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橘曙覧

折口信夫

『橘曙覧』は青空文庫で公開されている折口信夫の短編作品。2,627文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
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10分以内
2,627文字
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書出

曙覧は文化九年、福井市内屈指の紙商、井手正玄の長男として生れたが、父祖の余沢に浴することをせず、豊かな家産と名跡、家業を悉く異母弟に譲つて、郷里を離れた山里や町はづれに、さゝやかな藁家を構へ、学究歌道に専念した。

初出「東京新聞」1943(昭和18)年2月26日
底本折口信夫全集 14
表記
新字旧仮名
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