青空文庫の全作品
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 自警録 | 新渡戸稲造 | 1時間〜 | |
[#ページの左右中央] 芭蕉ハ無クシテレ耳聞イテレ雷ヲ開キ 葵花ハ無クシテレ眼随イテレ日ニ転ズ そめ色の山もなき世におのづから 柳はみどり花はくれなゐ [#改ページ] 序 とかく道徳とか仁義とかいえば、高尚遠大にして、通常人の及ばざるところ、たまたま及ぶことあれば、生涯に一度か二度あって、専門的に修むる者にあらざれば、単に茶話の料か、講義の題として聞くものの | |||
| 従軍紀事 | 正岡子規 | 30分以内 | |
緒言 国あり新聞なかるべからず。 | |||
| 休日に | 藪田忠夫 | 5分以内 | |
胸一杯に吸いこんだ空気 甘い甘い麦のかおり 何故となくきれぎれに思い出てはあとかたもなく消えて行く 幼ない時の楽しい思い出 一月目に見る村の麦畑の何んと伸々と変っていることだろう 風呂敷包を下げ 胸をふくらせ 休日の久方ぶりに 村の本道を帰って来た私 おしつけてもおしつけても湧き上って来る此のうれしさ 休み日ごとに 家に故里に かえりたい心は せき上げて来る潮のように 体中をかけめぐり 考えも感 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 三田四國町の大地主、老木屋勝藏の養父で今年六十八になる八郎兵衞は、その朝隱居所の二階で、紅に染んだ死骸になつて發見されました。 | |||
| 川波 | 久生十蘭 | 30分以内 | |
第二次大戦がはじまった年の七月の午後、大電流部門の発送関係の器材の受渡しをするため、近くドイツに行くことになっていた大電工業の和田宇一郎が、会社の帰りに並木通りの「アラスカ」のバアへ寄ると、そこで思いがけなく豊川治兵衛に行きあった。 | |||
| 茶話 | 薄田泣菫 | 1時間〜 | |
風ぐすり4・12(夕) 蚯蚓が風邪の妙薬だといひ出してから、彼方此方の垣根や塀外を穿くり荒すのを職業にする人達が出来て来た。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「ガラッ八、俺をどこへ伴れて行くつもりなんだい」 「まア、黙って蹤いてお出でなせい。決して親分が後悔するようなものは、お目に掛けないから――」 「思し召は有難いが、お前の案内じゃ、不気味で仕様がねえ。また丹波篠山で生捕りましたる、八尺の大鼬なんかじゃあるまいネ」 捕物の名人銭形の平次と、その子分の八五郎、野暮用で亀井戸へ行った帰り、東両国の見世物小屋へ入ったのは、初夏の陽も、漸く蔭を作りか | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「親分、変なことがあるんだが――」 ガラッ八の八五郎がキナ臭い顔を持ち込んだのは、まだ屠蘇機嫌のぬけ切らぬ、正月六日のことでした。 | |||
| 河鹿 | 尾崎士郎 | 10分以内 | |
川ぞいの温泉宿の離室に泊っている緒方新樹夫妻はすっかり疲れてしまった。 | |||
| 三州仕立て小蕪汁 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
味噌汁は簡単にできるものでありながら、その実が、日常どこの家庭でも美味くつくられてはいないようなので、一言申し上げようと思う。 | |||
| 四十年前のエキスカージョン | 和辻哲郎 | 10分以内 | |
このごろは大和の国も電車やバスの交通が大変便利になって来たので、昔に比べると、古寺めぐりはよほど楽になったようである。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 銭形平次が門口の雪をせっせと払っていると、犬っころのように雪を蹴上げて飛んで来たのはガラッ八の八五郎でした。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「お早う」 ガラッ八の八五郎は、尋常な挨拶をして、慎み深く入って来ると、お静のくんで出した温かい茶を、お薬湯のように押し戴いて、二た口三口啜りながら、上眼づかいに四辺を見廻すのでした。 | |||
| 若き日の思い出 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
私の中学時代は、大正の初めごろであって、明治時代の先生方とくらべたら、だいぶ文明開化になっていた。 | |||
| 敬語論 | 坂口安吾 | 30分以内 | |
インドの昔に学者が集って相談した。 | |||
| 死の凱旋兵 | 国見善弘 | 5分以内 | |
砲煙弾雨の中に 常に描いて居た 懐かしい故郷の 停車場だった 白布に包まれた 木箱の中で 無言の英雄は 故郷に抱かれた 喜こびに 打ちふるえて 居るだろう 軽々と けれど つつましく 木箱を捧げた 戦友は 微かな砲煙の臭を 感じながら 高まって来る 感情を こらえて居た 弔旗がしずかに 垂れて 水を打 | |||
| 上方者の啖呵 | 村上浪六 | 5分以内 | |
おツと大将、そこぢやて、江戸ツ子はンの間違ひ、いつも其処ぢや、いかにも上方もンは銭勘定が高い、高いがな、そりや日用の生活費か、但し商売上の算盤づくで、てンから帳面に上せて遊びと来たら、はゝゝゝ失礼ぢやが、迚も東京の人の真似の出来るこツちやない、全体この東京で気が大きいとか、金放れがどうとかいふのは、まづ五円ぐらゐから十円位までの事、お気の毒やが少し手荒いところで、精々二三十円から、六十円、もう百円 | |||
| 短く語る『本の未来』 | 富田倫生 | 30分以内 | |
この小さな本の成り立ち 一九九七年の二月、私はアスキーから『本の未来』を上梓した。 | |||
| 冠婚葬祭博士 | 佐々木邦 | 60分以内 | |
東半球と西半球 入社してから一週間目ぐらいだったろう。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「旦那よ――たしかに旦那よ」 「…………」 鬼になった年増芸妓のお勢は、板倉屋伴三郎の袖を掴んで、こう言うのでした。 | |||
| 判官三郎の正体 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「泥棒の肩を持つのは穏かではないな」 唐船男爵は、心持その上品な顔をひそめて、やや胡麻塩になりかけた髭に、葉巻の煙を這わせました。 | |||
| 黄金薔薇 | フレッド・M・ホワイト | 1時間〜 | |
第一章 育種家 ジョン・レスブリッジの眼の前には、様々な色が点々と踊っていた。 | |||
| 三浦右衛門の最後 | 菊池寛 | 30分以内 | |
駿河の府中から遠からぬ田舎である。 | |||
| 雪之丞変化 | 三上於菟吉 | 1時間〜 | |
女がた 一 晩秋の晴れた一日が、いつか黄昏れて、ほんのりと空を染めていた夕映[#ルビの「ゆうばえ」は底本では「ゆえばえ」]も、だんだんに淡れて行く頃だ。 | |||
| 感覚の殻 | オリヴィア・ハワード・ダンバー | 30分以内 | |
そこは耐え難いほど変わっていなかった。 | |||
| 魚美人 | 佐藤惣之助 | 10分以内 | |
もう一般に釣技といふ言葉が通じるなら、やがて釣道といふ言葉もあつてよい訳で、殊にその釣道の真諦、――と訊ねられると、実技の奥義は暫く措いて、何が人をさういふ風に引つけるか、夢中にするかといふと、どうも釣人の落ちゆくところは、あの得も云はれぬ感覚の反応にあるやうに思ふ。 | |||
| フランケンシュタイン | 宍戸儀一 | 10分以内 | |
この『フランケンシュタインまたは今様プロメテウス』(Frankenstein, or The Modern Prometheus)は、一八一八年、著者二十一歳の時に書かれた。 | |||
| 山羊の言 | 中原中也 | 5分以内 | |
芸術に関するあらゆる議論は無用である。 | |||
| 平民の娘 | 三島霜川 | 1時間〜 | |
一 此の日も周三は、畫架に向ツて、何やらボンヤリ考込むでゐた。 | |||
| 米粒の中の仏様 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
ミミーはまだ生れて二月にしかならぬ仔猫であるが、ペルシャ猫の血が混っているということで、ふさふさとした毛並みの綺麗な猫である。 | |||
| 雨ふり | 泉鏡花 | 30分以内 | |
一瀬を低い瀧に颯と碎いて、爽かに落ちて流るゝ、桂川の溪流を、石疊で堰いた水の上を堰の其の半ばまで、足駄穿で渡つて出て、貸浴衣の尻からげ。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、何をしていなさるんで?」 ガラッ八の八五郎は、庭口からヌッと長い顎を出しました。 | |||
| 春深く | 久保田万太郎 | 10分以内 | |
嘗て磯部というところへ行ったことがある。 | |||
| 終電車に乗る妖婆 | 田中貢太郎 | 5分以内 | |
怪談も生活様式の変化によって変化する。 | |||
| フランス伯N・B | 久生十蘭 | 60分以内 | |
そのころセント・ヘレナという島にはなにか恐しい悪気があって、二年目にはかならず死んでしまうといわれていた。 | |||
| 渡良瀬川 | 大鹿卓 | 1時間〜 | |
[#ページの左右中央] 第一篇 [#改ページ] [#ページの左右中央] 那須ヶ峰にのぼる煙りのこころあらば 雲井につげよ民の心を (明治十七年) 正造 [#改ページ] 第一章 乞う、陸地測量部二十万分ノ一の地図「日光」及び「宇都宮」をひろげてみよ。 | |||
| ベートーヴェンの生涯 | 片山敏彦 | 5分以内 | |
○本訳書の原本は Romain Rolland: Vie de Beethoven (Librairie Hachette, Paris) の改訂版である。 | |||
| 討たせてやらぬ敵討 | 長谷川伸 | 30分以内 | |
◇ 寛永十六年四月十六日の早朝。 | |||
| 写真(北満の土産)その一 | 今野大力 | 5分以内 | |
どれもこれも貧しくけだもののように虐げられふけた表情をもった北満の農民の ズラリと並んだ十人の子供達 五つ位の女の子はハデなよごれた花模様のズボンと上衣をきて 支那曲芸に出てくるような格巧 八つ位の女の子は労働者のオーバオールのようなやつを着て両口尻にカサを出しキリッと睨み、 七つばかりの男の子は 困惑したオジサンのようにふけてズボンの紐を ダラリと下げまゆをひそめて立っている 六つ位の男の子は一 | |||
| 百済観音と夢殿観音と中宮寺弥勒 | 野間清六 | 10分以内 | |
この三つの像は飛鳥の代表的な彫刻として世に有名であるが、その三つの像を飛鳥の彫刻から排除した理由は既に述べたところである。 | |||
| 空飛ぶ円盤 | 中谷宇吉郎 | 5分以内 | |
空飛ぶ円盤が初めて報告されたのは、一九四七年六月二十四日のことで、もう八年も前のことである。 | |||
| 石狩川 | 本庄陸男 | 1時間〜 | |
第一章 一 もはや日暮れであった。 | |||
| 一少女 | 田山花袋 | 30分以内 | |
一 私達が北満洲に行つた時の話ですが、あのセミヨノフ将軍の没落した後のロシアの避難民のさまは悲惨を極めたものだつたさうです。 | |||
| 御存与太話 | 国枝史郎 | 5分以内 | |
新青年の五月号平林初之輔氏の「犠牲者」は、感銘の深い作でした。 | |||
| 蝦夷とコロボツクルとの異同を論ず | 喜田貞吉 | 60分以内 | |
我が群島國の先住種族中、石器を使用して、其遺蹟を後世に遺せるものは何なりやとの疑問に對して解决を與ふる諸説の中、最も多數なるは、之を蝦夷なりとするものと、之を蝦夷とは別種なるコロボツクルなりとするものとの兩説なり。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 60分以内 | |
一 「親分、面白くてたまらないという話を聞かせましょうか」 ガラッ八の八五郎は、膝っ小僧を気にしながら、真四角に坐りました。 | |||
| 北海道開発に消えた八百億円 | 中谷宇吉郎 | 60分以内 | |
一 札幌の発展 北海道の首都札幌は、この二、三年来異常な建築ブームでたいへんな賑わいである。 | |||
| 食道楽 | 村井弦斎 | 1時間〜 | |
[#ページの左右中央] 秋の巻 [#改ページ] [#改ページ] ○天長節夜会食卓の真景(口絵参照) 巻頭の口絵は明治三十六年十一月三日帝国ホテルに開かれし天長節夜会の食卓を写せしなり。 | |||
| 食道楽 | 村井弦斎 | 1時間〜 | |
[#ページの左右中央] 冬の巻 [#改ページ] [#改ページ] ○大隈伯爵家温室内の食卓(口絵参照) 我邦に来遊する外国の貴紳が日本一の御馳走と称し帰国後第一の土産話となすは東京牛込早稲田なる大隈伯爵家温室内の食卓にて巻頭に掲ぐるは画伯水野年方氏が丹青を凝して描写せし所なり。 | |||
| ドストエフスキーとバルザック | 坂口安吾 | 10分以内 | |
散文に二種あると考へてゐるが、一を小説、他を作文とかりに言つておく。 | |||