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30分以内で読める清水紫琴の短編作品

青空文庫で公開されている清水紫琴の作品の中で、おおよその読了目安時間が「30分以内」の短編作品を、おすすめ人気順で表示しています。

1-5件 / 全5件
作品名著者読了時間人気
磯馴松清水紫琴
30分以内
上ゲエープツ、ああ酔つたぞ酔つたぞ真実に好い心持に酔つて。
今様夫婦気質清水紫琴
30分以内
上素麺は潰しても潰しの利かぬ学者の奥様山の手のどこやらに、是波霜太様とて、旦那は日々さるお役所の属官勤め、お髭もまだ薄墨の、多くはあらぬ御俸給ながら、奥様もさる学校の女教師様、お二方の収入を、寄合世帯の御仲睦しく、どちらが御主人とも分らぬ御会釈ぶり。
小むすめ清水紫琴
30分以内
氷の塊かとも見ゆる冬の月は、キラキラとした凄しい顔を大空に見せてはをれど、人は皆夜寒に怖ぢてや、各家戸を閉ぢたれば、まだ宵ながら四辺寂として音もなし。
こわれ指環清水紫琴
30分以内
あなたは私のこの指環の玉が抜けておりますのがお気にかかるの、そりやアあなたのおつしやる通り、こんなにこわれたまんまではめておりますのは、あんまり見つともよくありませんから、何なりともはめかへれば、宜しいので……ですが私の為にはこの指環のこわれたのが記念でありますから、どうしてもこれをはめかへる事が出来ないのです。
野路の菊清水紫琴
30分以内
その名にしあふ難波の街の金満家、軒を並ぶる今橋筋にもこは一際眼に立ちて、磨き立てたる格子造り美々しき一搆へ、音に名高き鴻の池とは、このお家の事であらうかと、道行く田舎人の眼を欹(そばだ)てぬもなしとかや。
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