために包囲せられて、クスラムスコエ附近で全滅したが、悲壮極まるその戦闘で、名誉の戦死を遂げた小島勇次郎と云う軍曹は、大分県大野郡東大野村の出身であった。
平山婆田中貢太郎
5分以内
福岡県嘉穂郡漆生村に平山と云う処があって、そこに坑夫の一家が住んでいた。
室の中を歩く石田中貢太郎
5分以内
大阪市住吉区阿倍野筋一丁目に、山本照美と云う素封家の未亡人が住んでいた。
堀切橋の怪異田中貢太郎
5分以内
荒川放水路に架けた堀切橋、長い長いその橋は鐘淵紡績の女工が怪死した事から怪異が伝えられるようになった。
帽子のない水兵田中貢太郎
5分以内
まだ横須賀行の汽車が電化しない時のことであった。
掠奪した短刀田中貢太郎
5分以内
松山寛一郎は香美郡夜須の生れであった。
レンズに現われた女の姿田中貢太郎
5分以内
保土ヶ谷の某寺の僧侶が写真を撮る必要があって、横浜へ往って写真屋へ入り、レンズの前へ立っていると、写真師は機械に故障が出来たからと云って撮影を中止した。
娘の生霊田中貢太郎
5分以内
某相場師の娘が、父親にねだって買ってもらった衣服を、知りあいの裁縫師の処へ縫わしにやった。
焦土に残る怪田中貢太郎
5分以内
昭和九年三月二十一日の函館の大火は、その日の午後六時から翌朝の七時まで燃えつづけて、焼失家屋二万四千戸、死傷者三千人を出したが、その時火に追われた市民は、猛火の中をくぐって安全な場所から場所へと[#「場所へと」は底本では「場戸へと」]逃げ廻った。
棄轎田中貢太郎
5分以内
上州の田舎の話である。
炭取り田中貢太郎
5分以内
母親を無くした小供が、ある夜、ふと眼を覚ました。
築地の川獺田中貢太郎
5分以内
小泉八雲の書いた怪談の中には、赤坂に出る目も鼻もないのっぺらぼうの川獺のことがあるが、築地の周囲の運河の水にも数多の川獺がいて、そこにも川獺の怪異が伝わっていた。
長崎の電話田中貢太郎
5分以内
京都西陣の某と云う商店の主人は、遅い昼飯を喫って店の帳場に坐っていると電話のベルが鳴った。
通魔田中貢太郎
5分以内
旧幕の比であった。
二通の書翰田中貢太郎
5分以内
小説家後藤宙外氏が鎌倉に住んでいた比のことであると云うから、明治三十年前後のことであろう、その時鎌倉の雪の下、つまり八幡宮の前に饅頭屋があって、東京から避暑に往っていた××君がその前を通っていると、饅頭屋の主翁が出て来て、「あなたは××さんと云う方ではございませんか」と己の姓名を云うので、そうだと云うと、「こんなことを、だしぬけに申しましては、へんでございますが、二階堂の方の別荘にいらっしゃる――と云う奥さんが、あなたをお見かけ申したら、どうかお遊びにいらしてく...
真紅な帆の帆前船田中貢太郎
5分以内
遠江の御前崎へ往ったのは大正十四年の二月二日であった。
料理番と婢の姿田中貢太郎
5分以内
彼女は裏二階の階子段をおりて便所へ往った。
藍微塵の衣服田中貢太郎
5分以内
これは東京の芝区にあった話である。
鼓の音田中貢太郎
5分以内
柳橋の船宿の主翁は、二階の梯子段をあがりながら、他家のようであるがどうも我家らしいぞ、と思った。
机の抽斗田中貢太郎
5分以内
ハワイのヒロはホノルルに次ぐ都会であるが、そのヒロに某と云う商店があって、賃銀の関係から支那人や日本人を事務員に使っていた。
人のいない飛行機田中貢太郎
5分以内
航空兵少佐の某君が遭遇した実話である。
飛行機に乗る怪しい紳士田中貢太郎
5分以内
A操縦士とT機関士はその日も旅客機を操って朝鮮海峡の空を飛んでいた。
男の顔田中貢太郎
5分以内
季節は何時であったか聞きもらしたが、市ヶ谷八幡の境内で、壮い男と女が話していた。
車屋の小供田中貢太郎
5分以内
明治も初めの方で、背後に武者絵などのついた人力車が東京市中を往来している比のことであった。
海嘯のあと田中貢太郎
5分以内
壮い漁師は隣村へ用たしに往って、夜おそくなって帰っていた。
追っかけて来る飛行機田中貢太郎
5分以内
昭和六年の夏の夜のことであった。
女の姿田中貢太郎
5分以内
明治三十年比のことであったらしい。
唖娘田中貢太郎
5分以内
伊井蓉峰の弟子に石井孝三郎と云う女形があった。
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