青空文庫の全作品
青空文庫で公開されているすべての著者の全作品を、おすすめ人気順で表示しています。
| 作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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| 珊瑚集 | 永井荷風 | 60分以内 | |
死のよろこび シヤアル・ボオドレヱル 蝸牛匍ひまはる泥土に、 われ手づからに底知れぬ穴を掘らん。 | |||
| 染吉の朱盆 | 国枝史郎 | 60分以内 | |
一 ぴかり! 剣光! ワッという悲鳴! 少し[#「 少し」は底本では「 少し」]間を置いてパチンと鍔音。 | |||
| 「人間キリスト記」その他 | 太宰治 | 5分以内 | |
山岸外史氏の「人間キリスト記」を、もつと、たくさんの人に讀んでもらひたい、と思つてゐる。 | |||
| 洗濯デー | 木村好子 | 5分以内 | |
ぷんとにおって来る力強い体臭! おお この汚れ物のにおいこそ 獄内の闘いのはげしさを語る あの人達の生々しいいぶき―― さあ みんな 元気で初めよう あたしはポンプ押し 千代ちゃんはすすぎ役 みんなそろって ごし ごし ざあざあ うらみをこめて洗い流す 奴等のテロルに汚された垢を油汗を 空は秋晴れ あつらえ向きの洗濯日和 なかでがんばる同志達に せめて小ざっぱりした物を着せるため 妾達の胸はあ | |||
| 文芸とヒロイツク | 夏目漱石 | 5分以内 | |
自然主義といふ言葉とヒロイツクと云ふ文字は仙台平の袴と唐桟の前掛の様に懸け離れたものである。 | |||
| 頼朝の最後 | 田中貢太郎 | 30分以内 | |
※ 建久九年十二月、右大将家には、相模川の橋供養の結縁に臨んだが、その帰途馬から落ちたので、供養の人びとに助け起されて館へ帰った。 | |||
| 生きているコタンの銅像 | 知里真志保 | 30分以内 | |
銅像が皆の手で作られた 白老のシュバイツァーとして、すでに貴重な存在になっている高橋房次氏が、今度白老町の住民一同から銅像をおくられることになったという。 | |||
| 我々は牢獄で何をなすべきか | 槙村浩 | 5分以内 | |
現在ほど、国家機構に直面する牢獄におけるわれ/\の態度の乱れ勝ちな、しかも現在ほど、その統一を必要とする時代はない。 | |||
| 新宮 | 佐藤春夫 | 5分以内 | |
わがふるさとは熊野の首邑新宮(シングウと読んで下さい)古来の名邑である。 | |||
| 所得人 室生犀星 | 萩原朔太郎 | 30分以内 | |
世には二種屬の人間がある。 | |||
| 空間概念の分析 | 戸坂潤 | 1時間〜 | |
一 準備的考察――概念の分析に就いて 吾々の問題を正当に提出し得るためには、提出に先立って、次の準備が是非とも必要である。 | |||
| 吉日 | 正宗白鳥 | 10分以内 | |
「自分に關しては、たゞ一つだけ確信してゐることがある。……疾かれ遲かれ、ある吉日に自分は死ぬるのだ。」 「私は、それ以上の確信を有つてゐる。私はある惡日に生れたのだ。」 年少の頃、『浴泉記』といふロシア小説の飜譯を讀んだ時に、私はかういふ會話のやり取りに心を打たれたことがあつた。 | |||
| 沖縄の思い出 | 柳宗悦 | 30分以内 | |
尚昌侯は私の同級生でした。 | |||
| 総説 西洋音楽史の時代 | 乙骨三郎 | 10分以内 | |
西洋音楽発達の経路を明らかにするにはそれを幾つかの時代に区分しなければならないが、それには主として音楽そのものの進歩の順序を考え、併せて一般史や他の芸術史(殊に文学史)との関係も参酌するのがよい。 | |||
| 虎 | 久米正雄 | 30分以内 | |
新派俳優の深井八輔は、例もの通り、正午近くになつて眼を覚した。 | |||
| 昔の店 | 原民喜 | 60分以内 | |
静三が学校から帰って来た時、店の前にいた笠岡が彼の姿を認めると「恰度いい処へお帰りね、今、写真撮ろうとしている処なのよ」と云って、早速彼を自転車の脇に立たせた。 | |||
| 北村透谷詩集 | 北村透谷 | 30分以内 | |
夢中の夢 嗚呼かく弱き人ごゝろ、 嗚呼かく強き戀の情、 [#改ページ] 朝靄の歌 もらすなよあだうつくしの花、 消ゆる汝共に散るものを、 うつくしとても幾日經ぬべき、 盛りと見しははやすたり [#改ページ] 春駒 第一 門出 北風に窓閉されて朝夕の 伴となるもの書と爐火、 軒下の垂氷と共に心凍り 眺めて學ぶ雪達摩、 けふまでこそは梅櫻、 霜の惱みに默しけれ | |||
| 女の首 | 田中貢太郎 | 30分以内 | |
新吉は公園の活動写真館の前を歩きながら、今のさき点いたばかりの白昼のような電燈の光に浮き出て見える群集の顔をじろじろ見ていたが、思い出したようにその眼を活動写真館の看板絵にやった。 | |||
| 砂上の低唱 | 漢那浪笛 | 5分以内 | |
満つと見しこの天地は足ずありぬ心を いづちやるも空虚のみ 海の香しめる暁を 今日片時の浜下り 磯の霞に酔ひしれて 哀れ吾が世の夢に泣く 浪路逢かた見渡たして 満潮時を恨み泣く 千鳥の声に胸冷えて 哀れ吾が世の夢に泣く 花葉かざれる海の底 そや湧きかへる黒潮は 憂しや吾が身の宿世にて 哀れ吾が世の夢に泣く 足跡しげき砂の上 深かき想ひに眼を閉ちて 世の運命を思へば 哀れ吾が世の夢に泣く 悲哀 | |||
| 書道習学の道 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
世間、書を説く者は多いが、それは必ず技巧的にのみ観察したものであり、かつ、外見にのみ凝視することに殆ど決定的に偏している。 | |||
| 魯迅の「故郷」や「孤独者」を訳したころ | 佐藤春夫 | 10分以内 | |
わたくしの「故郷」を訳したのは今から二十何年前の事であつたらうか。 | |||
| 僕の読書法 | 織田作之助 | 10分以内 | |
僕は視力が健全である。 | |||
| 和州地名談 | 柳田国男 | 30分以内 | |
一 「さらぎ考」という論文を、『大和』誌上に見出した時から、私はいつかは一度、大和の地名という問題を考えてみたいと思っていた。 | |||
| 雨 | 竹内浩三 | 5分以内 | |
さいげんなく ざんござんごと 雨がふる まっくらな空から ざんござんごと おしよせてくる ぼくは 傘もないし お金もない 雨にまけまいとして がちんがちんと あるいた お金をつかうことは にぎやかだからすきだ ものをたべることは にぎやかだからすきだ ぼくは にぎやかなことがすきだ さいげんなく ざんござんごと 雨がふる ぼくは 傘もないし お金もない きものはぬれて さぶいけれど 誰もか | |||
| 幼き恋の回顧 | 中原中也 | 5分以内 | |
幼き恋は 寸燐の軸木 燃えてしまへば あるまいものを 寐覚めの囁きは 燃えた燐だつた また燃える時が ありませうか アルコールのやうな夕暮に 二人は再びあひました―― 圧搾酸素でもてゝゐる 恋とはどんなものですか その実今は平凡ですが たつたこなひだ燃えた日の 印象が二人を一緒に引きずつてます 何の方へです―― ソーセーヂが 紫色に腐れました―― 多分「話の種」の方へでせう | |||
| 日輪 | 横光利一 | 1時間〜 | |
序章 乙女たちの一団は水甕を頭に載せて、小丘の中腹にある泉の傍から、唄いながら合歓木の林の中に隠れて行った。 | |||
| 蒼白い月 | 徳田秋声 | 30分以内 | |
ある晩私は桂三郎といっしょに、その海岸の山の手の方を少し散歩してみた。 | |||
| いちじくの葉 | 中原中也 | 5分以内 | |
夏の午前よ、いちじくの葉よ、 葉は、乾いてゐる、ねむげな色をして 風が吹くと揺れてゐる、 よわい枝をもつてゐる…… 僕は睡らうか…… 電線は空を走る その電線からのやうに遠く蝉は鳴いてゐる 葉は乾いてゐる、 風が吹いてくると揺れてゐる 葉は葉で揺れ、枝としても揺れてゐる 僕は睡らうか…… 空はしづかに音く、 陽は雲の中に這入つてゐる、 電線は打つづいてゐる 蝉の声は遠くでしてゐる 懐しきものみ | |||
| 人と書相 | 北大路魯山人 | 5分以内 | |
書相は、よくその人の価値を表現する。 | |||
| 庭の眺め | 梅崎春生 | 30分以内 | |
庭というほどのものではない。 | |||
| 民族的記憶の名残 | 中谷宇吉郎 | 30分以内 | |
もう四年前のことになるが、考えて見れば、寺田先生の亡くなられた年の夏のことである。 | |||
| 動力革命と日本の科学者 | 中谷宇吉郎 | 60分以内 | |
一 科学者と政治家 日本の科学及び技術方面の学者たちは、よく日本の政治家や実業家は、科学に対する理解が無いと言われる。 | |||
| 百合子 | 田山花袋 | 30分以内 | |
一 百合子は雪解のあとのわるい路を拾ひながら、徐かに墓地から寺の門の方へと出て来た。 | |||
| 富岡先生 | 国木田独歩 | 60分以内 | |
一 何公爵の旧領地とばかり、詳細い事は言われない、侯伯子男の新華族を沢山出しただけに、同じく維新の風雲に会しながらも妙な機から雲梯をすべり落ちて、遂には男爵どころか県知事の椅子一にも有つき得ず、空しく故郷に引込んで老朽ちんとする人物も少くはない、こういう人物に限ぎって変物である、頑固である、片意地である、尊大である、富岡先生もその一人たるを失なわない。 | |||
| 越中劍岳先登記 | 柴崎芳太郎 | 10分以内 | |
越中の劍岳は、古来全く人跡未到の劍山として信ぜられ、今や足跡殆んど遍かられんとする日本アルプスにも、この山ばかりは、何人も手を著け得ざるものとして、愛山家の間に功名の目標となれるが如き感ありしに、会員田部隆次氏は、「劍山登攀冒険談」なる、昨四十年七月末『富山日報』に出でたる切抜を郵送せられ、かつ「先日山岳会第一大会に列席して諸先輩の講演、殊に志村氏の日本アルプスの話など、承わり、すこぶる面白く感動 | |||
| ママ先生とその夫 | 岸田国士 | 60分以内 | |
奥居町子 聖風学園の経営者 同 朔郎 その夫 花巻篠子 変死せる児童の母 有田道代 教師 富樫 篠子の甥と称する男 尾形 嘱託医 角さん 小使 たい その妻 かず 篠子の女中 運転手 その他男女の生徒多勢 [#改ページ] 東京に近いある新開田園都市の一隅。 | |||
| 越後の冬 | 小川未明 | 30分以内 | |
小舎は山の上にあった。 | |||
| 能の見はじめ | 中勘助 | 5分以内 | |
なにか書かないかといつて「能楽思潮」を贈られたが私はずゐぶん古い能楽愛好者ではあるけれども能楽を研究したこともなければその暇もなかつたし、そのうへ学校を出てからは気分的に、或は住居その他の関係からも久しく観能を中絶しなければならなかつた。 | |||
| 「黒死館殺人事件」序 | 甲賀三郎 | 5分以内 | |
探偵小説界の怪物江戸川乱歩が出現して満十年、同じく怪物小栗虫太郎が出現した。 | |||
| 法然行伝 | 中里介山 | 1時間〜 | |
一 法然上人は美作の国、久米の南条稲岡庄の人である。 | |||
| 風宴 | 梅崎春生 | 60分以内 | |
一 夢を見ていた。 | |||
| 北越雪譜 | 鈴木牧之 | 1時間〜 | |
北越雪譜二編 巻一 越後塩沢 鈴木牧之 編撰 江戸 京山人百樹 増修 ○ 越後の城下 越後の国往古は出羽越中に距りし事国史に見ゆ。 | |||
| 八十八夜 | 太宰治 | 60分以内 | |
諦めよ、わが心、獣の眠りを眠れかし。 | |||
| 芝居見の芝居知らず | 折口信夫 | 10分以内 | |
月々、多かれ少かれ芝居は見る。 | |||
| 呪われの家 | 小酒井不木 | 60分以内 | |
一 近ごろ名探偵としてその名を売り出した警視庁警部霧原庄三郎氏は、よく同僚に向ってこんなことを言う。 | |||
| 銭形平次捕物控 | 野村胡堂 | 30分以内 | |
一 「フーム」 要屋の隠居山右衛門は、芝神明前のとある夜店の古道具屋の前に突っ立ったきり、しばらくは唸っておりました。 | |||
| 美の影響力 | 高村光太郎 | 5分以内 | |
非目前的なのが美の持つ影響力の特質である。 | |||
| 林の底 | 宮沢賢治 | 30分以内 | |
「わたしらの先祖やなんか、 鳥がはじめて、天から降って来たときは、 どいつもこいつも、みないち様に白でした。」 「黄金の鎌」が西のそらにかゝつて、風もないしづかな晩に、一ぴきのとしよりの梟が、林の中の低い松の枝から、斯う私に話しかけました。 | |||
| 探検実記 地中の秘密 | 江見水蔭 | 30分以内 | |
――初めての發掘――權現臺の歴史――貝層より石棒――把手にあらで土偶――元日の初掘り――朱の模樣ある土器――奇談――珍品――地主と駄菓子――鷄屋の跡―― 太古遺跡の發掘に、初めて余が手を下したのは、武藏の權現臺である。 | |||
| 甲冑堂 | 泉鏡花 | 5分以内 | |
橘南谿が東遊記に、陸前国苅田郡高福寺なる甲胄堂の婦人像を記せるあり。 | |||