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銭形平次捕物控022 名馬罪あり

野村胡堂

『銭形平次捕物控』は青空文庫で公開されている野村胡堂の中編作品。13,799文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
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一 「おつと、待つた」 「親分、そいつはいけねえ、先刻――待つたなしで行かうぜ――と言つたのは、親分の方ぢやありませんか」 「言つたよ、待つたなしと言つたに相違ないが、其處を切られちや、此大石が皆んな死ぬぢやないか。親分子分の間柄だ、そんな因業なことを言はずに、ちよいと此石を待つてくれ」 「驚いたなア、どうも。捕物にかけちや、江戸開府以來の名人と言はれた親分だが、碁を打たしちや、からだらしがない

初出「オール讀物」文藝春秋社、1933(昭和8)年10月号
底本錢形平次捕物全集第十二卷 鬼女
表記
旧字旧仮名
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