ブンゴウサーチ

5分以内で読める泉芳朗の短編作品

青空文庫で公開されている泉芳朗の作品の中で、おおよその読了目安時間が「5分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

1-3件 / 全3件
作品名著者読了時間人気
生地売り泉芳朗
5分以内
ロシヤ人の生地売りは 山間の一軒家に宿ってゐた 「生地 日本 ウレナイ ヨカ ヨカ」 無論誰にも面と向かって語ったのではない けれど私は只一語聞いた胸に 幾回となく生地売りの言葉をくりかへした あの一晩中 山間のあばら家に耳をそばだてて ××の鋭い眼光もて探照してゐた憲兵でも 否恐らく この狭隘な山間に住む人皆に 生地売りの哀愁はわからなかった 人々は 異国人の珍奇を只むさぼり嗤った 「
アコウの木泉芳朗
5分以内
冬の光は冲天に流れて 池面は数日来じめじめ淀んでゐる アカホの木は一つ古木ゆゑに 杖のやうに気根をたより その南の枝に烏は一羽 未だ地上に達しない光を貪ってゐる 烏は ただ 黙々と 村人たちの悲しい迷信の上に不可思議な運命をまじなひ 樹下にたじろぐ二人三人の村人は 木梢にうそぶく彼の運命の声に胸をおさへてゐる ※このアカホの木に烏がなけば、それは村中に起るべき死人かお産かの前兆であると村
十二月の島だより泉芳朗
5分以内
十二月ですね もうすっかり冬になったやうな 而もまだ秋らしいやうな どちらかと言へば煮切らないお天気です けれども矢張り島の生活はいいですよ 昨日も鶯の声がピヨロピヨロやりましてね はにかみやで なきむしの僕には ぴったりふさわしい時季です 机にだまりこくって 「迷想」をかみしめるにとてもいい時です 今日は小雨が哀しく飛んでゐます かぼちゃ畑が黄色にうるんで すみっこのやぶかげからは 何やら
※©マークのついた作品は著作権が存続しています。 詳細は青空文庫公式サイトの取り扱い基準をご確認のうえ、取り扱いの際は十分注意してください。