5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| ピッチの様に | 宮本百合子 | 5分以内 | |
「どうもめっきりよわったもんだ」 男は枯木の様に血の色もなく、力もなく、只かすかに、自分の足と云うだけの感じは有る二本の足をつめながら一人ごとを云う。 | |||
| この頃 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
「お前は好い子だネエ」とあたまをなでられたあとでポカリとげんこつをもらう。 | |||
| 短歌習作 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
涙ぐみてうるむ瞳を足元に なぐれば小石うち笑みてあり かんしやくを起しゝあとの淋しさに 澄む大空をツク/″\と見る ものたらぬ頬を舌にてふくらませ 瓦ころがる抜け歯の音きく うすらさむき秋の暮方なげやりに 氷をかめば悲の湧く 角砂糖のくずるゝ音をそときけば 若き心はうす笑する 首人形遠き京なるおもちや屋の 店より我にとつぎ出しかな はにかみてうす笑する我よめは 孔雀の羽 | |||
| 秋霧 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
一面、かなり深い秋霧が降りて水を流した様なゆるい傾斜のトタン屋根に星がまたたく。 | |||
| 夜寒 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
めっきり夜寒になった。 | |||
| 午後 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
昨夜おそく帰ったので私は昼近くなるまで、何もしらずに赤坊の様によく寝込んで仕舞った。 | |||
| 霜柱 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
冬の日の静けさは何となく一種異った感じを人に与える。 | |||
| 草の根元 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
五時に近い日差しが、ガラス窓にうす黄色くまどろんで居る。 | |||
| 南風 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
昨夜、ドッドと降って居た雨が朝になってすっかり上った。 | |||
| 偶感 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
非常に愛らしい妹を得ると同時に、危ぶんで居た母の健康も廻復期に向って来たので、私は今又とない歓びに身を横えて居る。 | |||
| 雨の日 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
ねばねばした水気の多い風と、横ざまに降る居ぎたない雨がちゃんぽんに、荒れ廻って居る。 | |||
| 曇天 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
此頃、癖になって仕舞ったと見えて、どうしても私は九時前には起きられない。 | |||
| 雨滴 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
此頃、自然美の讚美され出して来た事は、自然美崇拝の私にとってまことに嬉しく感じる事である。 | |||
| 一日 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
降りたくても降れないと云う様な空模様で、蒸す事甚い。 | |||
| たより | 宮本百合子 | 5分以内 | |
いきなり斯うした手紙をさしあげるのを御許し下さいませ。 | |||
| 後庭 | 宮本百合子 | 5分以内 | |
いつもの様に私は本を持って庭に出た。 | |||
| 飛鳥寺 | 薄田泣菫 | 5分以内 | |
私が飛鳥の里に來たのは、秋も半ばを過ぎて、そこらの雜木林は金のやうに黄いろく光つてゐた。 | |||
| 喜光寺 | 薄田泣菫 | 5分以内 | |
佐紀の村外れから、郡山街道について南へ下ると、路の右手に當つて、熟れかかつた麥の穗並の上に、ぬつとした喜光寺の屋根が見える。 | |||
| 西大寺の伎芸天女 | 薄田泣菫 | 5分以内 | |
私は西大寺をたづねて、一わたり愛染堂の寶物を見終つた。 | |||
| 旋風 | 薄田泣菫 | 5分以内 | |
秋篠寺を出て、南へとぼとぼと西大寺村へ下つて來ると、午過ぎの太陽が、容赦もなく照りつけるので、急にくらくらと眩暈がしさうになつて來た。 | |||
| 貝殻追放 | 水上滝太郎 | 5分以内 | |
古代希臘アゼンスに於ては、人民の快とせざるものある時、其の罪の有無を審判することなく、公衆の投票によりて、五年間若くは十年間國外に追放したりといふ。 | |||
| 絵本 | 林芙美子 | 5分以内 | |
赤い屋根だつたけれど、小さい家にお婆さんがひとりで住んでゐた[#「でゐた」は底本では「ゐでた」]。 | |||
| 著者小伝 | 直木三十五 | 5分以内 | |
私の略歴 本名――植村宗一 年齡――三十五、卯の一白 生地――大阪市南内安堂寺町 父 ――惣八、八十一才 母 ――靜、六十九才 族籍――平民 弟 ――清二、松山高等學校教授 妻 ――須磨子、四十七才 長男――昂生 長女――木の實 身長――五尺五寸六七分 體重――十二貫百位 筆名の由來――植村の植を二分して直木、この時、三十一才なりし故、直木三十一と稱す。 | |||
| 長谷川時雨が卅歳若かつたら | 直木三十五 | 5分以内 | |
女人藝術は、美人揃ひである。 | |||
| 秋の歌 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
チャイコフスキーの「秋の歌」という小曲がある。 | |||
| ある幻想曲の序 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
一 何もない空虚の闇の中に、急に小さな焔が燃え上がる。 | |||
| 森の絵 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
暖かい縁に背を丸くして横になる。 | |||
| 祭 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
毎年春と秋と一度ずつ先祖祭をするのがわが家の例である。 | |||
| 星 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
天幕の破れ目から見ゆる砂漠の空の星、駱駝の鈴の音がする。 | |||
| 初旅 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
幼い時に両親に連れられてした長短色々の旅は別として、自分で本当の意味での初旅をしたのは中学時代の後半、しかも日清戦争前であったと思うから、たぶん明治二十六年の冬の休暇で、それも押詰まった年の暮であったと思う。 | |||
| 鷹を貰い損なった話 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
小学時代の先生方から学校教育を受けた外に同学の友達からは色々の大切な人間教育を受けた。 | |||
| 高浜さんと私 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
高浜さんとはもうずいぶん久しく会わないような気がする。 | |||
| 書簡(Ⅱ) | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
拝復。 | |||
| 書簡(Ⅰ) | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
拝復。 | |||
| 鴫つき | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
別役の姉上が来て西の上り端で話していたら要太郎が台所の方から自分を呼んで裏へ鴫を取りに行かぬかと云う。 | |||
| 子規の追憶 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
子規の追憶については数年前『ホトトギス』にローマ字文を掲載してもらったことがある。 | |||
| 凩 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
またひとしきり強いのが西の方から鳴って来て、黒く枯れた紅葉を机の前のガラス障子になぐり付けて裏の藪を押し倒すようにして過ぎ去った。 | |||
| 車 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
私が九つの秋であった、父上が役を御やめになって家族一同郷里の田舎へ引移る事になった。 | |||
| 窮理日記 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
十日 動物教室の窓の下を通ると今洗ったらしい色々の骸骨がばらばらに笊へ入れて干してある。 | |||
| 蛙の鳴声 | 寺田寅彦 | 5分以内 | |
何年頃であったか忘れてしまったが、先生の千駄木時代に、晩春のある日、一緒に音楽学校の演奏会に行った帰りに、上野の森をブラブラあるいて帰った。 | |||
| 露訳短篇集の序 | 芥川竜之介 | 5分以内 | |
わたしの作品がロシア語に飜譯されると云ふことは勿論甚だ愉快です。 | |||
| 中国怪奇小説集 | 岡本綺堂 | 5分以内 | |
一、この一巻は六朝・唐・五代・宋・金・元・明・清の小説筆記の類から二百二十種の怪奇談を抄出した。 | |||
| 三十五氏 | 長谷川時雨 | 5分以内 | |
直木さん、いつまでも、三十一、三十二、三十三、三十四とするのときいたら、うんといつた。 | |||
| 作物の用意 | 泉鏡花 | 5分以内 | |
私が作物に對する用意といふのは理窟はない、只好いものを書きたいといふ事のみです。 | |||
| 小説に用ふる天然 | 泉鏡花 | 5分以内 | |
小説を作る上では――如何しても天然を用ゐぬ譯には行かないやうですね。 | |||
| 小説文体 | 泉鏡花 | 5分以内 | |
僕は雅俗折衷も言文一致も、兩方やツて見るつもりだが、今まで經驗した所では、言文一致で書いたものは、少し離れて見て全躰の景色がぼうツと浮ぶ、文章だと近く眼の傍へすりつけて見て、景色がぢかに眼にうつる、言文一致でごた/\と細かく書いたものは、近くで見ては面白くないが、少し離れて全躰の上から見ると、其の場の景色が浮んで來る、油繪のやうなものであらうか、文章で書くとそれが近くで見てよく、全躰といふよりも、 | |||
| 貝殻追放 | 水上滝太郎 | 5分以内 | |
大正元年の秋海外の旅に出しより余の永井荷風先生に見えざる事既に久しく、昨年十月歸朝以來常にお目にかかり度くおもひながら、機を得ずして遂に今日に及びたりしが、この度「文明一周年の辭」を讀みて更に痛切に余の先生に見えざる事久しきをおもへり。 | |||
| 貝殻追放 | 水上滝太郎 | 5分以内 | |
「幻の繪馬」讀後の感想是非とも申述度存居候ひし處、先頃來健康勝れず臥床勝にて到底期日迄に書上げ候事覺束なく被存候まゝ、乍殘念今囘は御斷り申上候。 | |||
| 貝殻追放 | 水上滝太郎 | 5分以内 | |
政治家、實業家、役人、軍人、教育家、いろいろちがつた職業に從事してゐる第一流と呼ばれる人間に逢つても、頭の下る人は皆無に候處、兎角はきちがへた人間の多い小説の作家の中に、永井先生をみる事は欣喜至極に御座候。 | |||
| 貝殻追放 | 水上滝太郎 | 5分以内 | |
此の集收むるところの作品の過半は今日までに發表したる余の作品中最も厭ふべく忌むべきものと自おもへるところのものにしていづれは昨日の事の悔まれぬはなきが中にもかゝる作品を出せし事は就中余の不快とするところなり。 | |||