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5分以内で読める柳川春葉の短編作品

青空文庫で公開されている柳川春葉の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

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作品名著者読了時間人気
青銅鬼柳川春葉
5分以内
何日だったか、一寸忘れたが、或(ある)冬の夜のこと、私は小石川区金富町の石橋思案氏の家を訪れて、其処を辞したのは、最早十一時頃だ、非常に真暗な晩なので、全く鼻を撮まれても解らないほどであった、ふいと私は氏の門を出て、四五間行くと、その細い横町の先方から、低く草履の音がして、道の片隅を来るものがある、私は手に巻煙草を持っていたので、漸々二人が近寄って遂に通過ぎる途端、私は思わずその煙草を一服強く吸った拍子に、その火でその人の横顔を一寸見ると驚いた、その蒼褪(あおざめ)た顔といったら、到底人...
一つ枕柳川春葉
5分以内
これは友人の談だ、ある年の春の末、もう青葉の頃だったが、その男は一夜友人に誘われて吉原のさる青楼へ上った、前夜は流連をして、その日も朝から酒を飲んでいたが、如何にも面白くない、友人に断って自分だけは帰ろうとしたが、友人が無理に引止めるので、仕方なしに、その宵はまだ早かったが、三階の一番隅の部屋で、一人寝ていると、外もそろそろ賑(にぎやか)になって来たようだが、自分の部屋の近所ではヒッソリと静かで、時々下の方で重い草履の音が、パタリパタリと寝むそうに聞え、窓越の裏の田甫からは蛙(かわず)の...
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