金史良の全作品

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作品名	著者	読了時間	文字数	書き出し
荷	金史良	5分以内	1,310	棒の両端に叺（かます）を吊して、ぶらんぶらん担ぎ廻る例の「皆喰爺」が、寮の裏で見える度に、私は尹書房を思い出すのだ。
棒の両端に叺（かます）を吊して、ぶらんぶらん担ぎ廻る例の「皆喰爺」が、寮の裏で見える度に、私は尹書房を思い出すのだ。
光の中に	金史良	1時間〜	26,926	私の語ろうとする山田春雄は実に不思議な子供であった。
私の語ろうとする山田春雄は実に不思議な子供であった。
玄海灘密航	金史良	10分以内	2,769	荒潮の渦巻く玄海灘を中心にして、南朝鮮、済州、対馬、北九州等の間には、昔から伝説にもあるように住民の漂流がしばしばあったと云われている。
荒潮の渦巻く玄海灘を中心にして、南朝鮮、済州、対馬、北九州等の間には、昔から伝説にもあるように住民の漂流がしばしばあったと云われている。
故郷を想う	金史良	10分以内	2,752	内地へ来て以来かれこれ十年近くなるけれど、殆（ほと）んど毎年二三度は帰っている。
内地へ来て以来かれこれ十年近くなるけれど、殆（ほと）んど毎年二三度は帰っている。
天馬	金史良	1時間〜	37,910	ある重苦しい雲の垂れこめた日の朝、京城での有名な廓（くるわ）、新町裏小路のとある娼家から、みすぼらしい風采の小説家玄竜がごみごみした路地へ、投げ出されるように出て来た。
ある重苦しい雲の垂れこめた日の朝、京城での有名な廓（くるわ）、新町裏小路のとある娼家から、みすぼらしい風采の小説家玄竜がごみごみした路地へ、投げ出されるように出て来た。
尹主事	金史良	10分以内	2,452	町の北、丘を越えたところにじめじめした荒蕪地がある。
町の北、丘を越えたところにじめじめした荒蕪地がある。
親方コブセ	金史良	30分以内	8,624	Ｘ市在住土工達の親方コブセの噂はかねがね耳にはさんでいたが、私がじかに彼と会ったのは、金鵄がまだ九銭から十銭になる直前だから、ついこの間のことである。
Ｘ市在住土工達の親方コブセの噂はかねがね耳にはさんでいたが、私がじかに彼と会ったのは、金鵄がまだ九銭から十銭になる直前だから、ついこの間のことである。
土城廊	金史良	1時間〜	28,838	牛車や荷馬車、貨物自動車等のごったがえしている場末の鉄道踏切を渡ると、左の方へ小さな田圃路が折れている。
牛車や荷馬車、貨物自動車等のごったがえしている場末の鉄道踏切を渡ると、左の方へ小さな田圃路が折れている。