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焦土に残る怪

田中貢太郎

『焦土に残る怪』は青空文庫で公開されている田中貢太郎の短編作品。1,252文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
1,252文字
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書出

昭和九年三月二十一日の函館の大火は、その日の午後六時から翌朝の七時まで燃えつづけて、焼失家屋二万四千戸、死傷者三千人を出したが、その時火に追われた市民は、猛火の中をくぐって安全な場所から場所へと[#「場所へと」は底本では「場戸へと」]逃げ廻った。

初出
底本伝奇ノ匣6 田中貢太郎日本怪談事典
表記
新字新仮名
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