渡久山水鳴の全作品

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作品名	著者	読了時間	文字数	書き出し
舟夫	渡久山水鳴	5分以内	65	名護がよひ薪積む舟午後六時入江に来る舟の中みだらなる歌三味線のざれ弾き聞ゆおもしろき舟夫のなりはひ。
名護がよひ薪積む舟午後六時入江に来る舟の中みだらなる歌三味線のざれ弾き聞ゆおもしろき舟夫のなりはひ。
都の話	渡久山水鳴	5分以内	105	浪笛兄のふるさとを読み同じ趣向を例の小曲にて試みたるが「都の話」一篇母は問ふ都の話馬車、電車、宮城門の楠公の御像の雄姿又問ひぬ、上野パノラマ、動物園浅草菩薩。
浪笛兄のふるさとを読み同じ趣向を例の小曲にて試みたるが「都の話」一篇母は問ふ都の話馬車、電車、宮城門の楠公の御像の雄姿又問ひぬ、上野パノラマ、動物園浅草菩薩。
人妻	渡久山水鳴	5分以内	69	午後三時日は傾きぬ松山の女子部のほとり三年ぶり恋人訪ひぬ、「何ぜ君は訪ひ給はざる」かくうらむ彼女は「人妻」。
午後三時日は傾きぬ松山の女子部のほとり三年ぶり恋人訪ひぬ、「何ぜ君は訪ひ給はざる」かくうらむ彼女は「人妻」。
室内	渡久山水鳴	5分以内	60	垣間見ぬ君が室内明日来むと云いし其の日に待てど君姿は見ゑず我心苛苛しさに垣間見ぬ君が室内。
垣間見ぬ君が室内明日来むと云いし其の日に待てど君姿は見ゑず我心苛苛しさに垣間見ぬ君が室内。
馬車	渡久山水鳴	5分以内	69	炭俵載せたる馬車はやや高き坂にかかりぬ、そを馭する人は肝やみくるしげにむちをば振ふ。
炭俵載せたる馬車はやや高き坂にかかりぬ、そを馭する人は肝やみくるしげにむちをば振ふ。
蠅	渡久山水鳴	5分以内	68	真黒なす蠅の一とむれあざれたる肉あさり夜昼のけちめもわかず己が身しかてをもとめぬ、はづかなる命つがんと。
真黒なす蠅の一とむれあざれたる肉あさり夜昼のけちめもわかず己が身しかてをもとめぬ、はづかなる命つがんと。
囚人	渡久山水鳴	5分以内	66	囚人来る赤き衣の囚人来る暴風雨中を荷へるをふとみむくれば、己を責む戒具と戒具と。
囚人来る赤き衣の囚人来る暴風雨中を荷へるをふとみむくれば、己を責む戒具と戒具と。
はめつ	渡久山水鳴	5分以内	300	銅色の工夫等は「くわつと」輝く夏の日を背中にうけつ十数人えいや声してほそ長な轆轤（ろくろ）にかけし石砕器高くおとせば、水煙――四方に雨ふり――魚死せり。
銅色の工夫等は「くわつと」輝く夏の日を背中にうけつ十数人えいや声してほそ長な轆轤（ろくろ）にかけし石砕器高くおとせば、水煙――四方に雨ふり――魚死せり。