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5分以内で読める青空文庫の短編作品

青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名著者読了時間人気
十勝の朝中谷宇吉郎
5分以内
機会があったら今一度行ってみたいと思うものは、十勝岳の真冬の景色である。
飛行機に乗る怪しい紳士田中貢太郎
5分以内
A操縦士とT機関士はその日も旅客機を操って朝鮮海峡の空を飛んでいた。
白光礼讃今野大力
5分以内
明るい北国の十二月 終日雪は降っていた 一尺、二尺、それは容易な大空の変化のページェント 又軽やかに香う土へのプレゼント     * 或日その前夜を名残に、吹雪は綺麗に止んでいた、そして北国のヌタプカムシペ連峯と上川平野の野原とに それは雪国の特有な白光を輝かせて 天への一大讃歌をあげていた
桂浜中谷宇吉郎
5分以内
漱石の俳句の中に 寅彦桂浜の石数十顆を送る 涼しさや石握り見る掌  という句がある。
アメリカの旅中谷宇吉郎
5分以内
昭和二十四年七月六日に羽田を立って、三カ月の予定で、アラスカ、米本国、カナダを廻って、十月五日に、南方空路経由、羽田へ帰り着いた。
(成程)中原中也
5分以内
成程 共に発見することが楽しみなのか さうか、それでは俺に恋は出来ない お前を知る前既に お前の今後発見することを発見しつくしてゐたから 一つの菓子を 二人とも好んではゐない 一人は大好きで一人が嫌ひです 菓子と二人との三角関係 菓子は嫌ひな一人からヤカレて仕合せ者だ 一番平凡なバランスの要求だのに 何故そのバランスが来ないのか 髪油の香が尚胸に残つてゐる 煙草の香が胸に残つてゐるかしら
かつてわが悲しみは三好達治
5分以内
かつてわが悲しみは かの丘のほとりにいこへり かつてわが悲しみは かの丘のほとりにいこへり 五月またみどりはふかく 見よ かなたに白き鳥のとぶあり おのが身ははやく老いしか この日また何にいそぐや あてどなき旅のひと日の 夕ぐれの汽車のまどべに かの丘はしづかに來り かの丘は來りぬかづく 見よかしこに なつかしきかの細路は 木の間をいゆきめぐりたり 見よかしこに なつかしきかの細路は 木
ハワイの色中谷宇吉郎
5分以内
ハワイは美しいところである。
人妻渡久山水鳴
5分以内
午後三時日は傾きぬ 松山の女子部のほとり 三年ぶり恋人訪ひぬ、 「何ぜ君は訪ひ給はざる」 かくうらむ彼女は「人妻」
鑑賞力なくして習字する勿れ北大路魯山人
5分以内
芸術の中でも、絵画は努力次第で一寸楽しめる境地までは漕ぎつけることが出来るものであるが、書道となるとなかなかに至難である。
恋の後悔中原中也
5分以内
正直過ぎては不可ません 親切過ぎては不可ません 女を御覧なさい 正直過ぎ親切過ぎて 男を何時も苦しめます だが女から 正直にみえ親切にみえた男は 最も偉いエゴイストでした 思想と行為が弾劾し合ひ 智情意の三分法がウソになり カンテラの灯と酒宴との間に 人の心がさ迷ひます あゝ恋が形とならない前 その時失恋をしとけばよかつたのです
学校の今昔正宗白鳥
5分以内
私には子供がないから、學校の撰擇、入學の困難について心を惱ましたことがない。
あちこちの渓谷田山花袋
5分以内
私は渓谷がすきで、よくあちこちに出かけた。
大正文化概論竹内浩三
5分以内
序論 G線の下で アリアをうたっていた てるてる坊主が 雨にぬれていた 本論 交通が便利になって 文化はランジュクした 戦争に勝って リキュウルをのんだ はだかおどりの女のパンツは 日章旗であった タケヒサ・ユメジが みみかくしの詩をかいた 人は死ぬことを考えて 女とあそんだ 女とあそんで 昇天した 震災が起って いく人もやけ死んだ やけ死ななかったものは たち上った たち上った たち上った
(酒は誰でも酔はす)中原中也
5分以内
酒は誰でも酔はす だがどんな傑れた詩も 字の読めない人は酔はさない ――だからといつて 酒が詩の上だなんて考へる奴あ 「生活第一芸術第二」なんて言つてろい 自然が美しいといふことは 自然がカンヴァスの上でも美しいといふことかい―― そりや経験を否定したら インタレスチングな詩は出来まいがね ――だが 「それを以てそれを現すべからず」つて言葉を覚えとけえ 科学が個々ばかりを考へて 文学が関係ばか
記憶ちがい辰野隆
5分以内
「久しぶりだな、全く。」 「久しぶりどころじゃないね、五十年ぶりだもの。」  こう云って、声を揃えて笑ったのは、何れも老人で、二人とも今年は算え歳の六十三である。
西洋画のやうな日本画芥川竜之介
5分以内
中央美術社の展覧会へ行つた。
ウサギ新美南吉
5分以内
ヒトリノ アキナヒガ ヤツテ キマシタ。
滝しぶき吉野秀雄
5分以内
病臥して二度目の夏を迎えた。
又復与太話国枝史郎
5分以内
日本の新興探偵小説界、宝石などは扱わないと云われる。
女と情と愛と田山花袋
5分以内
創造的気分  男女の争闘のその一歩先にある創造的気分に達しなければ、女は男を理解したといふことは出来ないし、男も亦女を理解したといふことは出来ない。
石碑中谷宇吉郎
5分以内
学制頒布七十年の記念式の新聞記事をよみながら、ふと思いついた話である。
最後の手紙仲村渠
5分以内
氷になつて 午后一時 A広場のまんなかで消えてしまう。
墓場が用意された!今野大力
5分以内
歴史! 「歴史がこうであったから  これはこうであるべきだ」 てめい等はまるでブルジョア学者と同じように そこからどんな論理や哲学を引ずり出そうというのだ 歴史がたとえどうあろうと 俺達の現実にとって 俺達がこれから築いて行こうとしている 仕事のために 役になんか立ちそうもない 役に立つどころか、てめい等も御存知のない位 立派に反動を働こうなんて おお、そんなぐちッぽい歴史の講義なんて持ち出しては
赤倉中谷宇吉郎
5分以内
白樺の一本見えて妙高の 野ははろばろと雲につづけり 妙高のふもと三里の高原 赤倉の野は雲につづく 夕べ静かなるおもいを抱いて わたしは野におり立って見る 茅の間に踏みわけられた径が いつ迄も続いて 所々が灌木の叢にかくされている 風にそよぐ二本の白樺 そのたよやかな幹によれば 「肌は真白にわがおもいに似たり」と 北信の山に育った 友の言葉も浮ばれてくる 昨年の夏の初め その友と妙高に登ろうと 径
市立共同宿泊所大江鉄麿
5分以内
とさつ場のようにむんむんとしたいきれ、悪臭がふんと鼻したにたれてくる。
幸田文さんと神仙道中谷宇吉郎
5分以内
私は、小林勇君につれられて、二回ばかり小石川のお宅へ伺い、露伴先生にお目にかかったことがある。
師を失いたる吾々伊藤左千夫
5分以内
貴墨拝見仕候、新に師を失いたる吾々が今日に処するの心得いかんとの御尋、御念入の御問同憾の至に候、それにつき野生も深く考慮を費したる際なれば、腹臓なく愚存陳じ申べく候  正岡先生の御逝去が吾々のために悲哀の極みなることは申までもなく候えども、その実先生の御命が明治三十五年の九月まで長延び候はほとんど天の賜とも申すべきほどにて、一年か一年半は全く人の予想よりも御長生ありしことと存じ候、しかるを先生御生
夜の黒鯛佐藤垢石
5分以内
品川沖道了杭夜の黒鯛釣は、夏の暑熱を凌ぐにこれほど興味豊かな遊びはない。
一九三二・二・二六槙村浩
5分以内
営舎の高窓ががた/\と揺れる ばったのやうに塀の下にくつゝいてゐる俺達の上を 風は横なぐりに吹き 芝草は頬を、背筋を、針のやうに刺す 兵営の窓に往き来する黒い影と 時どき営庭の燈に反射する銃剣を見詰めながら おれは思ふ、斃されたふたりの同志を 同志よ おれは君を知らない 君の経歴も、兵営へもぐり込んで君が何をしたかも 兵営の高塀と歩哨の銃剣とはお互の連絡を断ってしまった おれは君たちが おれが
回想正宗白鳥
5分以内
私は日露開戰の前年、讀賣新聞社に入社して、滿七年間の勤務を續けたのであつたが受け持ちは、主として美術、文學方面の消息を傳へることと、作品の批評をすることで、演劇の批評もしてゐた。
「大導寺信輔の半生」跋菊池寛
5分以内
芥川が死んでから、はやくも二年半近くになる。
井の中の正月の感想北条民雄
5分以内
諸君は井戸の中の蛙だと、癩者に向つて断定した男が近頃現れた。
二つの作品国枝史郎
5分以内
小酒井さんの「肉腫」という作(新青年掲載)依然として結構な作品です。
一ノ倉沢松濤明
5分以内
松濤明 単独 昭和十六年八月五日 晴 土合(五・一〇)―βルンゼ入口(六・四五~六・五〇)―一ノ倉尾根(八・〇五)―βルンゼ入口(九・〇五~九・二五)―Fバンド(一〇・〇〇~一〇・一五)―稜線(一一・四〇~一二・〇〇)―土合(一四・一五)  第三ルンゼを目指してきたが、水に濡れてテラテラ光っているのが望見されたので、天日で乾くまでの暇つぶしに衝立前沢からβルンゼに入る。
未婚婦人今野大力
5分以内
1 未婚婦人の魅惑に対して私は今日本の未婚婦人へ散文を書送る。
広島の牧歌原民喜
5分以内
鶴見橋といふ名前があるからには、比治山に鶴が舞っていたのだらう。
よみがへる父原民喜
5分以内
父の十七回忌に帰って、その時彼の縁談が成立したのだから、これも仏の手びきだらうと母は云ふ。
採炭夫の歌後藤謙太郎
5分以内
底だ 底 底 どん底だ この世の底だ どん底だ もしも堤防が崩れたなら 瓦斯が爆発したならば 水攻め 火攻め その上に 天井がバレたら生き埋めだ 底の底なるどん底に この世の底のどん底に 俺は炭掘る採炭夫 飽食暖衣のブルジョアの ****が見憎けりゃ 腕にゃ覚えたツルがある 汚れた世界の果までも 赤い血潮で染めてやる。
『マダム・ボワリーの故郷』田山花袋
5分以内
マダム・マアテルリンクがこの頃『マダム・ボワリーの故郷』といふ文を書いた。
町田村の香雪園大町桂月
5分以内
東京府南多摩郡町田村の香雪園、横濱八王子間の一名所として、その地方の人には知られけるが、土田政次郎氏の有となるに及びて、其の名漸く世に現はる。
こん畜生竹内浩三
5分以内
こん畜生! おれは みぶるいした  おれは菊一文字の短刀を買って  ふたたび その女のところへきた  さァ 死ね  さァ 死ね  お前のような不実な奴を生かしておくことは おれの神経がゆるさん  女は逃げようとした まて  死ねなけゃ おれが殺して――  ひとの真実をうらぎるやつは  それよりも おれに大恥をかかしたやつは ココ殺してやる  きった ついた  血が吹いた こん畜生! おれは ふたた
現代作家は古典をどうみるか芥川紗織
5分以内
〔設問〕  一 明治以前の日本の伝統美術で最も興味をもっているものは何か  二 その理由 芥川紗織 一、土偶 二、埴輪にはみられないプリミチーブな生命力――はげしく、生々しく、グロテスクなものを感じるからです。
晩秋の頃田山花袋
5分以内
秋は深くなつた。
女靴下の話西東三鬼
5分以内
人間五十年以上も生きていると、誰でも私の経験したような、奇々怪不可思議な出来事に一度や二度はあうものであろうか。
福岡の女伊藤野枝
5分以内
■福岡県の女は佐賀県や、熊本県の同性のやうに、海外に密航して浅ましい生活するのは少いやうですが、小学校や、女学校を出た後、米国などへ行つて人の妻となり、健全な家庭を作つてゐるのは、少くはないやうです、殊に私の生れた糸島郡などは、此の米国行きの婦人は大変なものです。
夏の夜の博覧会はかなしからずや中原中也
5分以内
夏の夜の、博覧会は、哀しからずや 雨ちよと降りて、やがてもあがりぬ 夏の夜の、博覧会は、哀しからずや 女房買物をなす間、かなしからずや 象の前に余と坊やとはゐぬ 二人蹲んでゐぬ、かなしからずや、やがて女房きぬ 三人博覧会を出でぬかなしからずや 不忍ノ池の前に立ちぬ、坊や眺めてありぬ そは坊やの見し、水の中にて最も大なるものなりきかなしからずや、 髪毛風に吹かれつ 見てありぬ、見てありぬ、 そ
わが児に加藤一夫
5分以内
坊や、私は今お前を見る お母さまの側にそい寝して居るお前を見る 何と云うこましゃくれた相だ 何と云う不思議な生物だ それが十ヵ月前に生れたあのみにくかった肉塊か 母の胎内から外にとび出して さながら世の中を馬鹿にしたように一しゃくりくしゃみして さて初めてオギャアと泣き出したあの肉塊か ああお前は実に、私の驚異だ まだお前のお誕生が来ないのに お前はもう立派な人間だ 人並みにお前は悲しみを知って
義太夫と三味線折口信夫
5分以内
かう感情が荒びて来ては、たとひ今の間の折れ合ひはついても、又簡単に喧嘩別れの時が来る。
庭園の雨北原白秋
5分以内
松の葉の青きに しとしとと雨はふる。
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