青空文庫で公開されている徳永直の作品の中で、おおよその読了目安時間が「1時間〜」の長編作品を、おすすめ人気順で表示しています。
この南九州の熊本市まで、東京から慌ただしく帰省してきた左翼作家鷲尾和吉は、三日も経つともうスッカリ苛々していた――。
[#ページの左右中央]日本の活字[#改丁]活字の發明について私が關心をもつやうになつたのはいつごろからであつたらう?私は幼時から大人になるまで、永らく文撰工や植字工としてはたらいてゐた。