ブンゴウサーチ

60分以内で読める原民喜の中編作品

青空文庫で公開されている原民喜の作品の中で、おおよその読了目安時間が「60分以内」の中編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

1-8件 / 全8件
作品名著者読了時間人気
夏の花原民喜
60分以内
わが愛する者よ請う急ぎはしれ香わしき山々の上にありて※(のろ)のごとく小鹿のごとくあれ私は街に出て花を買うと、妻の墓を訪れようと思った。
廃墟から原民喜
60分以内
八幡村へ移った当初、私はまだ元気で、負傷者を車に乗せて病院へ連れて行ったり、配給ものを受取りに出歩いたり、廿日市町の長兄と連絡をとったりしていた。
永遠のみどり原民喜
60分以内
梢(こずえ)をふり仰ぐと、嫩葉のふくらみに優しいものがチラつくようだった。
書簡原民喜
60分以内
●昭和十一年四月三十日千葉市登戸より村岡敏(末弟・当時明治大学ホッケー部に在籍し、ベルリンオリンピックに代表として派遣された)宛今朝早くから女房が起すのであるそれから一日中オリンピツクのことを云つて女房は浮かれたうたう我慢が出来ないと云ふので速達を出すといふのである大変芽出度いこととワシも思ふのであるこの上は身躰に注意し晴れの榮冠を擔つてかへつて來い原家一同それを望んでやまないのである杞四月丗日村岡敏君万才●昭和十...
小さな村原民喜
60分以内
夕暮青田の上の広い空が次第に光を喪つてゐた。
氷花原民喜
60分以内
三畳足らずの板敷の部屋で、どうかすると息も窒がりさうになるのであつた。
災厄の日原民喜
60分以内
自分の部屋でもないその部屋を自分の部屋のやうに、古びた襖や朽ちかかつた柱や雨漏のあとをとどめた壁を、自分の心の内部か何かのやうに安らかな気持で僕は眺めてゐる。
魔のひととき原民喜
60分以内
ここでは夜明けが僕の瞼の上に直接落ちてくる。
※©マークのついた作品は著作権が存続しています。 詳細は青空文庫公式サイトの取り扱い基準をご確認のうえ、取り扱いの際は十分注意してください。