生地売り
泉芳朗
『生地売り』は青空文庫で公開されている泉芳朗の短編作品。393文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 393文字 |
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書き出し書出 | ロシヤ人の生地売りは山間の一軒家に宿ってゐた「生地日本ウレナイヨカヨカ」無論誰にも面と向かって語ったのではないけれど私は只一語聞いた胸に幾回となく生地売りの言葉をくりかへしたあの一晩中山間のあばら家に耳をそばだてて××の鋭い眼光もて探照してゐた憲兵でも否恐らくこの狭隘な山間に住む人皆に生地売りの哀愁はわからなかった人々は異国人の珍奇を只むさぼり嗤った「... |
初出 | |
底本 | 沖縄文学全集 第1巻 詩Ⅰ |
表記 | 新字旧仮名 |
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