30分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
401-450件 / 全3,902件
作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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二つの道 | 有島武郎 | 30分以内 | |
二つの道がある。 | |||
片信 | 有島武郎 | 30分以内 | |
A兄近来出遇わなかったひどい寒さもやわらぎはじめたので、兄の蟄伏期も長いことなく終わるだろう。 | |||
卑怯者 | 有島武郎 | 30分以内 | |
青黄ろく澄み渡った夕空の地平近い所に、一つ浮いた旗雲には、入り日の桃色が静かに照り映えていた。 | |||
広津氏に答う | 有島武郎 | 30分以内 | |
私が正月号の改造に発表した「宣言一つ」について、広津和郎氏が時事紙上に意見を発表された。 | |||
水野仙子氏の作品について | 有島武郎 | 30分以内 | |
仙子氏とはとう/\相見る機會が來ない中に永い別れとなつた。 | |||
宣言一つ | 有島武郎 | 30分以内 | |
思想と実生活とが融合した、そこから生ずる現象――その現象はいつでも人間生活の統一を最も純粋な形に持ち来たすものであるが――として最近に日本において、最も注意せらるべきものは、社会問題の、問題としてまた解決としての運動が、いわゆる学者もしくは思想家の手を離れて、労働者そのものの手に移ろうとしつつあることだ。 | |||
想片 | 有島武郎 | 30分以内 | |
私が改造の正月号に「宣言一つ」を書いてから、諸家が盛んにあの問題について論議した。 | |||
或る母の話 | 渡辺温 | 30分以内 | |
母一人娘一人の暮しであった。 | |||
梓川の上流 | 小島烏水 | 30分以内 | |
明科停車場を下りると、犀(さい)川の西に一列の大山脈が峙(そばだ)っているのが見える、我々は飛騨山脈などと小さい名を言わずに、日本アルプスとここを呼んでいる、この山々には、名のない、あるいは名の知られていない高山が多い、地理書の上では有名になっていながら、山がどこに晦(か)くれているのか、今まで解らなかったのもある――大天井岳などはそれで――人間は十人並以上に、一寸でも頭を出すと、とかく口の端にかかる、あるいは嫉みの槌(つち)で、出かけた杭が敲(たた)きのめされ... | |||
薔薇 | グスターフ・ウィード | 30分以内 | |
技手は手袋を嵌めた両手を、自動車の柁機に掛けて、真つ直ぐに馭者台に坐つて、発車の用意をして待つてゐる。 | |||
小さいアルバム | 太宰治 | 30分以内 | |
せっかくおいで下さいましたのに、何もおかまい出来ず、お気の毒に存じます。 | |||
父 | 太宰治 | 30分以内 | |
イサク、父アブラハムに語りて、父よ、と曰(い)ふ。 | |||
地球図 | 太宰治 | 30分以内 | |
ヨワン榎(えのき)は伴天連ヨワン・バッティスタ・シロオテの墓標である。 | |||
誰も知らぬ | 太宰治 | 30分以内 | |
誰も知ってはいないのですが、――と四十一歳の安井夫人は少し笑って物語る。 | |||
デカダン抗議 | 太宰治 | 30分以内 | |
一人の遊蕩の子を描写して在るゆえを以て、その小説を、デカダン小説と呼ぶのは、当るまいと思う。 | |||
母 | 太宰治 | 30分以内 | |
昭和二十年の八月から約一年三箇月ほど、本州の北端の津軽の生家で、所謂疎開生活をしていたのであるが、そのあいだ私は、ほとんど家の中にばかりいて、旅行らしい旅行は、いちども、しなかった。 | |||
薄明 | 太宰治 | 30分以内 | |
東京の三鷹の住居を爆弾でこわされたので、妻の里の甲府へ、一家は移住した。 | |||
女類 | 太宰治 | 30分以内 | |
僕(二十六歳)は、女をひとり、殺した事があるんです。 | |||
貨幣 | 太宰治 | 30分以内 | |
異国語においては、名詞にそれぞれ男女の性別あり。 | |||
喝采 | 太宰治 | 30分以内 | |
手招きを受けたる童子いそいそと壇にのぼりつ「書きたくないことだけを、しのんで書き、困難と思われたる形式だけを、えらんで創り、デパートの紙包さげてぞろぞろ路ゆく小市民のモラルの一切を否定し、十九歳の春、わが名は海賊の王、チャイルド・ハロルド、清らなる一行の詩の作者、たそがれ、うなだれつつ街をよぎれば、家々の門口より、ほの白き乙女の影、走り寄りて桃金嬢の冠を捧(ささ)ぐとか、真なるもの、美なるもの、兀鷹(はげたか)の怒、鳩(はと)の愛、四季を... | |||
古典風 | 太宰治 | 30分以内 | |
――こんな小説も、私は読みたい。 | |||
苦悩の年鑑 | 太宰治 | 30分以内 | |
時代は少しも変らないと思う。 | |||
女神 | 太宰治 | 30分以内 | |
れいの、璽光尊とかいうひとの騒ぎの、すこし前に、あれとやや似た事件が、私の身辺に於いても起った。 | |||
めくら草紙 | 太宰治 | 30分以内 | |
なんにも書くな。 | |||
雌に就いて | 太宰治 | 30分以内 | |
フィジー人は其(その)最愛の妻すら、少しく嫌味を覚ゆれば忽(たちま)ち殺して其肉を食うと云う。 | |||
未帰還の友に | 太宰治 | 30分以内 | |
君が大学を出てそれから故郷の仙台の部隊に入営したのは、あれは太平洋戦争のはじまった翌年、昭和十七年の春ではなかったかしら。 | |||
みみずく通信 | 太宰治 | 30分以内 | |
無事、大任を果しました。 | |||
女人訓戒 | 太宰治 | 30分以内 | |
辰野隆先生の「仏蘭西文学の話」という本の中に次のような興味深い文章がある。 | |||
令嬢アユ | 太宰治 | 30分以内 | |
佐野君は、私の友人である。 | |||
律子と貞子 | 太宰治 | 30分以内 | |
大学生、三浦憲治君は、ことしの十二月に大学を卒業し、卒業と同時に故郷へ帰り、徴兵検査を受けた。 | |||
酒の追憶 | 太宰治 | 30分以内 | |
酒の追憶とは言っても、酒が追憶するという意味ではない。 | |||
電報 | 黒島伝治 | 30分以内 | |
源作の息子が市の中学校の入学試験を受けに行っているという噂が、村中にひろまった。 | |||
二老人 | 国木田独歩 | 30分以内 | |
上秋は小春のころ、石井という老人が日比谷公園のベンチに腰をおろして休んでいる。 | |||
非凡なる凡人 | 国木田独歩 | 30分以内 | |
上五六人の年若い者が集まって互いに友の上を噂(うわさ)しあったことがある、その時、一人が――僕の小供の時からの友に桂正作という男がある、今年二十四で今は横浜のある会社に技手として雇われもっぱら電気事業に従事しているが、まずこの男ほど類の異った人物はあるまいかと思われる。 | |||
恋を恋する人 | 国木田独歩 | 30分以内 | |
秋の初の空は一片の雲もなく晴て、佳い景色である。 | |||
窮死 | 国木田独歩 | 30分以内 | |
九段坂の最寄にけちなめし屋がある。 | |||
怠惰屋の弟子入り | 国木田独歩 | 30分以内 | |
亞弗利加洲にアルゼリヤといふ國(くに)がある、凡そ世界中此國(このくに)の人ほど怠惰者はないので、それといふのも畢竟(ひつきやう)は熱帶地方のことゆえ檸檬(れもん)や、橙(だい/\)の花咲き亂れて其(その)得ならぬ香四方に立ちこめ、これに觸(ふ)れる人は自から睡眠を催ふすほどの、だらりとした心地の好い土地柄の故でもあらう。 | |||
石清虚 | 国木田独歩 | 30分以内 | |
雲飛といふ人は盆石を非常に愛翫した奇人で、人々から石狂者と言はれて居たが、人が何と言はうと一切頓着せず、珍しい石の搜索にのみ日を送つて居た。 | |||
空知川の岸辺 | 国木田独歩 | 30分以内 | |
余が札幌に滞在したのは五日間である、僅に五日間ではあるが余は此間に北海道を愛するの情を幾倍したのである。 | |||
少年の悲哀 | 国木田独歩 | 30分以内 | |
少年の歓喜が詩であるならば、少年の悲哀もまた詩である。 | |||
たき火 | 国木田独歩 | 30分以内 | |
北風を背になし、枯草白き砂山の崕(がけ)に腰かけ、足なげいだして、伊豆連山のかなたに沈む夕日の薄き光を見送りつ、沖より帰る父の舟遅しとまつ逗子あたりの童の心、その淋(さび)しさ、うら悲しさは如何あるべき。 | |||
女百貨店 | 吉行エイスケ | 30分以内 | |
「ハロー。 | |||
大阪万華鏡 | 吉行エイスケ | 30分以内 | |
北浜の父の事務所から、私は突然N署に拘引された。 | |||
新種族ノラ | 吉行エイスケ | 30分以内 | |
Nora生まれは、柬甫塞国、プノンペン市。 | |||
画家とセリセリス | 南部修太郎 | 30分以内 | |
それが癖のいつものふとした出來心で、銀座の散歩の道すがら、畫家の夫はペルシア更紗の壁掛を買つて來(き)た。 | |||
眼帯記 | 北条民雄 | 30分以内 | |
眼帯記北條民雄ある朝、眼をさましてみると、何が重たいものが眼玉の上に載せられているような感じがして、球を左右に動かせると、瞼の中でひどい鈍痛がする。 | |||
浜菊 | 伊藤左千夫 | 30分以内 | |
汽車がとまる。 | |||
花嫁の訂正 | 渡辺温 | 30分以内 | |
二組の新婚夫婦があった。 | |||
雛鳥の夢 | 素木しづ | 30分以内 | |
まち子は焼けるやうに、椽からすべるやうに降りて、高い椽の下の柱の所にわづかばかりの日影を求めて、その中にちいさく佇んだ。 | |||
氷雨 | 葉山嘉樹 | 30分以内 | |
暗くなつて来た。 |
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