5分以内で読める青空文庫の短編作品
青空文庫で公開されているすべての著者の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
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作品名 | 著者 | 読了時間 | 人気 |
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遊羽雑感 | 大町桂月 | 5分以内 | |
古來、奧羽は、日本武尊を始めまつり、田村將軍、源頼義、義經など、英雄豪傑が武を以て王化に浴せしめたる處とのみ思ひしは、げに皮相の謬見なりき。 | |||
中村地平著「長耳国漂流記」 | 坂口安吾 | 5分以内 | |
こゝに、歴史的事実といふものがあつて、作家が、製作欲をそゝられる場合、然しながら、如何に書くべきか、といふことは、かやうな意欲と同時に忽ち構想されるほど容易なものでは決してない。 | |||
「文芸冊子」について | 坂口安吾 | 5分以内 | |
ふるさとの雪国でこんな雑誌がでゝゐるかと思ふと、それだけでたのしい思ひになります。 | |||
女性に薦める図書〔アンケート回答〕 | 坂口安吾 | 5分以内 | |
危険な関係(創元社からでる由)ラクロ著マノンレスコオ(春陽堂文庫)プレボオ著一、娼婦とか妖婦といはれる女達の徳性に就て、家庭婦人に読み、考へていたゞきたいのです。 | |||
一万尺の山嶽 | 大町桂月 | 5分以内 | |
日本の高山は富士山第一、白山第二、立山第三とは、余が青年の頃まで、世間一般に傳へられたる所なりしが、その後、實地測量するに及びて、富士山は一萬二千四百六十七尺、白山は八千九百十七尺、立山は九千八百九十三尺と云ふことになりて、富士は依然として本島第一の高山なるが、第三とせられたる立山は、幾んど一萬尺に近けれども、なほ其れよりも高くして一萬尺を越ゆる山嶽少なからず。 | |||
新武蔵野の桜 | 大町桂月 | 5分以内 | |
相手は變れど、主は變らず。 | |||
菅の堤の桜 | 大町桂月 | 5分以内 | |
花に忙しき春哉。 | |||
千川の桜 | 大町桂月 | 5分以内 | |
小金井の山櫻の區域盡きて、境橋架れる處より、玉川上水分派し、練馬驛、東長崎驛を經て、板橋に入る。 | |||
月の東京湾 | 大町桂月 | 5分以内 | |
明日は日本橋の魚市に上るらむ、魚類の運搬を主として、旅客を副とせる汽船の、三崎より來りて、松輪に寄航するを待ち合せて、艀より直ちに甲板に上る。 | |||
北総の十六島 | 大町桂月 | 5分以内 | |
利根川の下流、霞ヶ浦の末と相會する處、十六島は今ひとつに成りたれども、水路縱横、烟霞縹渺、白帆相望み、漁歌相答へ、名たゝる三社、屹として水※に鼎立す。 | |||
八塩のいでゆ | 大町桂月 | 5分以内 | |
思ふとしもなけれども、思ひださるゝやさしきおもかげの身に添ふ心地して、拂ふに由なく、忘れむとすれど忘られず。 | |||
江戸川氏と私 | 小酒井不木 | 5分以内 | |
はじめて江戸川氏の作品に接したのは、大正十一年の夏頃ではなかったかと思う。 | |||
キビキビした青年紳士 | 甲賀三郎 | 5分以内 | |
帝大土木科出身の少壮技術者の創設にかかるものでN・K・倶楽部というのがある。 | |||
鸚鵡 | 福士幸次郎 | 5分以内 | |
*フランス中部の或(あ)る都市のとあるお家の鳥籠に、たつた一と言口眞似の出來る鸚鵡(あうむ)が飼はれてた。 | |||
展望 | 福士幸次郎 | 5分以内 | |
A elle,Tu es mon guide…Dante(Enfers, ※, 140)著者のこの集は私の既刊の二詩集『太陽の子』の十數篇と『惠まれない善』の全部とに、その後隨時に世に出して、未だ集として纒めてない作全部とを集めたもので、この未だ集にならない部分はその前半を凡そのところ『惠まれない善』と作風を同じくし、その後半はこれらと又變つて一種クラシツクの調を帶びて來つたものである。 | |||
自刻木版画に就いて | 岡本帰一 | 5分以内 | |
自刻の木版画が一般の人に段々重く見られて来た。 | |||
小金井の桜 | 大町桂月 | 5分以内 | |
聖武のみかど勅願せさせ給ひけむ、金光明、四天王、護國の國分寺すたれて、遺跡たゞ敗瓦を見る。 | |||
吾嬬の森 | 大町桂月 | 5分以内 | |
夜光命と裸男とに、山神を加へて三人、押上にて電車を下り、東に行くこと三町ばかりにして、柳島の妙見堂に至る。 | |||
親子遠足の感 | 大町桂月 | 5分以内 | |
『獅子、子を生めば、必ず之を深谷に墜す。 | |||
親馬鹿の旅 | 大町桂月 | 5分以内 | |
金さへ返せば、鬼も佛。 | |||
中野あるき | 大町桂月 | 5分以内 | |
ことしは、雨の多き年なる哉。 | |||
小日向台 | 大町桂月 | 5分以内 | |
東京に於ける學校の主もなるものは、幾んど城北の臺地に集まれり。 | |||
小石川台 | 大町桂月 | 5分以内 | |
東京に移り住みてより茲に三十年、東京は、第二の故郷なり。 | |||
青空の梯子 | 原民喜 | 5分以内 | |
二階の窓に桜の葉が繁って、彼は中学を休んだ。 | |||
アトモス | 原民喜 | 5分以内 | |
穏かな海に突き出してゐる丘の一角で、一人の人間が勝手な瞑想をしてゐた。 | |||
移動 | 原民喜 | 5分以内 | |
庭のすぐ向ふが墓場だったので、開放れた六畳の間をぐるぐる廻ってゐると、墓地でダンスしてゐるやうだった。 | |||
稲妻 | 原民喜 | 5分以内 | |
疲れてゐるのに芳子の神経はたかぶってゐた。 | |||
牛を調弄ふ男 | 原民喜 | 5分以内 | |
その少女は馬鹿なのか善良なのか、とにかく調子はづれの女だった。 | |||
絵にそへて | 原民喜 | 5分以内 | |
この絵は何処だとはっきり云はないがいいかも知れません。 | |||
縁起に就いて | 原民喜 | 5分以内 | |
就職のことがほぼ決定してその日の午後二時にもう一度面会に行けばいいと云ふ時、恰度午後一時半、彼は電車通りで下駄の鼻緒を切った。 | |||
おふくろ | 原民喜 | 5分以内 | |
わたしはからくりめがねの夢になってしまふたのです紺の筒袖と色黒ばばさんと暗いカンテラとお寺の甃石と緋の着物に紅繻子の帯を締めた子娘とさうして五厘の笛と唐獅子とわたしはお母さんに抱かれて居たいのです風船玉が逃げぬやうにぢっと握ってゐたいのです(銭村五郎)前吉は家へ帰って来ると、老眼鏡を懸けて新聞を読んでゐる、おふくろの肩を小突いた。 | |||
コレラ | 原民喜 | 5分以内 | |
コレラが流行り出した。 | |||
温度 | 原民喜 | 5分以内 | |
音楽室の壁に額があった。 | |||
顔の椿事 | 原民喜 | 5分以内 | |
お仙の夫は今朝、橋から墜ちて溺れたが、救助されたのが早かったのでまだ助かりさうだった。 | |||
川 | 原民喜 | 5分以内 | |
彼の家は川端にはなかったが、彼の生れた街には川が流れてゐた。 | |||
閑人 | 原民喜 | 5分以内 | |
十二月になると小さな街も活気づいて、人の表情も忙しさうになった。 | |||
玩具 | 原民喜 | 5分以内 | |
終にあたりは冴えてしまった。 | |||
奇蹟 | 原民喜 | 5分以内 | |
二年のB組の教室は、今しーんとして不思議な感激が満ちたまま、あっちでもこっちでも啜泣く声がきこえた。 | |||
恐怖教育 | 原民喜 | 5分以内 | |
薇(ぜんまい)仕掛で畳の上を這ふ象の玩具はガリガリと厭な音を立てた。 | |||
霧 | 原民喜 | 5分以内 | |
何処かの邸の裏らしい芝生の傾斜が、窓のところで石崖になってゐた。 | |||
五月 | 原民喜 | 5分以内 | |
電車は恍惚とした五月の大気のなかを走った。 | |||
三人 | 原民喜 | 5分以内 | |
遠くの低い山脈は無表情な空の下に連ってゐた。 | |||
残雪 | 原民喜 | 5分以内 | |
青空に風呂屋の煙突がはっきり聳えてゐた。 | |||
四月五日 | 原民喜 | 5分以内 | |
四月五日山村家から招ばれたので昼から出掛ける。 | |||
舌 | 原民喜 | 5分以内 | |
四丁目の角で二人を見はぐれたのを幸と、川田はぐんぐん勝手な方向へ進んだ。 | |||
秋旻 | 原民喜 | 5分以内 | |
一人の少年は硫酸を飲んで、袴を穿いて山に行き松に縊ったが、人に発見されて、病院で悶死した。 | |||
出発 | 原民喜 | 5分以内 | |
吉池の不機嫌は母と衝突してみてわかった。 | |||
白い呼吸 | 原民喜 | 5分以内 | |
おでん屋の隅で、ビヤー・ホールの卓上で、或ひは喫茶店のボックスで屡々繰り返される極くありふれた会話の一形式がある。 | |||
地獄の門 | 原民喜 | 5分以内 | |
お祭りの夜だった。 | |||
雀 | 原民喜 | 5分以内 | |
酔ぱらって雀を憶ひ出した二人は新宿まで出掛けた。 |
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