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初秋海浜記

豊島与志雄

『初秋海浜記』は青空文庫で公開されている豊島与志雄の短編作品。3,880文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数
10分以内
3,880文字
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書出

仕事をするつもりで九十九里の海岸に来て、沼や川や磯を毎日飛び廻ってるうちに、頭が潮風にふやけてしまって、仕事はなかなかはかどらず、さりとて東京へ帰る気もしないで、一日一日をぼんやり過してるうちに、もういつしか初秋になっていた。

初出
底本豊島与志雄著作集 第六巻(随筆・評論・他)
表記
新字新仮名
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