5分以内で読める山村暮鳥の短編作品
青空文庫で公開されている山村暮鳥の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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或る淫売婦におくる詩 | 山村暮鳥 | 5分以内 | |
女よおんみは此の世のはてに立っているおんみの道はつきているおんみはそれをしっているいまこそおんみはその美しかった肉体を大地にかえす時だ静かにその目をとじて一切を忘れねばならぬおんみはいま何を考えているかおんみの無智の尊とさよおんみのくるしみそれが世界の苦みであると知れああそのくるしみによって人間は赦されるおんみは人間を救ったおんみもそれですくわれたどんなことでもおんみをおもえばなんでもな... | |||
窓にて | 山村暮鳥 | 5分以内 | |
うらの窓から見るとすぐ窓下の庭にあるひねくれ曲った一本の木すっかり葉っぱの落ちつくしたそれは大きないちじくの木だそこに槇の生垣があるその外は一めんの野菜畠で菜っぱや大根が葱もいっしょに青々としているその上をわたってくる松風や浪の音朝々のきっぱりした汽船の汽笛みよ雪のようなけさの大霜を河向うの篠やぶでは鵙(もず)がひきさかれるような声をして鳴いているふたたび裏庭のいちじくの木をみるといまま... |
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