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30分以内で読める原民喜の短編作品

青空文庫で公開されている原民喜の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名著者読了時間人気
吾亦紅原民喜
30分以内
マル  マルが私の家に居ついたのは、昭和十一年のはじめであった。
忘れがたみ原民喜
30分以内
飛行機雲  大学病院の方へ行く坂を登りながら、秋空に引かれた白い線に似た雲を見ていた。
かげろふ断章原民喜
30分以内
昨日の雨 散歩 誰も居てはいけない そして樹がなけらねば さうでなけらねば どうして私がこの寂しい心を 愛でられようか 蟻 遠くの路を人が時時通る 影は蟻のやうに小さい 私は蟻だと思つて眺める 幼い児が泣いた眼で見るやうに それをぼんやり考へてゐる 机 何もしない 日は過ぎてゐる あの山は いつも遠いい 四月 起きもしない 外はまばゆい 何だか静かに 失はれてゆく
西南北東原民喜
30分以内
時計のない朝  私は焼跡から埋めておいた小さな火鉢を掘出したが、八幡村までは持って帰れないので姉の家にあずけておいた。
原民喜
30分以内
※  私が魯迅の「孤独者」を読んだのは、一九三六年の夏のことであったが、あのなかの葬いの場面が不思議に心を離れなかった。
遥かな旅原民喜
30分以内
夕方の外食時間が近づくと、彼は部屋を出て、九段下の爼橋から溝川に添い雉子橋の方へ歩いて行く。
苦しく美しき夏原民喜
30分以内
陽の光の圧迫が弱まってゆくのが柱に凭掛っている彼に、向側にいる妻の微かな安堵を感じさせると、彼はふらりと立上って台所から下駄をつっかけて狭い裏の露次へ歩いて行ったが、何気なく隣境の空を見上げると高い樹木の梢に強烈な陽の光が帯のように纏わりついていて、そこだけが赫と燃えているようだった。
秋日記原民喜
30分以内
緑色の衝立が病室の内部を塞いでいたが、入口の壁際にある手洗の鏡に映る姿で、妻はベッドに寝たまま、彼のやって来るのを知るのだった。
冬日記原民喜
30分以内
真白い西洋紙を展げて、その上に落ちてくる午後の光線をぼんやり眺めていると、眼はその紙のなかに吸込まれて行くようで、心はかすかな光線のうつろいに悶えているのであった。
美しき死の岸に原民喜
30分以内
何かうっとりさせるような生温かい底に不思議に冷気を含んだ空気が、彼の頬に触れては動いてゆくようだった。
死のなかの風景原民喜
30分以内
妻が息をひきとったとき、彼は時計を見て時刻をたしかめた。
火の唇原民喜
30分以内
いぶきが彼のなかを突抜けて行った。
永遠のみどり原民喜
30分以内
梢をふり仰ぐと、嫩葉のふくらみに優しいものがチラつくようだった。
小さな村原民喜
30分以内
夕暮  青田の上の広い空が次第に光を喪つてゐた。
飢ゑ原民喜
30分以内
僕はこの部屋にゐると、まるで囚人のやうな気持にされる。
火の踵原民喜
30分以内
……音楽爆弾。
火の子供原民喜
30分以内
〈一九四九年 神田〉  僕は通りがかりに映画館の前の行列を眺めてゐた。
二つの死原民喜
30分以内
一  その頃私はその朽ちて墜ちさうな二階の窓から、向側に見える窓を眺めることがあつた。
星のわななき原民喜
30分以内
私は「夏の花」「廃墟から」などの短編で広島の遭難を描いたが、あれを読んでくれた人はきまつたやうに、 「あの甥はどうなりましたか」と訊ねる。
心願の国原民喜
30分以内
〈一九五一年 武蔵野市〉  夜あけ近く、僕は寝床のなかで小鳥の啼声をきいてゐる。
潮干狩原民喜
30分以内
前の晩、雄二は母と一緒に風呂桶につかつてゐると、白い湯気の立昇るお湯の面に、柱のランプの火影が揺れて、ふとK橋のことを思ひ出した。
雲雀病院原民喜
30分以内
銀の鈴を振りながら、二頭の小山羊は花やリボンで飾られてゐる大きな乳母車を牽いて行つた。
夢と人生原民喜
30分以内
夢のことを書く。
原民喜
30分以内
雪が溶けて、しぶきが虹になった。
雲の裂け目原民喜
30分以内
お前の幼な姿を見ることができた。
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