青空文庫の全作品
青空文庫で公開されているすべての著者の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 雨 | 林芙美子 | 60分以内 | |
大寒の盛りだといふのに、一向雪の降る氣配もなく、この二三日はびしやびしやと霙のやうな雨ばかり降つてゐた。 | |||
| オモチャ箱 | 坂口安吾 | 60分以内 | |
およそ芸ごとには、その芸に生きる以外に手のない人間というものがあるものだ。 | |||
| 泡鳴五部作 | 岩野泡鳴 | 1時間〜 | |
一 麻布の我善坊にある田村と云ふ下宿屋で、二十年來物堅いので近所の信用を得てゐた主人が近頃病死して、その息子義雄の代になつた。 | |||
| キリスト者の告白 | 北条民雄 | 10分以内 | |
何とて我は胎より死にて出でざりしや、 何とて胎より出でし時に気息たえざりしや、 如何なれば膝ありてわれをうけしや、 如何なれば乳房ありてわれを養ひしや、 ――ヨブ記―― 詩話会は夜の六時から始まることになつてゐた。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、美い新造が是非逢はしてくれつて、來ましたぜ」 とガラツ八の八五郎、薄寒い縁にしやがんで、柄にもなく、お月樣の出などを眺めてゐる錢形の平次に聲を掛けました。 | |||
| 小夜の中山夜啼石 | 岡本綺堂 | 30分以内 | |
秋の末である。 | |||
| 単純な質問 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
最近日本から帰って来たばかりという一世の老人に会ったら、矢つぎ早にいろいろな質問をされて、大いに返答に窮した。 | |||
| 黴 | 徳田秋声 | 1時間〜 | |
一 笹村が妻の入籍を済ましたのは、二人のなかに産れた幼児の出産届と、ようやく同時くらいであった。 | |||
| 道化者 | パウル・トーマス・マン | 1時間〜 | |
いっさいの結末として、かつ立派な大詰として、いや、あのことの全体として、今残っているものは、生活――おれの生活――が「そのいっさい」、「その全体」がおれの心に注ぎ込む、あの嫌厭ばかりである。 | |||
| 登山は冒険なり | 河東碧梧桐 | 30分以内 | |
役小角とか、行基菩薩などいう時代の、今から一千有余年の昔のことはともかく、近々三十年前位までは、大体に登山ということは、一種の冒険を意味していた。 | |||
| 手早い奴 | ギルバート・キース・チェスタートン | 1時間〜 | |
不調和な二人連れの不思議な男たちの不思議な話がいまだにサセックスのあのせまい海岸附近で語り伝えられている。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、面白い話があるんだが――」 八五郎のガラッ八が、長い顎を撫でながら入って来たのは、正月の十二日。 | |||
| 俳諧大要 | 正岡子規 | 1時間〜 | |
ここに花山といへる盲目の俳士あり。 | |||
| 八幡の森 | 伊藤左千夫 | 10分以内 | |
市川の宿も通り越し、これから八幡という所、天竺木綿の大きな国旗二つを往来の上に交扠して、その中央に祝凱旋と大書した更紗の額が掛っている、それをくぐると右側の屑屋の家では、最早あかりがついて障子がぼんやり赤い、その隣りでは表の障子一枚あけてあるので座敷に釣ってあるランプがキラリと光を放っている、ほのくらい往来には、旅の人でなく、土地のものらしい男や婆さんやがのっそりのっそりあるいている、赤児をおぶっ | |||
| 小島の春 | 下村海南 | 5分以内 | |
トラツクのふちにつかまりすすり上げすすり上げ泣く四十の男 これやこの夫と妻子の一生の別れかと想へば我も泣かるる 夫と妻が親とその子が生き別る悲しき病世に無からしめ 一等国中の一等国である日本には、まだ癩の患者が至るところに、医療の手当にも恵まれずに散らかっている。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、変なことがありますよ」 「何が変なんだ。――まだ朝飯も済まないのに、いきなり飛び込んで来て」 五月のよく晴れた朝、差当って急ぎの御用もない銭形平次は、八五郎でも誘って、どこかへ遊びに行こうかといった、太平無事なことを考えている矢先、当の八五郎は少しめかし込んだ恰好で、飛び込んで来たのです。 | |||
| 潟に関する聯想 | 柳田国男 | 30分以内 | |
△日本海岸風景の特色は潟に集まる 日本海岸では風景の特色が潟に集まつて居ります。 | |||
| 浅草を食べる | 古川緑波 | 5分以内 | |
十二階があったころの浅草、といえば、震災前のこと。 | |||
| 父八雲を語る | 稲垣巌 | 30分以内 | |
わたくしはヘルン小泉八雲の次男であります。 | |||
| 新樹の言葉 | 太宰治 | 60分以内 | |
甲府は盆地である。 | |||
| 森先生の事 | 永井荷風 | 5分以内 | |
森先生の事に關してわたしは一時にいろ/\の雜誌や新聞から執筆を請はれてゐるが、今の場合何を書いてよいものか殆ど考をまとめる事ができない。 | |||
| 亜細亜諸国との和戦は我栄辱に関するなきの説 | 福沢諭吉 | 30分以内 | |
近日征韓の議論新聞紙上に飛雨をなし、世人の耳目も此論題に集るを以て、我儕の論鋒を之に向けること數囘、未だ心に慊らざりしが、福澤君より此論題に關する一議論を寄るに會へり。 | |||
| 戦場ヶ原の渓谷 | 佐藤垢石 | 5分以内 | |
山の緑は次第に濃くなる。 | |||
| 玉手箱 | フレッド・M・ホワイト | 1時間〜 | |
第一章 夜十一時。 | |||
| 海の小品 | 原民喜 | 5分以内 | |
蹠 あたたかい渚に、蹠に触れてゴムのやうな感じのする砂地がある。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分」 「何だ八、また大変の売物でもあるのかい、鼻の孔が膨らんでいるようだが」 銭形の平次はいつでもこんな調子でした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分の前だが――」 ガラッ八の八五郎は、何やらニヤニヤとしております。 | |||
| 流行作家の死 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
「勇、電話だよ」 と社会部長の千種十次郎が怒鳴ると、 「おッ、今行くぞ、どうせ市内通報員だろう」 「いや、そんなものじゃ無い、早坂勇さんとはっきりお名差しだ」 「月賦の洋服屋にしては少し時刻が遅いね」 無駄を言い乍ら、ストーブの側を離れた早坂勇、部長の廻転椅子の肘掛に腰を下すように、新聞社の編輯局にだけ許されて居る不作法な様子で、千種十次郎の手から受話器をたぐり寄せました。 | |||
| 君臣相念 | 亀井勝一郎 | 30分以内 | |
聖武天皇が大仏造顕を御発願あそばされ、その詔を賜つたのは天平十五年十月十五日であつた。 | |||
| 子をつれて | 葛西善蔵 | 60分以内 | |
一 掃除をしたり、お菜を煮たり、糠味噌を出したりして、子供等に晩飯を済まさせ、彼はようやく西日の引いた縁側近くへお膳を据えて、淋しい気持で晩酌の盃を嘗めていた。 | |||
| 札幌の印象 | 岩野泡鳴 | 10分以内 | |
古い 京都の それ よりは 一層 正しく、 東西南北に 確実な 井桁(市の 動脈)を 打ち重ねた 北海の 首府―― 石狩原野 の 大開墾地に 囲まれて、 六万の 人口を 抱擁する 札幌の 市街―― 住民は 凡て 必らずしも 活動して ゐるでは ないが、 多くは 自己 一代の 努力に 由つて その家を 建てた ものだ。 | |||
| 真夏の日本海 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
この十年あまり、海といえば太平洋岸の海しか見ていないのであるが、時々子供の頃毎年親しんだ日本海の夏の海を思い返してみると、非常に美しかったという思い出が浮んでくる。 | |||
| 飢えは最善のソースか | 石川欣一 | 10分以内 | |
この雑誌にこんなことを書くと、皮肉みたいに思われるかもしれないが、西洋の諺、「飢えは最善のソース」には、相当の真理が含まれている。 | |||
| 鮪に鰯 | 山之口貘 | 1時間〜 | |
野次馬 これはおどろいたこの家にも テレビがあったのかいと来たのだが 食うのがやっとの家にだって テレビはあって結構じゃないかと言うと 貰ったのかいそれとも 買ったのかいと首をかしげるのだ どちらにしても勝手じゃないかと言うと 買ったのではないだろう 貰ったのだろうと言うわけなのだが いかにもそれは真実その通りなのだが おしつけられては腹立たしくて 余計なお世話をするものだと言うと またしてもど | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 深川の材木問屋春木屋の主人治兵衛が、死んだ女房の追善に、檀那寺なる谷中の清養寺の本堂を修理し、その費用三千両を釣台に載せて、木場から谷中まで送ることになりました。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分の前だが、この頃のように暇じゃやりきれないね、ア、ア、ア、ア」 ガラッ八の八五郎は思わず大きな欠伸をしましたが、親分の平次が睨んでいるのを見ると、あわてて欠伸の尻尾に節をつけたものです。 | |||
| 湯けむり | 澤西祐典 | 30分以内 | |
一 「貴様は別府のこと、何もわかっちょらんな。これやからよそ者は好かんちゃ、偉そうにしくさってから」 首藤は、大分合同新聞の夕刊に、太田の写真入り記事を見つけ、彼から言われた言葉を思い出した。 | |||
| 梅雨 | 横光利一 | 5分以内 | |
去年の梅雨には曇天が毎日續いた。 | |||
| 半七捕物帳 | 岡本綺堂 | 60分以内 | |
一 むかしの正本風に書くと、本舞台一面の平ぶたい、正面に朱塗りの仁王門、門のなかに観音境内の遠見、よきところに銀杏の立木、すべて浅草公園仲見世の体よろしく、六区の観世物の鳴物にて幕あく。 | |||
| (女) | 中原中也 | 5分以内 | |
女 吸取紙を早くかせ 恵まれぬものが何処にある? マッチの軸を小さく折つた 女 自分は道草かしら 女は摘草といふも勿体ないといつた 俺は女の目的を知らないのださうだ 原因なしの涙なんか出さないと自称する女から言はれた 飛行機の分裂 目的が山の端をとぶ 縫物 秘密がどんなに織り込まれたかしら 女は鋏を畳の上に出したまゝ 出て行つた 自分に理窟をつけずに 只管英雄崇拝 女は男より偉いのです | |||
| UV | 石塚浩之 | 1時間〜 | |
このごろくり返し見る夢がある。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「親分は? お静さん」 久し振りに来たお品は、挨拶が済むと、こう狭い家の中を見廻すのでした。 | |||
| 魔の退屈 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
戦争中、私ぐらいだらしのない男はめったになかったと思う。 | |||
| 妻 | 斎藤茂吉 | 5分以内 | |
妻はやはり Sexus Sequior と見立てなければつまりは満足は出来まい。 | |||
| 浅草詣 | 伊藤左千夫 | 10分以内 | |
一月十一日、この日曜日に天気であればきっと浅草へ連れて行くべく、四ッたりの児供等と約束がしてあるので、朝六時の時計が鳴ったと思うと、半窓の障子に薄ら白く縦に筋が見えてきた、窓の下で母人の南手に寝て居った、次の児がひょっと頭をあげ、おとッさん夜があけたよ、そとがあかるくなってきました、今日は浅草へゆくのネイ、そうだ今日はつれてゆくよ、今まで半ねぶりで母の乳房をくちゃくちゃしゃぶって居た末のやつが、ち | |||
| 鴎外全集を読む | 永井荷風 | 5分以内 | |
一文學美術の理論に關して疑問の起つた時にはまづ審美綱領と審美新説の二書を讀む。 | |||
| 北のはての地に | 風巻景次郎 | 5分以内 | |
雪がふると巷の音がしずかになる。 | |||
| 日めくり | 壺井栄 | 60分以内 | |
一 しんどい。 | |||
| 古川ロッパ昭和日記 | 古川緑波 | 1時間〜 | |
昭和十三年一月 一月一日(土曜) 有楽座初日。 | |||
| 蒼海を望みて思ふ | 柳田国男 | 10分以内 | |
一 私はいつかこんな折が有つたら、御話をして見たいと思つて居たことがあります。 | |||