方言
折口信夫
『方言』は青空文庫で公開されている折口信夫の短編作品。7,274文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数 | 30分以内 7,274文字 |
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書き出し書出 | ○くびだけ今は方言と言はれぬ語であるが、くびだけは首ばかりが水面に出てゐる様子で、沈湎・惑溺の甚しい事を言ふのだ、と思うてゐた処、大阪天満女夫池に、妻を追うて入つた夫の歌と言ふのに「水洩らぬ契りの末は首たけに思ひしづみし女夫池かな」極めて要領を得ぬ物であるが、首長とは着長に対した語で、頭をもこめた長の義であらう、と思ひあたつた。 |
初出 | 「土俗と伝説 第一巻第一―三号」1918(大正7)年8~9月 |
底本 | 折口信夫全集 3 |
表記 | 新字旧仮名 |
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