30分以内で読める槙村浩の短編作品

青空文庫で公開されている槙村浩の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

1–2件 / 全2件

青空文庫の作品を人気順に表示
作品名著者読了時間文字数人気書き出し
青春槙村浩30分以内4,216

(若き日の孤独を灼きつくす情熱を われらに与えよ われらをして戦いに凍えたる手と疲れたる唇に 友を亨けしめよ 銀の鉛屋根の上に 朽葉色の標燈の照らす夜を われらの老いたる母のひとり眠る時 明るき原と自由なる槌を、こゝに 赤きプラカードのごとく われらと共に擁する友を亨けしめよ 牢獄! 崩れた喜びと愛と思い出の蘇る日 友と生活の悦びを 金盞花えの雑りけなき接吻と共に 鉄色の電気の溶流の瞬間の衝撃の

(若き日の孤独を灼きつくす情熱を われらに与えよ われらをして戦いに凍えたる手と疲れたる唇に 友を亨けしめよ 銀の鉛屋根の上に 朽葉色の標燈の照らす夜を われらの老いたる母のひとり眠る時 明るき原と自由なる槌を、こゝに 赤きプラカードのごとく われらと共に擁する友を亨けしめよ 牢獄! 崩れた喜びと愛と思い出の蘇る日 友と生活の悦びを 金盞花えの雑りけなき接吻と共に 鉄色の電気の溶流の瞬間の衝撃の

長詩槙村浩30分以内8,604

その時僕は牢獄の中に坐ってゐた 格子が 僕と看守の腰のピストルとの間をへだてゝゐた 看守は わざ/\低くつくりつけた窓からのぞきこむために 朝々うやうやしく僕にお辞儀し 僕は まだ脱獄してゐない証拠として ちびつけのブハーリンのような不精髯の間から 朝々はったと看守をにらみつけた これが僕らの挨拶だった 朝になると、窓が右からかげって来た 夜になると、窓が左からかげって来た そのたびにアスファルト

その時僕は牢獄の中に坐ってゐた 格子が 僕と看守の腰のピストルとの間をへだてゝゐた 看守は わざ/\低くつくりつけた窓からのぞきこむために 朝々うやうやしく僕にお辞儀し 僕は まだ脱獄してゐない証拠として ちびつけのブハーリンのような不精髯の間から 朝々はったと看守をにらみつけた これが僕らの挨拶だった 朝になると、窓が右からかげって来た 夜になると、窓が左からかげって来た そのたびにアスファルト