昔の大名の心意気

三遊亭円朝

『昔の大名の心意気』は青空文庫で公開されている三遊亭円朝の短編作品。228文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。

文字数
5分以内228文字
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書き出し

十五夜の事で御座います、殿「近侍のもの。侍「ハアー。殿「今宵は十五夜で有るの。侍「御意に御座ります。殿「お月さまはモウ出たか。侍「恐れながら御前さまはお大名の御身で有りながら、お月さまと仰せられましては、小児童子の言の葉にて、歌俳諧にでも月は月で事は足り居ますやう存ます。殿「アヽ左様か、もそツとぞんざいに云つても宜しいと申すのか。侍「いえ、ぞんざいと申す訳は有りませんが……。殿「何うぢや月は/\。

初出
底本明治の文学 第3巻 三遊亭円朝
表記
新字旧仮名