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(和)茗荷

三遊亭円朝

『(和)茗荷』は青空文庫で公開されている三遊亭円朝の短編作品。1,278文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
1,278文字
人気
3,388PV
書出

或旅宿の亭主が欝(ふさ)ぎ込んで、主「何うも宿泊人がなくつては仕やうがない、何とか旨い工夫は無いものか知ら……ウム、日外お説教で聞いた事が有る釈迦如来のお弟子に槃特と云(い)ふがあつて、至つて愚鈍にして忘れつぽい……托鉢に出て人にお前さんの名はと聞かれても、自分の名さへ忘れると云(い)ふのだから、釈迦如来が槃特の名を木札に書き、之(これ)を首に懸けて托鉢に出したと云(い)ふ、其(そ)の槃特が相果てゝから之(これ)を葬ると、其墓場へ生えたのが茗荷だと云(い)ふ事だ、されば「名を荷ふ」と書い...

初出
底本明治の文学 第3巻 三遊亭円朝
表記
新字旧仮名
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